野鳥撮影の旅(道東)① | 美しい風景に出会いたいっ!

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自然が大好きな美女(自称)が綴る、楽しいブログ♪

AM6:30札幌出発。気温-7℃です。

本当はもっと早く出発したかったのですが、起きられなかったのよ(汗)

出発して5分後には太陽が昇ってきます。天気は快晴で、絶好のドライブ日和。

日勝峠を超えると、めちゃめちゃ車が汚れましたぁ~(泣) 何故、こんな汚いの?

本日は、釧路のゲストハウスに宿泊です。

 

 

『鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ』

 

熱帯低気圧が接近していて、天気は下り坂。陽が照らなければ意味が無いと思い、

タンチョウのねぐらである音羽橋は最初から行く気がなく、その分ゆっくり起床です。

 

本日は、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリでタンチョウの撮影。

9時から給餌するらしいので30分前に着けばいいでしょ、と呑気に構えて現地に行くと、既に大勢のカメラマンが列を成しています。もう、入るスペースが無い(泣)

この状況だと撮影も出来ないまま終わっちゃうので、欧米系のツアーで来ている団体さんに話しかけて隙間に入れてもらいましたぁ。お話ししたところ(勿論、英語よ)カナダから来てるとのこと。ちょっと後方に三脚を立てる形になっちゃうので、左右にカメラが振れないのが残念。

それにしても、人が多いです。そしてタンチョウも既にかなりの数が居ます。

 

餌が撒かれると、早速啄むタンチョウ達。撮影のイメージは全く無かったのですが、あちこちで繰り広げられる求愛行動にシャッターチャンスの機会が多く訪れます。

それにしても、タンチョウって優雅に舞うわよねぇ。

頻繁に飛翔もあるのですが、場所的にカメラが振れないので、思うように撮れません。

タンチョウ自体は大きな鳥ですが、やはり被写体との距離があるため、あたしの持ってる EF100-400㎜ F4.5-5.6L のレンズだとトリミングが前提ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝から曇り空でしたが、少しづつ日が差してきました。でも、ココって思いっきり逆光になるんですね。白い雪原に白いタンチョウなので、難しいかも... 

と思ったけど、デジタルだもん!後から幾らでも露出補正できるわぁ~ 

寒いのは嫌だからと、目一杯レイヤリングしてきたのですが、太陽が出ると暑いくらいです。

一枚脱いじゃいましたよ。

それにしても、跳んだり・舞ったり・鳴いたりするタンチョウダンスは見ていて飽きません。

タンチョウが居る限り、あちこちで20~30分毎に繰り広げられるため、撮影終了の区切りが付けられないという贅沢な悩み。タンチョウはずっと居ますが、正午に撮影を終えました。

 

 

 

『エゾフクロウとの出会い』

 

伊藤タンチョウサンクチュアリで偶然お話しした男性カメラマンから

「近くでフクロウが見られる場所があるので、良かったら案内しますよ」 と、誘われました。

(あたしをナンパするのに効果的な台詞は「大物が釣れるポイント、教えますよ」等、生き物関係で攻められると、簡単に攻略できます(笑) 「クワガタ、いっぱい捕れますよ」って言われたら、深夜に二人っきりでも、警戒無く着いて行っちゃいますから)

 

お互いの車に乗り10分くらい移動すると、道路脇に数台の車が停まっていました。ここから歩くこと5分。数人が集まって居ます。相当距離がありますが、向こうに見える洞の中に エゾフクロウの番(つがい)居ました。

 

 

 

「きゃ~、モフモフで可愛い♡」 

 

日中は、こういった洞(うろ)でじっとしているようで、たまに薄目を開いたり、首を左右に振るくらいで、全然動きません。

撮影対象としては、焦る必要もなく、ゆっくり機材をセットしてシャッターを切るだけ。逆に観察の対象としては、可愛いけれど、動かないので20~30分も見ていれば十分です。

ここのポイントはかなり有名な場所らしく、皆さん、タンチョウの撮影を終えたあと、ここでフクロウの撮影に来られるとのこと。この洞には毎年フクロウが来るので、場所を覚えておけば毎冬に出会えるようです。

 

ここで別の男性から、他の洞がある場所を教えて頂きました。地図上で教えてもらい、あとはこの時期、現地に行けば車が停まっているから大丈夫とのこと。

では、行ってみましょー!

