だから嫌いなんだよ。と、蟻喰が。
甲状腺精神病かもしれない。
医学辞書に寄る甲状腺精神病と一致する点が多々有って。唯の思い違いだろうけれども、自分にとっても接する誰かにとっても良い事じゃないのは確かで。そう想うと1番鬱のはけ口にして仕舞うのは彼で、1番失いたくない人に1番自分の醜い部分を見せなきゃいけなくなるのは嫌だ。腕の傷は彼に見つかって仕舞った。自分の色んな面を見せるのは構わない、それは友人に限らず余程自分を隠したい人でなければ誰にだって一緒。
けれども、友人とも上記した誰かとも違う感情を持っている彼だから、綺麗な面も残して置きたいんだ。可愛い子の振りとか猫を被るとかじゃない。彼の中に何も被らない本当の僕の綺麗な部分を見せたいんだ。(本質的な綺麗な部分が僕に有るとは想えない。見せ掛けでも、彼の思い違いでも良い、彼の眼に微かでも僕の綺麗な部分が映れば良い。)
だからこそ、大量に薬を飲み干した。
哀しい。
甲状腺精神病では無くとも、彼が僕の傍に居るのが当たり前になっている所為で、彼の大事さとかどれ程僕にとって大事な人なのかが解らなくなって仕舞っている。麻痺してる。
彼の欠点や、ごく些細な不満が僕の中に蔓延っていて。彼の気持ちを無視して彼が僕の所から離れて行く様にと(距離的に)、わざと冷たい科白を紡ぐ僕は何て最低なんだろう。数ヶ月前の僕が見たら軽蔑する程に。
二人の間の物理的、内面的な糸を切るのは簡単、だけれど。想いを切るのはとても難しい。過去の経験ですっかり知り尽くしている筈なのに、それをまた僕は繰り返そうとしている。何て滑稽で無樣で、究極のマゾヒストなんだ、僕は。
変化が見えたのはごく最近の事。それが何時かはしっかりアナログな記録装置の中に記録されていて。もっと勉強の事が記録されればいいのに、高次性機能はこう言う時に酷く厄介だ。上手く出来ては居ないんだね。
叶うなら、今、
あの腕の中に潰れて仕舞いそうな程抱き締めて欲しい。もう寧ろ、窒息して仕舞う程に。
あのね、
「 。」
何て僕は、
ばかなかっこつけなんだ。
黒、時々ピンクの自傷癖。
些細な金額と言えども、それが齎した物は金額に出来ない程の。ばれなければ良い、その想いが僕の中に蔓延っていたのも事実。さいてい、
人として如何かと想う行為に、生きている事が恥ずかしいと想えた。浅はかな知識の中で、ワシントン氏の謝罪は真似出来ない偉大な物で。久しぶりに左腕に朱のラインが走った。死にたいけど死にたくない、そんな中途半端なラインを僕は生きてる。そんな僕はやっぱり左腕に中途半端なラインを造った。
もう眠ろうかな、そう想うほどに気怠い。
微量メランコリック。
何だか、霞んでくんだ。
気持ちがスロウに霞んでく。眠っていない所為かな?倦怠感だけが僕の身体には重い何かが有って気持ちが悪い。
生まれて初めてインフルエンザの予防注射を受けた。リハビリテーション医学の先生が注射をしていて、うちのクラスの殆どが受けたのだけれども。先週受けられなかった彼も、自分達に混じって数人の先輩達と一緒に廊下に並んでいた。
理由の解らない倦怠感。身体にも、心にも。だから今日の昼は自転車で学校に行った。僕の中に隙間を作りたかった。それで冷静になれるのなら、淋しさも辛くはない。
相変わらず来ない連絡に憂鬱は募るのだけれども。
唯、誰かを腕の中に納めて離したくない気分。
明日、ぎゅうってしよう。
気持ち悪い程に、愛情を与えたい気分。ミルク飴より濃厚な気持ちを与えたい気分。
あぁもう。
今の距離が一番好き。