野鳥撮影の旅(道東)② | 美しい風景に出会いたいっ!

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自然が大好きな美女(自称)が綴る、楽しいブログ♪

『風蓮湖』(←「ふうれんこ」で一発変換が出来ない)

 

朝から快晴です。

昨夜の暴風雨で泥々だった車は、あら不思議♪  綺麗になっちゃってます(笑)

風蓮湖では、レイクサンセットという場所で撮影します。ここでは2日間の日程を組んでいるの。9時から給餌が始まるので普段通り30分前に行くと、既に多くの人々が三脚を立てて待機していました。でも撮影可能な場所は、まだ余裕であります。

レイクサンセットでの入場料(撮影料?)は1,000円で、お金を払うと後は ご自由にどーぞ、という感じ。既に鷲達が待機していますが、それ以上に多いのがカラス。餌のおこぼれを狙っているのでしょうね~

 

風蓮湖では元々『氷下待ち網漁』という漁があり、網に掛かっても市場価値の無い魚を氷の上に放置してしまいます。すると鷲を始め様々な鳥達が、その魚を食べに飛来するようになりました。人間が漁をしていると、魚が貰えると学習するのでしょうね。

これが本来、冬の風蓮湖に野鳥が集まっている理由です。

 

レイクサンセットでは野鳥観察者(ほぼ100%撮影者)のために、餌(魚)を置いて鷲を集めています。天然記念物であるオオワシやオジロワシへの給餌問題は昔から議論されていますが

賛成派と反対派が分かれるのは仕方ないところ。『野生動物にエサを与えないで』という看板を良く見ますし、そう教わります。

だけど『野生動物』に『野鳥』が含まれないのは、ちょっと不思議な気もしますが....

野生動物に餌を与えるのがダメな理由を考えれば、野鳥だって同じでしょ? と思うのは、あたしだけ?

 

そういう矛盾点を持っていても、ここに来ている時点で、あたしは容認派なのよ。

だって、こんな気軽に鷲と出会えるんだもん♪

 

 

 

相変わらず、カメラマンの大砲が列を成してますね。ちなみに9割以上が男性です。

(他人を撮っていますが、上手い具合に、目線もモザイクも必要無いアングル♪)

 

 

 

与える餌はカレイです。凍ったままの塊がソリに乗っていました。 

 

 

 

 

 

これを沖へと運び、ドン!と降ろします。(もっと近くに置いて~)

人間が居ると鷲は近寄りませんが、カラスは物怖じしません。

 

で、ここからスタートです!

この餌の塊に、待ってましたと、オオワシ・オジロワシが集まってきます。

 

 

 

それはもう、何と言うか... 

 

「本当に滅茶苦茶で、何が何だか分かりません! 

こんなぐちゃぐちゃで、何をどう撮ったら良いの?」 

 

と、いうのが正直な感想です。ここまで凄まじいとは思わなかったわ。

 

 

 

 

 

自然界で生き延びるって、やっぱり厳しいのね。

カラスだって、オオワシやオジロワシに負けず餌を得るのに頑張っています。

...って、撮影するのにカラスは邪魔なのよ~(自分勝手ですね)

 

 

 

凍結したカレイの塊に群がるオオワシ。もう、何でもアリの状態です(笑)

 

 

 

餌を確保すると、それを持って飛び立つ個体も多いですね。誰も居ない場所でゆっくり食べるのかしら?

 

 

 

こんな感じで、お食事タイム。

オジロワシは羽のグラデーションが素敵なのよね♪ ただオオワシよりも、お顔が怖い...

