吾郎へ | もうひと花咲かせます

もうひと花咲かせます

『妻が夫を捨てるとき』の花子と息子吾郎の
その後・・・のおはなし


来週、学校で2分の1成人式があります。

10歳だから、20歳の2分の1。



でね、吾郎へ、私から手紙を書いて渡さなきゃいけないのよ。

どうしよ。

学校からは、感謝の言葉とか、大好きだよとか、そういう内容でお願いしますと言われてるんだけど。

お手伝いしてくれてありがとうとか、そういう感謝の言葉はふだんからしょっちゅう言ってるし。

大好きだよってのも、しょっちゅう言ってるし。

改めてお手紙って、難しいわね。



ってわけで、ここに下書き((笑))

ここに書いて、考えるわ。

明日までに、封をして持たせなきゃいけないのよ。



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吾郎へ



お父さんとお母さんが別々に暮らすことになって、3年が過ぎました。

○○から△△に引越しをして、学校も変わったし、生活も変わったし、きっと、始めは戸惑うことばっかりだったと思います。

お母さんがお仕事をすることになり、吾郎は学童に通うことになりました。

一緒に過ごす時間が減り、毎日が慌しくなりました。

吾郎が学校から帰って来たとき、「ただいま!」と言っても、お母さんは「おかえり!」と迎えてあげることができません。

きっと、淋しく感じることもあると思います。

ごめんね。


吾郎が毎日元気に学校と学童に通ってくれるおかげで、お母さんは安心してお仕事ができます。

お母さんがお仕事をするのは、お金を稼ぐためですが、お金を稼ぐのは、2人の生活のため、未来のためです。

これから先、まだまだお母さんと吾郎には、楽しい未来がたくさんあります。

そのために、お母さんは一生懸命お仕事をしています。


お母さんは、お父さんと離れるとき、吾郎に言いました。

「きっと幸せにするから。」って。

お母さんは、絶対に、この約束を守ります。

吾郎のことを、幸せにします。


そして、10年後、吾郎が20歳になったとき、一人前の大人として、社会に出て行って欲しいと思っています。

そのために、お母さんは、吾郎のことを本気で叱ることもあると思います。

楽しい時は一緒に笑って、悲しい時は一緒に泣いて、困った時は一緒に悩みましょう。

これからも、ずっと、お母さんと2人で、頑張って生きて行きましょう。


お母さんは、吾郎が生まれてきてくれて、本当によかった。

吾郎のお母さんになれて、本当によかったです。

たくさんたくさん、淋しい思いさせてごめんね。

いつも言ってることだけど、お母さんは吾郎のことが大好きです。

生まれてきてくれてありがとう。


これからもよろしくね。



お母さんより


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