ブログでも告白(←愛の~ では、ありません) | 美しい風景に出会いたいっ!

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自然が大好きな美女(自称)が綴る、楽しいブログ♪

数名の友人に、病気の告白は終わった。

泣きながらの説明や、言葉にならない場面もあったけれど、みんな温かく見守ってくれた。

そんな事をやってるうちに、あたし自身の気持ちも少しづつではあるけれど落ち着いて来たの。

11月に病名を宣告され、12月に退院。1月には友人に病気を告白。そして あとは... ここ(ブログ)での告白です。

かなり時間がかかってしまったけれど、ようやく書くコトが出来ます。そうは言っても、まだ病気を受け入れられた訳ではないので、もしかしたら、また鬱になって塞ぎ込むかも知れません。でも、今を逃すと また書く機会を失うかも知れないと思い、勢いで突っ走ります!

 

 

何とな~く 気が付いている方もいらっしゃるかと思いますが、あたし...

 

1型糖尿病 を、発症してしまいました えーん

 

糖尿病と云う病名を聞いた事が無い人は居ないと思いますが、原因と 具体的な症状は、発症しない限り詳しくないのが当然と思います。現に、あたし自身がそうでしたから。

なので以下は、糖尿病についての説明です。あたしが友人に配布した資料(A4用紙で6枚分w)と ほぼ同じ内容になりますが、その資料を受け取っていない限り ブログと重複する事はありませんので、ご安心下さい。

あたし自身の症状(人によって、かなりの差がある)については、次回に書こうと思っております。今回のブログは病気に対する説明だけなので、糖尿病についての知識をお持ちの方や 医療関係者、または そんなの興味が無いという方は、読み飛ばして頂いて結構です。

 

 

 

1型糖尿病 

 

その進行のスピードによって『劇症』『急性発症』『緩徐進行』に分類されるらしく、あたしの場合は『劇症1型糖尿病』と診断されました。

最も急激に発症し、1週間前後でインスリン依存状態に至るタイプです。直ぐにインスリンを補充する治療が成されなければ『糖尿病ケトアシドーシス(糖尿病の急性合併症)』となり、重い状態になることもあるため、早い段階での治療が必要です。

 

1型糖尿病は、体の免疫システムに異常が起こってしまい、膵臓のインスリンを出すβ細胞を攻撃して破壊してしまう病気です。β細胞が攻撃される原因はまだハッキリと解明されていませんが、自己免疫が関わっていると考えられています。これは、自分の力では予防することが不可能な病気です。

1型糖尿病は現代の医学では完全に治す事が不可能であり、その生涯においてインスリン補充は継続的な必須事項となり、それを中止する事は死に直結します。

つまり、死を迎える直前までインスリンを打つ必要があり、その費用も完全自己負担となるため、生涯に渡り医療費が大きな負担になります。実際 小学生~中学生で糖尿病を発症すると、軽く1千万円を超える費用が掛かってしまうようです。

20歳未満であれば特別児童扶養手当など公的支援の対象となるものの、身体障害者福祉法上の障害には該当せず『指定難病』の認定もないため、一切の公的支援が皆無な事も疑問ですね。

 

要するに、偏った食生活や、運動不足によって引き起こされる生活習慣病として知られる2型糖尿病とは異なり、1型糖尿病は比較的短期間に膵臓からの生命維持に必須のホルモン『インスリン』が分泌されなくなる、原因不明の疾患と言われています。

 

糖尿病には1型と 2型があり、日本人の糖尿病の90%以上は 2型糖尿病と言われています。

どちらの疾患も血糖値が正常値より上がってしまうため 高血糖が起きる症状は同じですが、基本的に この2つは全く別の病気らしいです。『糖尿病』と云う病名は同じですが、どうも1型を患ってしまった人ほど『1型糖尿病』と言い、2型とは区別をする傾向にあるようです。実際 2型の方は、いちいち『2型糖尿病』とは言わないので...

