前回の返事事件の後も
違う先輩には

「ハイッ!」

と、

「すみませんでした!」

は使用していた。



ただ
バカ正直に
使うだけでなく、

この前の失敗を生かして、
新たに必殺技返し!
を考案した。


まだ
一度も実用化されてないが、
自信はあった!

なんせ
演技派ですから!!





その必殺技返しは

直ぐに出番がやってきた。





それは
夜のお店が大好きのK先輩


K先輩「はぁ?!聞こえんわ!!(激怒)」


俺「すっすっ…すみませんでした!」

時間差謝罪もお手のもの!!


K先輩「この事は分かっててやったんだなぁ?!(激怒)」


俺「すみませんでした!!」


K先輩「すみませんでした!じゃねえーーーーわッ!!!!」



俺の心の声「きっ…キターーーー!!」
「焦るな俺!焦ると失敗する!!噛むなよー俺ーー!!噛むなよーーーー!!ゆっくり言えば噛まない!!!」

そう自分に言い聞かせながら

必殺技返しを繰り出した!











俺「申し訳ありませんでした!!」




………………………………………



俺の心の声「…きまった!……」



噛まずに
相手に伝わる早さで
言い切った!!!


安堵した……







残された力で風俗大好きK先輩の反撃!!

K先輩「……」
「何が、申し訳ありゃましぇ…………」




ん?

噛んだ……




「……ぶふッ…」

厨房の誰かが笑った…




俺も

「ブッ…」

少し漏れ気味で笑ってしまった…




「バッコーーーーーン!!」






殴られたのは

言うまでもない…








誰だよ

厨房で先に笑った奴!!!


ぜってぇー
こんな状態で
誘い笑いされたら笑うわ!!



それに何だよ!



K先輩の「申し訳ありゃましぇ」


半分以上噛んでるじゃん!

怒りで完全に舌回って無いから!

しかも
言い切れてないし!!



こっちが
どれだけ用意周到に準備して
噛まないように意識してたか!

不可抗力だよ!!!




先輩達よ…
料理の舌鍛えるのも良いけど
滑舌やしゃべり方も鍛えてくれよ!!





やっぱりめちゃくちゃの世界に
また一つ伝説が刻まれた。
数ヶ月もすると
どんなに苦痛でも身体が慣れてくるようで…


生活や仕事で
怒られないようにする
習慣や癖が身に付いてくる。





先輩の目に付かない様に行動出来たり

色々な先輩のちょうど間の考えを取って
どちら付かずの無難な対応したり





当たり障りのない返答をするようになる。



返事には、

「決して否定的意見は混ぜてはならない!」

「言い訳は口答え!」

「多くは語らない」

以上のルールに乗っ取り
完成した


最強の


返事がある……  











「ハイッ!」








「すみませんでした!」






この
二言のみ!!!!








何を言われても

「ハイッ!」





自分に否がなくても……


「すみませんでした!」









これに徹する!



それなりのリスクはあるが、
被害はかなり下がった。


実際、
過去のブログにも書いたが

N先輩の様に
正直に話して
他人を巻き込むと
倍以上殴られる……




また、

「僕の居ない所で起こっていてので、気付きませんでした」
なんて、
自分が居ない所で起こった事柄を関与否定しようものなら、
「言い訳か?!(激怒)」

「バッコーーーーーン!!」
っとなる。
本当に関係なく八つ当たりと分かっていても
「すみませんでした!」
と言って素直に殴られる。
殴られる回数を減らすために
多少なりと自己犠牲する。





だが、

時として
この当たり障りのない返答が
裏目に出ることもある。

この返事の効果を知った同期が
真似をし始めたのである。


同期も
何かあるごとに


「ハイッ!」


「すみませんでした!」

の一点張り!

実際、
同期が関係無いことでも
殴られていたので
特に気にしなかった。





ある日
ドンキーコングみたいな副料理長に


いつも通り



あばれる君ばりの
本気っぽい

「ハイッ!」

「すみませんでした!」

と言っていた!

自称演技派の僕は
イントネーション変えながら
上手く事をはこんでいた。





副料理長「お″いっ?!」
「どう考えてるだ?(激怒)」

僕「すみませんでした!」


副料理長「わがってるんだろ″ーな?!(激怒)」

僕「ハイッッ!!!!!!」






副料理長「ハイじゃねーーーわぁーー!!!(より激怒)」



俺の心の声「…………えっ?」





予想外の返事に
かなり戸惑った!



この瞬間…


必殺技の一つの

「ハイッ!」

を完成に封じられたのである。



かなり焦る俺…





だが、
自称演技派には

まだ必殺技が残されている!!



そう!

必殺 

「すみませんでした!」




ドンキーコングなんかに
負けてらんねーぞ!!





ドンキーコング副料理長
「ウッホッ!!!!!ウッホッホッホーーーー!!(激怒)」


演技派俺のターン
すかさず…
「すみませんでしたぁ!!!!!!!」


厨房に響き渡るほどの


全・力・謝・罪!!



ドンキーコングも負けずに
「ウホッーーーーーーー!!!!」
↑分かりづらいが、一応チョー激怒している


厨房歴の差に圧倒されながらも
ドンキーコングに反撃!!

「すっすっ…
すみませんでした!!!!」
 


必殺技の応用奥義

時間差謝罪!!!



この奥義に
絶対的な信頼をもっていた俺は

次への攻撃を考えていなかった…




ゴリラ「すみませんじゃえーーーーよ″!!!!」





え?





………………………………………………………………







敗北を確信した……







奥義を全て封じられた僕は
いつもより
多くのパンチを
ドンキーコングからくらった……




ボコボコの俺を見て
他の先輩が

「なにやらかしたんだよ?」

と聞いてきた。


何も隠さず


「…返事をしただけです……」








返事って難しいね……


ただ返事をする難しさ……



また一つ


世の中の厳しさを知った日となった。
同じ時に入社した同期は
他に3人いる。




大卒入社の同い年は二人いて…

一人は
実家が東京の一等地で料理屋をやっている6代目
慶應大学法学部卒業の
慶應ボーイボンボン!!



もう一人の大卒は
実家が新潟でも有名な料亭旅館
アメフトの特待生として
関東の大学に入学
185cmの巨漢!!



残りの一人は
年齢は2つ下の
調理学校出身
(最近知ったのだが…
父親のお仕事が上手くいっているらしく、
超お金持ちだった……)





他に調理場には

最強(ケンカ)の料理人、、、N先輩!!!


警察のお世話なら当店イチッ!N先輩の先輩、、、M先輩!!!


などなど……


12人の
お世辞にも外見の良いとは言いづらい
強面の料理人が居る。





ヤバい収容所だよね(笑)





俺……




めっちゃフツーなピーポー……





大学もよくない…





スポーツも田舎でそこそこレベル…











少しでいい…



少しでいいから自慢させてくれ!



姉が二人…




待ち望んだ
長男だったんだよヽ(;▽;)ノ





頑張った俺



産まれる前に


よく頑張った!!!






あと、実家の創業は江戸時代で
10代目になる予定ぐらい