何よりも、頭にくるのは旦那だ

二人で話し合った結果、別居が理想だと結論が出ていたのにもかかわらず

自分の都合のいい方へと傾く。


本当に私を大切に思ってくれているのであれば

私のやりたいようにさせてやってくれと頼むのが筋ではないのか?

ともかく、人のズルさはこういう時にあからさまに露呈する。

もううんざりだ。


私が長期に渡って考えてきた事を、根耳に水だったと言う。

ひとつ屋根の下で暮らしてきて、彼は私の何をみて過ごしていたのだろう。


そして私の結果を意のままにするため思いついた「嘘」


私以外の人が寝耳に水というのであれば、

ではこれで全員に、一度は私の意志が耳に入っただろう。


一度はやりなおしてみる


これが、私の嘘。

やりなおせるくらいなら、こんなややこしい事をしたりしない。

やり直す気など毛頭ない。


ただ、これで寝耳に水だと言っていた人達に

「やっぱりだめでした」と言い訳できる。最初からそう言う為の「やりなおしてみる」だ。


そして二、三ヶ月後にやっぱり駄目だったと言えるように

できるだけ頑張った様子を見せつけるのだ。

そんな事をしたって、私の気持ちは梃子でも動かない。

別居が二、三ヶ月延びるだけのこと。


その間に物件を探し、少しでも節約してお金を貯める。

その時が来たら、私は勘当されても娘と二人暮らしを始めるだろう。


その為にも、いろんな準備が必要だ。

少なくとも、αという存在がいることを知られてることだけは避けなければ。

計画がすべて水の泡と化してしまう。


そして、計画通りに事を進められた私は、

物件を探し始めた。

明るい未来のために。


私たち夫婦が別居をすると言うことで

避けて通れないのは、私の家族。

彼には家族というほどの身内はいない。

唯一母親がいるけれど、この母親も自分のやりたい放題で

正直、何の役にも立たない。


私は別居をするつもりだと自分の母親に告げた。

彼女は驚きとショックで混乱しているようだったけれど

私がすごしてきた環境を少なからずも知っている彼女は

私の意志を強く否定はできなかったようだ。


それから数日、母から連絡があった。

お父さんに話したからと。

計算外だった。旦那と二人でちゃんと顔を見て報告するつもりだったのに

母親一人で背負うには、荷が重すぎたらしい。


夕方、父からの電話。

父も幼少からあまり幸せな環境で育っていなかったこともあり

不幸な幼少時代を過ごしたうちの旦那を妙にかわいがっていたから、

今回の事で、私は随分ひどく叱られると思っていた。

けれど父の口から出た言葉は私を思いやる優しい言葉だった。涙が出た。

その反面、何かおかしい。と、心に引っかかる感情が。


翌日また私に電話が。どうやら昼間に旦那と電話で話したらしい。

別居はしないと、父親と旦那の間で話がまとまった的な内容の連絡だった。


私がひっかかっていたのは、ここだ。

あの父があっさり別居を認めるわけがない。

私の言っていることなんて、旦那の浮気に駄々をこねているくらいにしか

考えていなかったのだ。

やはりな。

正念場はここからだ。


別居を譲る気は、まったくないという事を強く主張し

父と旦那の下で出された結論は、断固拒否することを伝えると

電話の向こうで、父の怒声が聞こえた。

それが、子を思う親の言うことかとあきれるような言葉を浴びせられた。

それでも私の意志は揺るがない。


みんな、勝手だ。私が一人、我慢をしていれば、

自分の家族を失わずに済むと、主張してくる。

そして、あたかも私が身勝手に出した答えだと言わんばかりに

言いくるめようとしてくる。


私の幸せを望んでの事?

は?

私の幸せを望むなら、なぜ別居に賛成をしてくれないのか。

あんたたちは何をいっているの?

私は別居をしたいと言っているのに。

暗闇からようやく自力で脱出する術を見つけたというのに・・・。


いつまでも、今の旦那との生活を続けていくことに

何か未来があるのだろうか。

正直、昼夜逆転の生活だから

まだ一つ屋根の下で暮らしていけてる。

でも、そろそろ限界だろう。

肉体的にも、もう二度と彼を受け入れられることはないだろう。

もう、あたしも十分頑張った。


友人の店で食事をする機会が出来たので、

別居をしてもらいたいと考えている事を打ち明けた。

正直、旦那は慌てると思っていたがそうでもなかった。

「あの時言われるか、今言われるかの違いだけで覚悟してたよ」

少なからずも、日常の私から何かの変化を感じていたのかもしれない。


私は泣かずに、自分の気持ちを伝えた。

過酷な環境を受け入れなければならない事に感情を抱かないように努力して来た結果、

何とも思わなくなった時には、貴方への想いも同時に失っていたと言う事。

正直あの娘と寄りを戻してもらったほうが、気が楽だとも。


この結論は、αが待ってくれているからの結論ではない。

いてもいなくてもこの結果だったと思う。

ただ、背中を押されて早まった感は否めないけれど。


彼は、私の考えを受け入れてくれたようだ。

これから別居に向けての、準備が始まる。

それに伴う、数々の問題を乗り越えていかなければならない。


家族、子供、仕事、友人、お金・・・

これからが正念場。

がんばれるかな、私。


未来の無い生活に、時間を費やしているほど余裕はない。

それは、私にももちろんαにも・・・。