また、2型の方は 常に1型糖尿病者から区別(差別?)を受け、マウントを取られているような気がしてならないと云う声も耳にします。病気に優劣は無いので、1型・2型ではなく、本当に それぞれを別の病名にすればいいのに、と思っちゃうわ。以前は『成人病』と呼んでいたものが、現在は『生活習慣病』に変わったように、病名の変更はそんなに難しいものじゃないと思うんだけど...(←詳しく知らないので、勝手な事を言ってるだけですw)

 

あたしの勉強不足もあり、そもそも糖尿病に1型・2型がある事を、自分が患って初めて知りました。あたし自身が そうでしたが、一般的に糖尿病と聞くと、『甘い物の摂り過ぎ』 『不摂生』 『肥満』 『運動不足』というイメージを持つ方が多いですが、それらは全て2型糖尿病の要因です。

そういった理由から個人的な意見としては、2型糖尿病を『高血糖症』とし、1型糖尿病は『インスリン分泌不全』や『膵臓機能不全』等と別の病名を付けて欲しいと思っているのは、あたしだけでは無いでしょう。

 

1型糖尿病は10~20代のうちに発症することが多く、2型糖尿病は中高年での発症が多いのも特徴です。あたしの年齢で発症するのは非常に稀らしく、あるナースからは「ひろみさんの年齢で発症したの、初めて見ましたよ」とも言われました。但し、ブログ上での設定だと ひろみちゃんは何年経っても30歳です。しかしながら、実際の年齢は非公開なため(汗)、この辺は きちんと説明できず ごめんなさい💦

 

 

現在における唯一の治療法は、絶対的に不足しているインスリンの補充療法のみで、患者は毎回の食事に応じたインスリンをその都度の注射(1日4~5回程度)や機械(インスリンポンプ)による持続的な注入を行っています。

今のところ、インスリンを体内に補充をすることが生きるための唯一の方法であり、その副作用として 急性の低血糖症(重症低血糖では意識障害に陥る)や、慢性的な高血糖による合併症(網膜症、腎症、神経障害)があります。これらのリスクと 不安を抱えながら、日々の生活を送るしかないのです。

 

血糖のコントロールを怠ると、目の合併症(糖尿病網膜症)で失明したり、腎臓の合併症(糖尿病腎症)で透析になったり、神経の合併症(糖尿病神経障害)で足を切断する可能性もあります。また、動脈硬化や癌、認知症といった恐ろしい病気を引き起こす可能性もあります。

あたしは入院4日目で急激に視力が低下し、本や パソコンの文字が ぼやけて全く読むことが出来なくなってしまいました。ドクターからは、血糖値の急激な変化で、水晶体内外における物質の濃度差から生じる一過性のものと説明を受けましたが、難しくて良く分からなかった💦 

結局 入院中は、ずっと ぼやけたままで良く見えず、かなり不安な状態で入院生活を送っていました。総合病院での入院でしたが、眼科はありませんでした。(総合病院に、眼科や 耳鼻科、皮膚科は 普通入ってないもの汗) 退院後に眼科を受診し、眼底検査を受けました。そこで網膜症の兆候は見られないと言われ、やっと安心する事が出来たんです。糖尿病を発症したからには、今後も年に1回の眼底検査が必要と思われます。

 
 

< 糖尿病の三大合併症 > 

 

・糖尿病性神経障害

両足がしびれたり、立ちくらみがしたり、眼の動きが悪くなったり、便秘や失禁になったりと、障害を受ける神経によって症状は様々です。

 

・糖尿病網膜症

気付かない間にだんだん視力が低下し、最悪の場合 失明します。視力が落ちたので眼科で検査を受けたら糖尿病が見つかったという方も居ます。

高血糖のために眼底の血管が障害されることが原因です。

 

・糖尿病性腎症

尿検査でタンパクが出るようになったり、足や顔が浮腫む(むくむ)ようになったりします。高血糖のために腎臓の糸球体がこわれてしまうことが原因です。

血糖値が高い状態が続くと、約10年で人工透析が必要な体となってしまいます。

日本で人工透析になる人の半数以上は、糖尿病性腎症が原因です。腎移植をしない限り、1回4時間程度の治療を週に3回程度、一生続ける必要があります。

 

 

< その他の合併症 >

 

・心筋梗塞・狭心症

心臓を覆っている冠動脈が高血糖のために詰まり、心臓の筋肉に栄養が届かなくなり動けなくなります。ある日突然、激しい胸の痛みに襲われます。この病気の場合、救急車で病院に運ばれてくる患者さんのほとんどが、糖尿病か高血圧症か脂質異常症のどれかを持っています。

 

・脳梗塞

脳の血管が高血糖のために詰まり、脳細胞が壊死(えし)します。脳梗塞の範囲が広いと手足が動かなくなったり、呂律(ろれつ)が回らなくなったりして後遺症が残り、後の生活に大きな支障が出ます。

 

・足壊疽(あしえそ)

