東宝配給だが中身は東映「太陽を盗んだ男」ジュリー・文ちゃん(2012/06/08記事再編集掲載) | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんばんは。

金曜からの日勤3日分が終わり、明日から夜勤3日間。

木曜の朝明けから3日間の休みになります。

毎度好例の今晩は夜更かし。


しかし、今朝は少しですが雪がぱらつき、本格的な冬が近付いている秋田市内です。


今回も過去の記事を再編集して掲載させていただきます。

これは本当に大好きな作品で、是非機会が有れば多くの方々に見ていただきたいので…


題名にも書きましたが東宝配給でも中身は東映作品です。



今年の6月にBS日本映画専門チャンネルで非常に人気の高い…

「太陽を盗んだ男」(昭和54年・キティフィルム製作/東宝配給)

…が放映されました。


沢田研二・菅原文太の二人主演。

文太兄ぃにとっては東映入社後、二本目の他社作品出演。(一度、日活ロマンポルノにてチラリと出演している為)


ジュリーは原子力爆弾を作る中学の教師。

文太兄ぃは警視庁の警部。

同時期に「トラック野郎・故郷特急便」「総長の首」を撮影しているので、全く違う役を演じ切っています。


日本原子力発電東海第一原発(日本で初めての原子力発電所。現在廃炉作業中)からプルトニウムを盗み出し、自分で原爆を作って国家に様々な要求を突き付ける。

ウィキペディアによると、長崎に投下したタイプの原爆だが、核拡散させる為の必需品が描かれていないためにプルトニウムが狭い範囲に飛散はしても、茸雲を伴う爆発にはならない可能性が有るそうです。

でも、途中で被爆。


カーチェイスも見物。


この作品ではマツダ(当時は東洋工業)が車両協力しており、ジュリーの初代RX-7と文太兄ぃのコスモ、そこに70クラウンや230セドリックのパトカーが入り乱れています。

新車同様の7、コスモを廃車にし、セドリックも破壊。

でも何故かクラウンは無傷。

トヨタは当時、車の破壊や犯罪者が乗る場面を嫌っていたらしいからその為か…

日産・マツダは何でも有りだったそうで…(前者は大都会、西部警察だし、後者は大激闘・マッドポリス80で派手にやらせていた)


このカースタントは大都会・西部警察・大空港のスタントを担当した「三石千尋とマイクスタントチーム」がやっています。


他にも、池上季美子(DJ)伊藤雄之助(バスジャック犯人)水谷豊(交番の警官)小松方正(サラ金の社長)西田敏行(サラ金の取立て担当)汐路章(刑事)市川好郎(刑事)神山繁(大臣秘書)北村和夫(警察庁長官)佐藤慶(原電博士)草薙幸二郎(電電公社技師)江角英明(大臣秘書の部下)等が出演する豪華版。


この当時、原爆を保持していたのはアメリカ、フランス、イギリス、ソ連、中国、インド、非公式でイスラエル、南アフリカ。

ジュリーは9番目に持ったという意味で「9番」と名乗っています。


この作品も文句無しに面白い!

映画は面白ければ題材は原爆でもポルノでも何でも有り!

今の時代は事細かな事でも批判する連中を恐れてそつの無い作りになっているけど、これが今の日本の映画・ドラマを駄目にした一番の要因。

批判上等の作品をもっと作って欲しいもんだなぁ。


でも、この作品は東宝カラーから最もかけ離れた作品だと思います。

東宝で公開した東映映画に見えてしまいますよ。


ソフトについては数年前にDVD化されており、探せば借りられるかもしれません。

因みに当時、GEOには有りました。