姉の自転車がパンクしたようなので修理の依頼があった。納車して10年になる。海沿いで生活しているのでカスタマイズの防錆対策を施したママチャリだ。概ね経年劣化に伴うトラブルで虫ゴム(空気バルブ)の交換で事足りた。とは言ってもタイヤは繊維が露出していたので、後車輪のタイヤ・チューブ交換をついでに処置しておいた。
自転車屋を退職してから2年になるが作業手順に戸惑うことはなかった。それよりも当時1万7千円の自転車(中国製)に約1万円の追加部品(ステンレススポーク・アルミヘッド・アルミ製ブレーキレバーとキャリパーブレーキ)に交換したのだが、標準仕様の前カゴのサビが気になる程度で全く朽ち果てる姿になっていなかった。中国製とはいえどもフレームは防錆処理が施されていた。
中国製自転車の値段が高騰し品質が劣化したのは、パンデミックで操業が停止し、熟練労働者が生産現場から離れたことに起因している。国家的な政策もあり自転車産業から付加価値の高い産業へと労働者が流動した。
という訳で、再稼働した中国の工場では出荷前の最終調整が省かれていた。納車前の点検・整備でその違いを顕著に確認できた。何と塗装の防錆処理も省かれていた。こだわりを持って生産し競争力を保持していた労働者が、パンデミックと国の産業政策によって消滅してしまったと理解している。
さて、白内障手術後一週間の安静期間も経過したので、海岸通りへ行ったついでに九十九里浜を散歩してみた。快晴で波も穏やかな散歩日和であった。例によって波打ち際にカモメが7羽ほど群れていた。近づいても逃げようとはしない。そこには横幅約50cmのアカエイが打ち上げられていた。何とか食べようとしているようだ。しかしカモメのくちばしでは、エイの厚く硬い表皮を破ることはできない。戻る道でもまだ諦めずに格闘してた。何とカラスが1羽参加してた。カラスのくちばしなら間違いなくエイの表皮破ることはできる。その後の観察は続けなかったが推して知るべしである。カラスは得意になってエイの皮を破る。しかしカラスよりも大きいカモメ相手にその後を予測する思考力は無い。お疲れさま!