4月も終わりの頃、晴れ渡った東北の空の下。
もうかれこれ12年ほどのお付き合いがある経営者の方と、その方が経営しているオフィスの入り口に続く10段くらいある階段に座り、コーヒーを頂きました。
大きな敷地の庭掃除をしている社員さんに「コーヒーをお願い」と一言、その社長がおっしゃると、
その社員さんは「いつものですね。」と笑顔でコーヒーを持ってきてくれました。最近は来客があるといつもこの階段だそうで、さすがだなと思いました。
この方は、個人的にも、少なくとも1年に1回はお会いしたい経営者の方です。機会を見つけては多少離れていたとしてもなるべくお会いしに行くのです。
夕方にお会いしに行けば、サシ飲みで、この社長さんが毎日通われている小料理屋さんに連れて行ってくれます。特に何か話があるわけでは無く、政治の話や日本経済や世界情勢や、趣味の話や企業経営、話がつきる事は全くなく、そういえば随分前には、私のプレイベートな相談をした事もあります。子供が産まれたと報告した時には思いのほか喜んでくれましたし、家を建てる時にも相談しました。本当にいろんな方に、私はお会いする職業であると思いますが、うちの会員さんだという事以外に、私はこの方と一緒にいる時間が好きなのだと思います。気を遣わせてくれない、気をつかう必要などないのだよと、無言で表現してくれているのだと思います。
話は戻るのですが、この社長さんと東北の空の下、15分くらい、特に話題を探すでもなく、いつも通りの感じでした。ただ、どうしても私の心に残る言葉があって、その言葉をメモしていました。
「若い人が希望を抱きずらい世の中だよね」
文字面はあえて変えているのですが、そんな言葉でした。
僕もそう思います。
そう答えると、お互いに目を少しだけ合わせて、空を見上げて話をしていました。
もちろん、他にもいろんな話をしていましたが、言葉の数以上に、お互いに何かを伝え合って、再会を願ったような気がします。年齢は私のひと周り以上の大先輩ですが、生意気な表現かもしれませんが、どうも感性や感覚が似ているのだと思います。
そういえば、高知県のある経営者の方がこんな事を言っていました。
私には30名以上の社員がいる。その家族まで含めると200名くらいの方の生活を私は背負っている。だから、体が辛いとか、心が辛いとか言ってられない、と。
もしかしたら、背負っているものの重さによって感性や感覚は変わるのかもしれないと今、思います。
先月も本当に移動し続けました。どれくらい移動したのか振り返りたく無いほどです。高速移動はやっぱりG(重力)がかかり人間の肉体はその移動時間以上に疲労するものなのだと思います。いくら慣れたからと言って、いつかはボディーブローのように・・・なのかもしれません。それでも私たちの仕事の結果を喜んでくれる方々の笑顔やその後の人生を思うとやめられないし、最高の仕事です。
また別の日、東京の空の下、とある企業の社長さんと数時間お話しする機会がありました。
何の話からそうなったのか。はっきりとは思い出せないですが、東京のその社長さんは
「定規の長さが違うのです」とおっしゃっていました。
最初は、ピンとこなかったのですが、こんな話をされていました。
経営者仲間が、その方の店舗にやってきて、そしてその店舗の綺麗さや斬新さ、アイデアに溢れるディスプレイの状況を見て、「いいね〜、立派な従業員がいて〜、羨ましいよ!」と言うのだそうです。
アルバイトさんも雇っているそうですが、そのアルバイトの人が、その社長が指示した時に、「なるほど、そういう事ですか!分かりました!やっておきます。」と早ガッテンして動いていた事があったそうです。
その社長はどう思ったかと言うと、見えている世界が違う、ちゃんと伝わらなかった。定規が違うと思ったそうです。それでも、そのアルバイトの方に任せるとやはり望んでいた結果にはならなかった。
人によってモノの見方が違う。人によって定規の長さが違う。アルバイトの子は、その子の定規の長さ、例えば30センチでしか物事が見れないので、相手である社長さんが10メートルの物差で見ていたとしても、30センチしか見えない。
おそらくはそんな意味だったと思います。
経営者仲間からの一言、「良い従業員がいて良いな」
この言葉も同じなのではないか?
私は、そう思いました。
どれくらい長い定規を持てるのか。それは、責任の重さなのか、目標のでっかさなのか。描く未来像の違いなのか。政治的な発言をこのブログでやった事は一度も無かったですが、また政治のことなど全くの素人ですが、それでも思うのは、今の税制や政治路線はこのままで良いのか??という事です。私自身は見えない世界の技術者であり専門家で言及する立場には無いですが、それでも、このままで良いのだろうか。
どの空の下でも誰もが、みんなが頑張っている。
シックスセンス管理人
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食と医療の真実は此処かもしれません。
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