写真撮影を趣味にしてる人にとってはフツーのことですが、背景をぼかして主役を強調したり、余計なものを認識できなくする手法をよく使います。
うまくいった例がこの写真↑で、ぼかさないとごちゃごちゃしてNinjaが埋もれてしまうだけでなく、出かかった桜の葉や路肩の反射板が興醒めです。この写真は我ながらうまく撮れたと思ってますが、実際にはぼかし具合がなかなか思い通りにならないことも珍しくありません。
例えば...
この写真↑は綿毛メインでバックにNinjaを入れ込もうと画策しましたが、Ninjaをぼかし過ぎてしまいました。このブログだからNinjaであろうというのは推測できますが、そうでなければ消去された背景の一つでしかありません。
も一つ例えば
この写真↑は桜のバックの石段をぼかしたのですが、かろうじて形で石段だと認識できますが、これも少々ぼかし過ぎ。
上二つについてはもう少し絞った方が良かったと反省しています。
ぼけ具合を調整する際には被写界深度(ピントがあって見える範囲)抜きには語れませんが、それは次のような式で表されます。
右辺第一項が前方被写界深度、第二項が後方被写界深度を表します。一眼レフカメラの場合焦点距離とF値が調整できるので、これらを適切に組み合わせますが、実際には画角や光量など他の要素が絡んでくるのでそれなりに制限されます。
よりぼかすには被写界深度を小さくすればよく、上式より焦点距離を大きくするか、F値を小さくすればDが小さくなるのが理解できます。
しかし撮影する際いちいち計算しているわけではなく、このような特徴を感覚的に覚えているので、つまるところこの話はうんちくに過ぎません。
因みに私が使っているコンデジは絞りの調整ができませんが、焦点距離を工夫して↓のようにぼかすことが可能です。
漁具のアップですが実際には被写体から驚くほど離れているので、傍から見れば何撮ってるんだろうと思われていたかも...
ところでこのF値が変わるとどのくらいぼけ具合が変わるのか実験してみました。
焦点距離:28mm/F値:2.8
焦点距離:28mm/F値:4
ヘルメットの文字に注目すると違いが現れており、F値2.8と4では前方被写界深度の違いが認識できます。
焦点距離:70mm/F値:2.8
焦点距離:70mm/F値:4後方被写界深度についても電柱のぼけ具合で違いが現れています。
こんなことを考えていたのは30年前のレンズはやたら重いので、そろそろ新しいのが欲しいなぁという野望を抱いていたからです。
※画像拝借
大三元レンズの表現力は捨てがたいが、小三元の汎用性も魅力的...かと言って近い焦点距離のレンズ二本持ちなどもっての他(家族談)。さて、結論が出るのはいつでしやうか.....