皆さんこんにちは


福岡県で理学療法士をしてますkenkenです*



いつも暑い日が続きますね驚き

最近は一言目には、"暑い"ばっかりのワードで、日常の話題が少ない今日この頃です。


さて、本日のテーマは「足の構造を考慮した靴下選びのポイント」についてです。※私見を交えた記載になりますので、一意見としてご参考ください


それでは、皆さんに質問です。


皆さんが普段履いている靴下は、どんな種類のもの使っていますか。

分類から見てみると、靴下の長さや使う場面により、様々な丈と呼び名(名称)があることを改めて知りました。


今回は、「ショートソックスやスニーカーソックス」に着目したときにどのような事を靴下に求めるか考えてみると、、


やはり歩きやすさや疲れにくい、全身の力が入りやすいといった機能面や、値段がお得、○足で1000円みたいなコスパを気にするなど様々あると思います。


ここでは、リハビリ的な観点で歩きやすさや疲れにくさ、身体に負担をあまりかけないということを、考えたときに、アンクル丈の靴下の「5本指タイプ、足袋タイプ、普通タイプのどのタイプがよいのか気になりましたので考えてみましたにっこりスター



シンプルに考えると、5本指ソックスは指が独立しており動かしやすさや、接地面が広くなることでバランスがとりやすそう等、なんとなくよいイメージがあります。(実際、自宅にも何足かあります)


1度立ち止まって一緒に考えてみましょう!


  ​足部の構造と機能について


足部の構造


  • 体表から見ると足部は1つの塊ですが、
  • 骨でみると片足全部で26個の骨で構成されています。(両足で52個)※種子骨はヒトによって有無があり除外

その26個の骨同士が、互いに関節を構成して、細やかな動きを再現しています。



足部の運動方向

足部の内返し方向の運動では、足の内果側(内側のくるぶし)にスペースがあること、内側に比べて外側の靭帯は強度が弱いなどの理由で「内反捻挫がしやすい」と言われていますネガティブ



足部の機能


アーチは全部で3つあり、足の内側にある一般的に土踏まずと呼ばれる「内側縦アーチ」、内側に比べると低いが身体の外側を支えてくれる「外側縦アーチ」、中足骨部に存在するドーム型の横方向の「横アーチ」があります。

アーチが持つ機能には、バネ作用、クッション作用、バランス作用があります。

①バネ作用: 次の一歩を振り出す動力

②クッション作用: 足の接地時の衝撃の緩和

③バランス作用: 片足立ちでも倒れない安定性



上記3つのアーチで構成される「三脚構造」は、接地面に対して体重(重力含む)を分散、足の強度を保ちながら安定させて、かつ推進力を発生させる動力となることから重要な働きをします👣

足裏の面積は、身体全体の約2%にすぎず、この小さな面積で身体全体を支え、かつ床(地面)と唯一接している部位になります


その中でも、特に内側縦アーチについては、構造上でも不安定さを認めます。

下記図を見てください。


図は左足部を後方から見たものです。

まっすぐ、上から下に矢印(荷重)がのびており足裏全体で支えている様子を表しています。


このとき、構造上、踵骨(踵)はまっすぐ均等に体重を支えている訳でなく、踵の中央から見てやや左(外方)で骨性に支持をしています。


そのため、踵の中央から見た右側の空間には、スペースがあり骨で支持していない状態になります。つまり、そのスペースを安定して保持するために重要となってくるのが、内側縦アーチになります


内側縦アーチが崩れてくると、扁平足や母趾列にストレスが集中し、ついで横アーチが崩れて外反母趾を引き起こすなど負のサイクルに入りやすくなります驚きピリピリ

上図には記載ありませんが、足趾が伸展(ゆびをパーの状態)すると「浮き指」となり接地面が狭くバランスが不安定になったり、歩きにくくなったりします


また、足趾の状態と足裏全体での支える面をみたときには、母趾列と小趾列と踵部を結んだ三角形が等分でとれている状態が理想的になります。



では、ここからが本題です。


  足のアーチが崩れないようにどうすればよいのか。足に合わせた靴下ってなんでしょうか??


 今まで内側縦アーチ(土踏まず)が大事ですよ、アーチがなくなると扁平足や外反母趾、浮き指など足のトラブルを起こしやすくなりますよと話してきました。


足部の前側のことを多く着目してきましたが、後ろ側(踵側)はどうなっていますか。


踵のどこで支えているかちゃんと目で見てみて確認したときに正常範囲で支えられているでしょうかはてなマーク

踵で支える位置が内側または外側と偏ることで、それに対応して足アーチも内側と外側の崩れが見られ、その補正を足裏全体でおこなうため横アーチも崩れやすくなります。


そのため、体重がはじめにかかるかつ、適切な荷重伝達が足裏全体に行き届くためには踵の状態にも配慮が必要であることをお伝えしておきます電球キラキラ


足部のトレーニングについては、様々な資料や動画などがあがっていますので、ここでは靴下に求める機能はなにかについて考えていきます。


ネットの情報や図書館などで資料を探してみましたが、、、結論はでませんでした無気力もやもや科学的に証明されているものは少なかったです、不足してるかもしれませんが、、)


ですが、これまでの足の構造と機能を考えたときに、踵の支えがずれると3つある足アーチがずれて足部の機能(支持、バランス、推進)が果たせなくなるため、暫定的な結論をだしていくとすると、、


おすすめの順にいうと

5本指タイプ▶︎ 普通タイプ▶︎ 足袋タイプ の順が妥当なのかと考えました。


重要な要素として


①踵をしっかりとホールドされている(ぐらぐらしない)

②足アーチのサポート機能がある

③足趾を開きすぎない(母趾列と小趾列がまっすぐ伸びている) ※開き過ぎるとアーチが低下する原因にもなります


福岡のみらいクリニックさんより、「5本指ソックスと足袋ソックスについての機能比較」を医師からみた動画解説がありましたので、興味ある方は参考にしてみてはいかがでしょうか。




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