仲間でいる時でも、やっぱりαの姿をいつも探してしまう。

行きも帰りも、どこに座っているのかとか、誰と話ているのかとか。


途中、私と旦那が口論になっているのを

傍で聞いていて悲しかったと言っていた。

そもそも、君とあいつの考え方が全く違っているから

あんな事で、もめ事になるんだよ。俺とだったらあんな事にはならない。


そんな事を今言われても、私はじゃあどうすればいいの?

口論している所なんて、見られたくなかった。


でも、これが今の私の現実。

くだらないことでもめてお互いやな気分になる日々を繰り返している。

かといって、普通に生活できないほど劣悪な環境じゃないのが

私に待ったをかけてる。

もっと酷い旦那になってくれさえすれば

罪悪感無しに、私は別れを切り出すことができるのに。


皆が、二次会で気を取られている間に密会する。


「おふくろがまた遊びに来いって言ってたよ」

ちょっと、嬉しそうに私にそう話してくれた。

とてもしっかりしていて、いい娘だって褒めてたって。

でも、結婚指輪には気が付いていたようで

「あの女性結婚してるの?」と聞かれ、返事にこまったが

「だったら、うちに泊まったりしないわよねぇ」と自分で納得していたとか。


今は、正直自分自身が信じれない。

自分の出した結論で、こんなに後悔したことなんてなかったから

また、新たな道を選ぶのに、二の足を踏んでしまう。怖い。


離婚して、一旦はαと一緒になったとしても

その環境が今よりももっと辛いものになってしまうのではないかとか。

結局は、私が今を棄てることができない勇気の無さが

何もかもにも影響してきていると話した。


「僕は、出来るだけ君の不安を取り除こうとしているけれど

君は、僕の事を受け入れてくれない。

結局は、自分自身の出した結論しか信じれないんだよ。

それは僕にはどうしてやりようもない。

人を騙すことで罪悪感を感じるなら、僕にもそう感じるべきだと思う。」


第三者まで巻き込んで、騙していく罪悪感ともう引き返せないと言う気持ち。

彼の母親に会ってしまったのがそもそもの間違いだったのかも。

でも、じゃあナゼ気に入られようとがんばったの?


もう、引き返せない。死なばもろともだよとαは笑ったけれど

二人とも地獄行き決定ね。



近々旅行に出かけると、mixiに書いた。

すると、マイミクなβから「旅行先のスケジュールはどうなってるの?」

との連絡。

私の行き先と、彼の出張先が同じで出張日も同じ。

なんか、不自然・・・。

ともかく、どちらにせよ私は行きからαと一緒。

飛行機もホテルも彼にとってもらった。


軽く、βをかわすメッセージを送り、会えないであろうことをほのめかす。

そろそろβも、なかなか会おうとしない私に飽きてくるのではないかと、期待しつつ。


そのことをαに話すと「じゃあ、おれはじゃましないほうがいいかもね」と

嫌味を言ってきた。

なんか、こういうのって恋人同士みたいで楽しい。

αにとっての私って、どういう位置にいるのだろう。


週末はまた時間が出来た。でも、正直もう人前で会うのは限界がある。

近い人は、なんとなく近い雰囲気が出てしまう。

できるだけ、人目をはばかって会おうにも、

お互い顔が広すぎることもあって、どこで誰に会うか気が休まらない。


「おれの家に来る?」

正直戸惑った。彼は実家で母親と二人暮らし。

土曜の夜に、おじゃまして顔を会わせないわけにもいかない。


結局、αが私を迎えに来て、タクシーで彼の実家へ向かった。

さすがに手ぶらもありえないので、果物を持って。

とても立派なお家だった。

彼の母親もバツイチで、離婚の際にこの家をもらったそうだ。

彼女は外出していて、まだ帰ってなかったのが幸い。


結局、私は早く彼の部屋へ避難したかったが、

「部屋が暖まってない」とか「片付けがメンドウ」とか

なんだかんだで、リビングで晩酌がはじまってしまった。


暫くすると母親が帰ってきた。

さっぱりとした、いい人で、やはりαと面影が似ている。

でも、この人がαの元嫁をいびったのかしらと考えるとちょっと怖い。

まあ、話を聞く限りでは、αの嫁もかなり問題があった様子。

どっちもどっちか。


お互い飲んでしまったし、わざわざタクシーで帰るのもと言うことで

泊めてもらうことになったけれど、気まずい・・・。

どちらにしても朝私はまた、彼の母親に会わなくてはならない。

この人は、いったい何が目的なんだろう。

母親に私を会わせたかったのだろうか。


次の日、私は彼と彼の母親と三人でコーヒーを飲み

TVを見ながら他愛もない話をして実家まで送ってもらった。


「君もいい度胸してるよねw」

送ってもらう途中で、結婚指輪を外し忘れた事に気が付いた。

「さすがに、君が既婚者だとは思いもよらないだろうけど」

随分楽しそうにそう話しているαの目的が一体何なのか、検討も付かない。


今日は、一旦別れても夕方また会える。

仲間で泊まりの新年会があるのだ。

家族がある人は家族ごと参加。


見かけるだけでも、全然かまわない。

少しでも傍にいたい。






今日も私はフリーになれる事になった。

子供が一緒でなければ、αにどうやって会うかを一番に考える。

連絡をしてみたものの、今日は会えないそんな感じ。


しぶしぶ自分の店に遊びに出る。

そこでαに会った。期待してなかった分、気持ちが踊る。


予定が無いんだったら、何か食事をごちそうして♪と、旦那の前で食事に誘う。

こうやって、面前で食事に行く事が一番不審じゃなくて、出かけやすい。


そして、今日の後の約束をしてから、私はまた店に戻った。

こういうときに、また友達に協力してもらう。

「αに会いたいから、一緒にでかけることにしてもらっていい?」

皆快く承知して、楽しんでおいでと送り出してくれる。


彼女達と一緒に店を出た後、αに連絡をした。

友達と飲んでるから、君もおいでと誘ってくれた。

友達に紹介してもらえる嬉しさ反面、

彼の立場がまずくなるのではという気持ちで

一瞬悩んだけれど、一緒にいられる時間は少ないし

おいでといってくれるのだから、いいか。


かなり緊張したけど、みんな良い人。とっても。

いつもの場所まで送ってもらって、一緒に時間を過ごす。


最近では、軽くこれから先どうなるかを二人で話したりする。

でも、いくら話をしたって何も結論は出ないし、時が過ぎるのを待つしかないと

いったい、時を経て何を求めているのかも

はっきりしないままの漠然とした会話をする。


外が白み始めると、そろそろお別れの時間

次はいつ会える?彼が出張でなくて、私が一人のときで・・・


次の日、近くのデパートへ買い物へ出かけた。もちろん家族で。

レジで支払をしていると、私を射抜くような視線。

案外、人の視線って気が付くもので、

視線の先には、昨日一緒にいたαの友達が・・・・

疑惑の視線で私を見ていた(笑)


声をかけようか悩んだものの、でもなんだか気まずくて放置。

私のテリトリーで働いている人なら、先にそういってもらいたかったと

αに連絡をするも、

「あいつらとの付き合いは四半世紀だし、理解深いよw」

との事。

まあ、それならまた変な女にでも捕まってら位に思ってもらっていればいい。