 

道東は寒いですが、積雪が少ないので路面はアスファルトが出ている割合が多いと聞きます。

でも今は雪が無いのが仇となりました。

釧路湿原内を横切る泥々のダート、ここをスタッドレスタイヤでは走りたくないわ(泣)

教えてもらった林道を進むと、案の定、車が数台停まっています。駐車場所に人も居ますが、

何処にフクロウが居るのか分かりません。そういう時は、すぐに尋ねるのが あたし(笑)

 

「こんにちはー ここでフクロウ見られると教えてもらったのですが~」 

 

「ほら、目の前ですよ」

 

 

 

すぐ目の前の林内にある洞(うろ)にエゾフクロウが居ました。

う~ん、これ、自力で探すの無理だわ💦

 

 

 

やっぱりエゾフクロウは可愛いですね~。もう、たっぷり癒されましたよ。

 

先程の男性に 「教えて頂いて、ありがとうございました」 と、お礼を言うと

この道を少し行った場所でもフクロウが居ると教えられます。

「直ぐに分かるよ」 と、目印になる物まで具体的に教えて頂きました。

その場所まで行くと、誰も居ません。でも洞の中に、フクロウを見つけることが出来ました。

 

 

   

 

「やったー! 自力で見つけた!」 (←すごく具体的に教えてもらってますw)

すっぽりと嵌ってる感じです。

無理に入ったら、出られなくなりそう(笑) それは、あたしね💦

 

 

今回は偶然にも、行く先々でフクロウの住む洞を教えて頂き、その三個所全てで見ることが出来ました。インターネットで情報を収集するのも一つの手段ですが、やっぱり あたしは人との出会いや会話を大事にしたいです♪ 

いつかまた、冬に来る機会が有れば、フクロウ達との再会も楽しみですね。

 

 

 

ここでの撮影が終わる頃から、急に空が暗くなってきました。

釧路~根室A地区の移動は、猛吹雪&雨で視界が全然利きません。発熱しないHIDタイプのヘッドライトは、雪と雨が混じって降られると、ライトの前面が凍ってしまいます。何度もライトに付着した氷を落としましたよ。

 

そして18時に根室A地区に到着。数件の家が建ってるだけのド田舎なので(失礼)、彼の家もすぐ分かりました。 「丸トミ君、来たよ~!」

12年ぶりに会う彼は、以前の面影が全く無いくらい容姿が変貌していました💦 小学生の子供が2人居る丸トミ君ですが、上の子は産まれたばかりの時に一度会っています。12年も経てば、子供も成長するわよね~。

 

とりあえず、積もる話は山積みです。

現在の彼は障害者年金を貰って生活しており、数年前までは体調不良でどうしようもなかったと話します。視力が極度に低下したため、この地区に住むには必需品と思われる車も手放したそう。彼曰く、ここはJRの駅前一等地だから交通機関は有る、とのこと。まぁ根室が有る限り、たぶん廃線にはならないでしょうけど、ここが廃駅になる可能性はゼロじゃないからね。

丸トミ君自身は、あたしと連絡を取ろうとしたらしく、札幌に来た際にもあたしの家の近くまで来たものの、正確な場所を思い出せず断念したそうです。携帯を手放した際に、住所・電話番号・メールアドレスを全て失ってしまい、連絡先が分からなくなったと言います。あたしも知床方面は行くけど、根室に来る機会がほどんどなく、それっきりなのでした。

「あたし、今まで丸トミ君の家に何度か泊まりに来てるけど、釣り道具を持って来ないのって初めてよ」

そう、釣りがメインで、更に丸トミ君に会おうと思わない限り、根室方面に来ることが無いのよね。

 

外は大荒れで、音を立てて雨が降っています。雪じゃなくて雨ってことは、暖かいのでしょう。

天気予報では、明日は晴れるようなので、一安心。