靴ずれ、巻き爪、足の水虫、床ずれなどが原因で足の皮膚に感染が起こり、腐ってしまいます。酷い状態だと、皮膚が溶けて骨がむき出しになり、足を切断しないと救命出来ない状態となります。糖尿病が重い(血糖値が高い)状態の人ほど成り易く、切断の可能性も増えます。

 

・閉塞性動脈硬化症

足の動脈が詰まって血液が流れ難くなる病気です。

 

・ED(勃起障害) ←女子には関係ないよ~

糖尿病による血管障害で意外と知られていないのがED(おちんちんの勃起障害)です。立たない、もしくは 大きくなっても長時間維持出来ない等の症状が出ます。おちんちんに血液を送っている陰茎動脈は非常に細いため、少し障害されるだけで血液を十分に送り込めなってしまうことが原因です。

 

要するに、糖尿病は血管の病気らしく、これをきちんと維持・管理できないと、すぐに合併症を起こすよ!と 言う事です。

また、糖尿病自体は血糖値をコントロールさえすれば 怖い病気ではありませんが、それによって引き起こされる様々な合併症の予防が重要となります。

長々と書いたけれど、簡単に説明すると こういう事なのよ! じゃあ、最初からそう説明しなさいよ!って言われそうですが、前置きが長いのは あたしの得意技なので仕方がないも~ん。

 

 

< 糖尿病の治療 >

(正確には... 根治しない病気のため、治療方法ではなく 悪くならないために する療法)

 

・運動療法 

1日15分程度の散歩。理想的には1回30分の運動を週に5回以上。また、文献によっては4,000歩以上の歩行、というのも見つけました。基本的に、趣味は『野外活動』なので特に意識する必要は無さそうだけど、冬期間は全く運動をしないのが問題。また、登山のように10時間以上も活動を続けるものは注意が必要です。但し、体力低下も合併症のひとつにあるため、そもそも山に登れるの?と言った不安があるのも事実💦 

何より、基礎疾患があると 遭難=死 を連想してします。

 

・薬物療法 

インスリンの自己注射。(あたしは ・ノボラピッド 朝14 - 昼6 - 夕12 ・トレシーバ 夜8 で、4回/日) それに伴い 2回/日の血糖値測定を実施。

自分で自分に注射をすると云うと、難しそうなイメージがあるかと思います。あたしも最初は、怖い・痛そうと考えていましたが、一般的な注射で使うシリンジタイプではなく、ペン型で、後方にあるボタンを押すだけです。勿論、自分の腹部に針を刺すことになりますが、注射針は非常に細く短いため、痛みはありません。どちらかと言えば、釣りで使用する針の方が刺さったら痛いし、血も出るので 怖いです。

 

   

 

あ... 血糖値を測るときは、採血用穿刺針で刺すんだけど、こっちは ちょっとだけ痛いときもあるのよ。そして当たり前だけど出血もする。いや、血を出して測るんだから、出血しないと困るんだけどね💦 要するに...  毎日、血を見る事になるの ガーン

 

・食事療法 

最も面倒で、最も大切な療法 (^^ゞ

食事療法で一番大切な事は エネルギー量と 糖質量の違いを知ること。二番目に大切な事は、炭水化物・タンパク質・脂質が血糖に与える変化を理解すること。

 具体的には…

・甘い飲み物は禁止。水や お茶にする。

・おかずがない食事をしない(菓子パンのみ、ラーメンのみ 等)

・野菜を毎食120g(両手いっぱい分)食べる 

・野菜や たんぱく質を主食(米、パン、麺)の前に食べる

・主食の量を摂りすぎない

・食物繊維の多い主食をとる(麦飯、ライ麦パン、全粒粉パン、ソバ等)

・主食を減らして足りない分はタンパク質で補う

・朝食の量を多くし、夕食の量を少なくする

 

 

「じゃあ一体、何を食べるって言うのさー !! 葉っぱ(葉菜類のコト)でも食べなって言うの? ふざけんなー !!! むかっ あたしはバッタじゃないのよ! 草と 水と 空気だけで生きられる訳ないじゃない!  そのうち糖尿病患者は、二酸化炭素を吸収し 光合成をしながら生活して下さい、とか言うんでしょーむかっ やってられるかってーの !!!! ムキーッ 」(← あたしの心の声です汗

 

 

今回は 糖尿病の一般的な説明になりましたが、次回は あたし個人の説明をしたいと思います。

 

今まで病名を伏せていたため、前回までのブログは『基礎疾患を有する』のテーマで書いていましたが、以前の分も含め 今後は全て『1型糖尿病』の分類に変更・統一します。