※注意※
この小説は・・・・・・
ブログ漫画
を元にした二次創作小説です！
原作にないお話は、基本的に
フィクションです☆
※心情や情景等、原作漫画や現実とは異なる
描写を大幅に加筆しました☆
著作権は原作者と本作著者に帰属。
転載したい時はご一報下さいませね☆
以上の事をＯＫな方は、拙い文で恐縮ですが、読んでいって頂けると嬉しいです。
※漫画家でブログ友達のゆうゆうへ
小説の作成＆掲載、漫画のカット使用を快諾、イラストの寄稿まで！
本っっ当にありがとう！！(≧▽≦)
以下、小説本編始まり始まり～☆
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原作ブログ漫画
原作漫画著者&イラスト
小説著者
：【七瀬 夏葵(ななせ なつき)】
※目次＆あらすじ
小説版
【芸人と結婚します！】24
第七話「レッツ合コン！」
～Part.2～
魅惑の集まり、合コンまであと一日！
カッキーと訪れた都内某所の老舗デパート前で、タカタはゴクリと息を飲んだ。
「あの……、やっぱ、やめにしません？」
「なぁ～に言ってンですか！？行きますよ！ホラ！！」
引っ張られるようにデパートへと足を踏み入れた。
――――― うっわ～、どうしよう！？これ、めっちゃ場違いなんじゃないの！？
さすが老舗デパート。一歩足を踏み入れるだけで高級な空気が漂っている気がする。
以前カッキーに選んでもらった服を着ているとはいえ、やっぱり自分だけ浮いているような気がしてならない。
思わずソワソワしていると、カッキーがドンと背中を叩いた。
「なぁにビクついてんですか！だぁいじょうぶ！堂々としてりゃいいんですよ！」
「は、はい……！」
緊張して上ずった声をあげながら、タカタはカッキー先導の元、デパートの中を進んだ。
「さて、最初はここから行ってみますか」
「は、はい……！」
カチコチに緊張しながら、なんとか足を踏み出すと、オシャレな男性店員が笑顔で迎えてくれた。
「いらっしゃいませ～」
「あ、すいません、この人に合いそうな服、トータルコーデで何着か見つくろって欲しいんですけど」
カッキーが店員に話しかけると、店員は「かしこまりした」とニッコリ笑ってタカタに視線をやり、おもむろに服を選び始めた。
「そうですね～。お客様ですと……、こちらとこちらなんていかがでしょう？」
薄手のVネックのカットソーと、半袖のチョッキみたいな物だった。
「こちらのジュレ、雑誌でも紹介されてる今一番人気のアイテムなんですよ～」
どうやら、あの半袖チョッキは『ジュレ』という物らしい。
ファッション用語など全く分からないタカタは、思わず「へ～」と感心し、まじまじとそれを見つめた。
「タカタさん、とりあえず着てみたら？」
「あ、は、ハイ！」
カッキーに促され、タカタは緊張しながら試着室に入り、おそるおそる着替えてみた。
「ど、どうですかね？」
ドキドキしながら尋ねると、店員はニッコリと爽やかな笑みを浮かべた。
「よくお似合いですよ～。ほら、彼女さんも見惚れちゃってますから～」
「かか、彼女！？ちち、違いますよ！」
思わず否定すると、カッキーがハッとなったように口を開いた。
「そ、そうです！私達、ただの友達ですからっっ！！」
チクリ。
――――― 友達……。そうだよね……。
感じた胸の痛みに、タカタは思わず黙り込んだ。
カッキーと二人で服を買いに来るのも今日で３回目。
メールや電話のやりとりだって、他の人とは比べ物にならないくらい多い。
何かあれば、一番に顔が思い浮かぶ。
自分にとって、カッキーはそれくらい大事な存在なのだ。
けど……。
――――― 友達、なんだよな……。
カッキーには彼氏がいる。
どんなに仲良くなっても、自分はただの友達でしかない。
今さらながら、その現実が重くのしかかった。
「……さん、タカタさん？」
ふいに響いた声に、タカタは思わずハッとなってそちらを見た。
「どうしたの？その服、気に入らない？」
「あ、いえ！そんなことないです！」
慌てて答え、タカタはカッキーから目を逸らし、ごまかすように店員に尋ねた。
「あの、これに合う下の服って何かないですか？」
「下ですか？そうですねぇ～～……」
そんな調子で、タカタは店員オススメの服を一式買い揃え、カッキーと共にブティックを後にした。
「いやぁ～～、やっぱりちゃんとしたブティックって凄いですね！僕、ファッション雑誌なんて読んだ事ないですよ！」
「え～、そうなの？ちょっとは勉強しといた方がいいよ～。カッコ良くなるために！」
などとカッキーと二人、和気あいあいと話しながらデパートを回り、次々とファッションアイテムを揃えて行く。
時には真剣に、時には笑いながら色々選んでくれるカッキーを前に、タカタは楽しい半面、複雑な気持ちになっていた。
――――― カッキーとなら、こんなに自然に話せるのに……。
これまで片思いした女性達は皆、二人っきりでいると緊張してうまく話せない事も少なくなかった。
けれどカッキーは、最初に会ったあの日から、ずっと自然に話せている。
――――― カッキーが彼女なら……。いやいや、何考えてんだ！
ふと思い浮かんだ考えを、タカタは思いっきり否定した。
彼氏もちのカッキーと自分がどうこうなるなんて有り得ない。
――――― 友達だっていいじゃん！こんなに楽しいんだから！
カッキーに彼氏がいたって、一緒にいる事が楽しいのに違いはない。
そう自分に言い聞かせ、タカタは笑顔でカッキーとしゃべり続けるのだった。
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小説版【芸人と結婚します！】24
第七話「レッツ合コン！」Part.2
(完)
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