 

実際の撮影は、被写体との距離が有り過ぎです。とにかく遠い(泣)

APS-Cのカメラに400㎜レンズなので、フルサイズ換算だと640㎜に相当するのですが、話になりません。

 

 

 

それでも、飛ぶオオワシとか撮れたりします。

 

タンチョウ撮影時と同様、トリミング前提でひたすらシャッターを切ります。すぐ近くで、物凄い連写音が聞こえると思ったら、ミラーレスカメラの電子シャッター音でした。

ミラーレスの名の通りミラーが無いんだもん、そりゃあ高速シャッターが切れるわよね。

勝手な予想ですが、あと10年もしたら一眼レフカメラは無くなってる時代になってるかも知れませんね~

 

 

2日目も、同じ状況です。

 

 

 

餌の塊に、オオワシ・オジロワシが一斉に集まって、もうぐちゃぐちゃ状態。

逆にアップで狙っても、何をどう狙って良いのか分からないので、

引き気味で(単に届かないだけ)撮って、後からトリミングする方が、あたしには良いのかも。

 

 

 

鷲は、餌に対して沖を向く方が圧倒的に多く、あたし達の撮影場所からは背を向ける形になってしまいます。

 

 

 

餌を捕った後も沖へ向かって飛び立つので、やはり背面が映る比率が高かったです。

 

 

 

 

    

 

凍った湖面を歩くオオワシ(笑) 意外と可愛いのよ♪

 

 

 

個人的にはオジロワシよりもオオワシの方が好きなので、こちらを狙って撮る方が多いかも。

ただ、オオワシは好きだけど、彼等には囲まれたくないわ(恐)

 

 

 

2日目は9時から曇ってしまいましたが、光線状態だけは良くて、常に太陽が後ろにある順光でしたね。

 

餌が無くなると、鷲達も飛び立って居なくなってしまいます。

両日共に、9時から撮影を始めて2時間程で終了でした。

 

 

 

レイクサンセットでの撮影後は... めったに来ない根室まで来てるんだもん。

人生において、今までに1~2回しか訪れたことのない納沙布岬に来てみましたよ。

昨年は日本の最南端・波照間島まで行ったので、今年は日本の最東端で(笑)

 

 

 

特に何も無いけれど、一応日本で一番東の端っこってことで。

ここ最後に来たの、いつかしら?

 

 

野付半島にも行ってみましたが、天気がコロコロ変わり大変でした。

 

 

 

天気が良いと、エゾシカ達も気持ち良さそうです。

 

 

 

かと思えば、急に吹雪になったり。天気が急変し過ぎよっ!

 

 

15時くらいから猛吹雪になり、何も見えなくなったため、早々と撤退します。

根室滞在中は2日間とも夕方から天候が悪化し、綺麗な夕陽が見られませんでした。

(じゃあ朝日は? というと、7時頃に起きるので、こちらも見られずw)

 

 

 

2日目の午後、日本で最も東に位置する道の駅、スワン44ねむろ に立ち寄ったときのこと。

(スワン44ねむろ と レイクサンセットは3㎞くらいしか離れていません)

でも昨日よりも、何故か駐車してる車がやたらと多いわ。風蓮湖を見ると、凍結した湖岸に、大砲を掲げたカメラマンが列を成しています。だけど、レンズの先には何も見えません。これは気になって仕方ないわね。スタッフの方に聞いてみましょー(笑)

 

「あそこに見える方達、何を撮っているんですか?」

 

「何でも昨日、野付半島とここで、ハクトウワシっていう珍しい鳥が確認されたんですって。それで漁師さんが、13時に餌を置いてくれるらしく、皆さん待っているんですよ。早い人なんて午前中から来てましたよ。13時って言ってるのにねぇw」

 

「男の人って、ホント、こういうのに夢中になりますよね~」 (←人のコトは言えないw)

 

だからレイクサンセットでも、ハクトウワシ云々って言葉が聞こえていたのね。納得しました。

他愛のない会話をしつつも、13時って、あと5分じゃないですか~(汗)

あたしも機材を準備して、湖面へ降ります。

鳥類にほとんど興味が無い あたしだけど、大型のワシが好きなのは、アラスカで見たハクトウワシとの出会いがきっかけでした。ここでも見られるのなら、あたしだって見たいわ。

けれども、集まるのはオジロワシばかり。オオワシすら1羽も来ません。そうよね~、もし飛来するのなら、9時のレイクサンセットにだって飛んで来てもおかしくないもの。

 

 

 

スワン44ねむろ での、お話しでした。