友人に告白(←愛の~ では、ありません) | 美しい風景に出会いたいっ!

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自然が大好きな美女(自称)が綴る、楽しいブログ♪

いずれ皆にも、きちんと報告しなくちゃいけない。

 

ずっと、そう思っていた。病気のために突然の入院。退院後は自宅療養中。そこまでは皆にも伝えている。だけど、一番肝心な事が言えてない。

 

それは...  病名 

 

頭では分かっていても、ずっと行動に移せなかった。何故なら... 病気の事を話すと、あたし自身が それを認めなくちゃならないから。

 

勿論、それは只の現実逃避に過ぎないことも理解している。

逃れられない現実が目の前にある。だけど、それを認めたくない。もう、無限ループに陥ってしまい、本当に何も出来なかったの。そして、これから先をどうするのか? それも答えが出ないまま(←出る訳が無いんだけど)、時間だけが過ぎて行く日々を送っていたわ。

 

でもそれは、あたしだけが辛いんじゃなくて、きっと友人も辛い状態なんだと思う。逆の立場なら、あたしだって、どう接して良いのか分からないから。

 

心配してくれる何人かから「もし 体調が大丈夫なら、お出かけしてみない?、気分転換にお茶でもしよー」と連絡があったけれど、あたし自身が精神的に塞ぎ込んでしまっていて、「家から出られないから無理かも...」と、返信していた。

勿論、それは本当の事。事実、具合が悪い事は一切なく、体調が悪い訳でもない。一番の問題はメンタルだったから。

 

 

そんな折、久美が突然 押しかけて来た。

訪問しに来たとか そんなレベルではなく、チャイムが鳴っても無視していたら、合鍵を使って(←彼女は合鍵を持ってる)強引に家に入って来た💦 ちらっと久美の顔を見る。

 

「何?」

「別に...」

 

お互い無言のまま20分が経過。

 

「まぁ、ひろみが話したくないなら それでいいんだよ。言えるようになったときに、言えばいいんだから。でも、何があっても、私たちの関係は変わらないからね」

 

満水だった あたしのダムが一気に決壊。大泣きしてしまった。

落ち着いた頃に、あたしが罹った疾患の事、やりたい事、これからの事、色々な事を、深夜まで ずっと2人で話し込んでいた。

 

「ひろみが仲の良い友達も、ひろみが話してくれるのを待ってると思うよ」

 

久美に そう言われ、何人かの友人には告白する事を決めた。

ただ、どうやって言おう? 面と向かって話すのは、またボロ泣きするのが目に見える。色々と考えた末、あたしの疾患を資料にまとめる事にした。病気の原因、症状、治療法、合併症の危険、そして具体的に あたし自身の現在の症状、発症したときの対応、今後の事などを書いていくと A4用紙が6枚にもなったわ💦

これを皆に渡し、さっと目を通してもらう。そして補足を説明、質疑応答。最後に皆の意見をもらうという形をとることに。(←まるで、お仕事のよう...)

 

 

朝から快晴の日でした。

今まで天気なんて気にもしなかったけれど、この日は何故か無性に お散歩がしたくなったの。この時点で、引き籠り生活も約40日くらいになっていたんだけどね💦 空いてそうな友人に「もし予定無ければ、お天気も良いので お散歩しませんか?」とLINEしてみた。数分後には、「予定無いよー いいよ 行こう! お散歩ってガチ? トレッキングポールとか スノーシュー要る?」と云う返信が来ちゃったけど汗 「30分程度の只のお散歩よっ!」 車の運転も自信が無かったから、家まで迎えに来てくれたのは嬉しかった。

 

近くの森林公園に向かった。たぶん冬季に来たのは初めてかも。青空の元、ひんやりとした空気を吸いながら、雪を踏みしめて歩くのは悪くない。久しぶりに吸う外の空気は新鮮で、足取りも軽やかだった。たとえ雪景色でも(札幌人なので雪が嫌い)自然の中に居るだけで気分が違う。

だけど、元気だったのは最初の15~20分程度だけ。全く運動をしていないのもあるけど、疾患の症状が急に出てしまい(←本当に突然来る)自力で歩くけなくなってしまった。幸いにも200m先にレンタルスキーを扱っているハウスが見えたので、友人の肩を借りて何とか向かう。念の為にと錠剤を携帯していたので、これを経口摂取すれば20~30分くらいで回復するはず。ここでしばらく休憩させてもらうことにした。今回は倒れないだけマシだったけれど、彼女にも迷惑を掛けてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。そんな自分の不甲斐なさと、この程度の距離も歩けない事への苛立ちと悔しさに 涙を流してしまう。

 

「何も泣く事なんてないよ~ 今まで動いてなかったんだから、体力も落ちてるの。それに、もし歩けなくても、ここでソリとか借りて、ひろみちゃん乗せて駐車場まで引っ張っていくから大丈夫よ! 泣かない・泣かない。何も心配要らないって!」

 

そんな優しい言葉を掛けてくれるから、余計 あたしの涙が止まらないんだよ...

 

 

この一件もあり、一緒に自然の中で遊ぶ友人には、あたしの病気を知ってもらう必要があると、強く思ったの。

 

そして、日程を調整しての 女子会 報告会。

ファミレス等での人目に付く場所での告白は無理だと思ったので、市内のホテルに宿泊したのと、友人宅に宿泊の、2会場で実施しました。まぁ、どちらも結局は泣いてしまったけれど... 

海千山千の人生を歩んできた友人達のアドバイスは、全てに同意してくれるものから、ときには厳しい意見まで。皆 それぞれの人生経験から、あたしに寄り添った考えを言ってくれる。

 

勿論、疾患そのものは根治しないし、これから先の事(4月以降)も全く分からない。要するに何ひとつ解決はしていないんだけど、少しだけ 気持ちは明るく・軽くなったのは事実。

男の人に物事を相談すると、とにかく解決策を提案したがる傾向があるのよ。でも、女は違う。話を聞いてもらい、「うんうん、そうだよね~」って言ってくれるだけで十分な生き物なの。そもそも解決方法なんて、無いんだから。 

 

愛の告白もそうだけど、病気の告白だって、それなりに勇気が要る。でも、思い切って告白して良かったと思ってる。これで一応、義務は果たしたので、肩の荷は下りた。あとは、自分自身との闘いだけ。もしかしたら負けるかも知れないけど、戦う前から負けを宣言するのだけは、しないようにするよ。

 

これまでと同様な自然遊びをするのは無理なモノもあるけれど、出来ないモノは、どう頑張っても出来ないので仕方がないじゃない。時には諦めも肝心だもん。その分、これまで以上に、濃厚で充実した人生を送ってやるんだから !!