先月4月のこと。高知市での仕事が終わり、フライトまでまだ時間があるという事で、香南市にある「井上ワイナリー」さんに高知のお弟子さんの運転で寄って頂くことになりました。
その日は、羽田空港まで飛ぶスケジュールで運転の予定は無く、私は試飲という事で2杯、2種類のワインを、春風に吹かれる中、香南市を見下ろす事の出来る絶景を見ながら頂きました。小高い山から眺める景色が素晴らしかった為か、頂いたワインの味は素晴らしく忘れられない記憶の1つとなっています。
そして、高知空港へ。お酒を軽く飲んだのもあり、小腹が空いてきた私は高知空港にある土佐料理「司」さんで、カツオの刺身を頂く事にしたのです。相変わらずダイエット続行中である私は、白いお米をなるべく食べなくしており、その日も三昧セットという刺身などだけにしたのです。
「こちらが三昧セットになります、
こちらは鯨の筋煮で、…」と、料理を運んできた店員さんが丁寧に感じ良く、また高知では良く感じる愛嬌を持って説明してくれました。
そして、
あとすみません、頭にお花が付いてます。
と、わたしの頭に付いていた桜の花びらを取ってくれたのです。
そして、「ほら」という感じで花びらを見せて笑顔を向けてくれました。
なんとも、心地良い接客に、カツオの刺身がさらに美味しく感じたのです。接客って話術や配膳の仕方などの技術だけでは無いよなと改めて思った出来事でした。
その夜、再びスケジュールが空いている私は、三味線を聴きたくて浅草にあります「和ノ屋追分」さんに、東京のお弟子さんとお伺いしました。昔の追分時代から三味線を聴くために1人で行く事もあるくらい私は民謡というより三味線の響きが好きなのですが、なぜなら心が揺り動かされるからです。ちょうど高知市の仕事先で、偶然、追分に所属されている矢吹兄弟の兄さんの方、矢吹和之さんとご挨拶したのもあり、どうも三味線の響きが聴きたくてたまらなくなっていたのです。
https://www.kazunoya-oiwake.com/
その夜も、当然の如く、チキン肌がスタンダップしました。
技術だけではない。なぜか情景が見えてくる三味線の響きがたまらないのです。
「風雪の音脈」最高でした。
シックスセンス管理人