イラン戦争による石油不足は当面続くことになる。日本中がトランプ大統領の朝令暮改に一喜一憂しているが戦争の終結はこの先11月の中間選挙までは目途が立たないのは確実だ。ホルムズ海峡が一部通過できるようになるのかはアメリカの態度次第なので期待しないほうがいいだろう。5月に訪中の日程が入ったがこれもまた金融市場を意識したもので更に延期になる可能性は高い。基本的に停戦は絶望だと考えてよい。
この段階でアメリカが終結を宣言するのは経済的には望ましいが、トランプ大統領にすれば敗北宣言となるのであり得ない。もっとも他に責任をなすりつけてアッサリとメンツを保って終結というのはあるかもしれない(アメリカでは政治家の伝統的な手法でもある)。それはそれで決着できれば構わないが、その先のケツ拭きを日本に押し付けるのはやめてほしい。
さて、ホルムズ海峡の代替ルートを模索するのも結構だが、代替エネルギーを模索する政策も推進してほしいものだ。物流や発電そして農業機械に必要な軽油や灯油類を植物から採取する代替燃料にすることだ。アメリカではすでにトウモロコシや大豆から代替燃料を生産している。日本ではそういった農業政策が皆無となっている。石油を軸としたエネルギー産業との癒着がすべてだったのも影響しているが、8000億もの予算が計上できるなら是非とも植物由来の代替燃料を今年からでも手がけてもらいたい。耕作放棄地もなくなる。処分における環境破壊が課題となるソーラー発電よりもはるかに環境にも経済にも有意義な政策だ。業界との癒着構造から逃れることのできない政治家には、今回のような環境になっても、新エネルギーの想定すらできないだろう。残念だ。
植物由来の代替燃料を非課税にすればあっという間に生産が始まる。エネルギーの転換が社会構造の安定を図るという考えだ。脱税だと言って弾圧するのをやめて、規制緩和すれば農業機械に使用する程度のディーゼル燃料は確保できてしまう。
ディーゼル燃料や灯油燃料がなければ食料は生産できなくなるし物流はストップする。何れ石油が枯渇して石油文明の時代は終焉するが、石油の10%程度のエネルギーしか発揮できなくても、植物による代替エネルギーで食糧生産は維持できるようになる。そうなればAI・先端技術よりも、安定した食糧生産と、安全に移動できる環境が社会構成の軸となる。人類の進歩はグレートジャーニーが基本である。