近々旅行に出かけると、mixiに書いた。

すると、マイミクなβから「旅行先のスケジュールはどうなってるの?」

との連絡。

私の行き先と、彼の出張先が同じで出張日も同じ。

なんか、不自然・・・。

ともかく、どちらにせよ私は行きからαと一緒。

飛行機もホテルも彼にとってもらった。


軽く、βをかわすメッセージを送り、会えないであろうことをほのめかす。

そろそろβも、なかなか会おうとしない私に飽きてくるのではないかと、期待しつつ。


そのことをαに話すと「じゃあ、おれはじゃましないほうがいいかもね」と

嫌味を言ってきた。

なんか、こういうのって恋人同士みたいで楽しい。

αにとっての私って、どういう位置にいるのだろう。


週末はまた時間が出来た。でも、正直もう人前で会うのは限界がある。

近い人は、なんとなく近い雰囲気が出てしまう。

できるだけ、人目をはばかって会おうにも、

お互い顔が広すぎることもあって、どこで誰に会うか気が休まらない。


「おれの家に来る?」

正直戸惑った。彼は実家で母親と二人暮らし。

土曜の夜に、おじゃまして顔を会わせないわけにもいかない。


結局、αが私を迎えに来て、タクシーで彼の実家へ向かった。

さすがに手ぶらもありえないので、果物を持って。

とても立派なお家だった。

彼の母親もバツイチで、離婚の際にこの家をもらったそうだ。

彼女は外出していて、まだ帰ってなかったのが幸い。


結局、私は早く彼の部屋へ避難したかったが、

「部屋が暖まってない」とか「片付けがメンドウ」とか

なんだかんだで、リビングで晩酌がはじまってしまった。


暫くすると母親が帰ってきた。

さっぱりとした、いい人で、やはりαと面影が似ている。

でも、この人がαの元嫁をいびったのかしらと考えるとちょっと怖い。

まあ、話を聞く限りでは、αの嫁もかなり問題があった様子。

どっちもどっちか。


お互い飲んでしまったし、わざわざタクシーで帰るのもと言うことで

泊めてもらうことになったけれど、気まずい・・・。

どちらにしても朝私はまた、彼の母親に会わなくてはならない。

この人は、いったい何が目的なんだろう。

母親に私を会わせたかったのだろうか。


次の日、私は彼と彼の母親と三人でコーヒーを飲み

TVを見ながら他愛もない話をして実家まで送ってもらった。


「君もいい度胸してるよねw」

送ってもらう途中で、結婚指輪を外し忘れた事に気が付いた。

「さすがに、君が既婚者だとは思いもよらないだろうけど」

随分楽しそうにそう話しているαの目的が一体何なのか、検討も付かない。


今日は、一旦別れても夕方また会える。

仲間で泊まりの新年会があるのだ。

家族がある人は家族ごと参加。


見かけるだけでも、全然かまわない。

少しでも傍にいたい。