最近、盆栽に興味が湧き戴いてきた品のいい長四角の青色の植木鉢にやはり戴いてきた茶色っぽい真ん中に穴の開いた木の化石の穴に小さな南天を植えこみました。
バックには平たく黒っぽい古板を添え、そして1m程ある曲がった竹の根っこを天に向かって挿してみました。
又、短めの竹の根っこを二本添えました。
鉢の中には道路わきにある苔を集め敷き詰めてみました。
見事に完成はしたのですが名前が欲しくなったのです。
竹の根っこが曲がりくねって天に向かっている所から今年の干支である辰のようにも思えるのです。
そして植え込みが南天である所から考えた末、「天竺」と名付けたのです。
このような盆栽は世界中にはない傑作であるとの思いから我ながら自慢していました。
しかし化石の穴が小さく水が足りないので南天が枯れてしまいました。
暫くすると化石の脇から山芋が生えてきたのです。
そしてスペードの形をした葉の大小が竹の根っこに絡みつき天に向かって勢いよく伸びてきました。
更に枯れそうになったシダも新芽が出てきて盆栽を引き立てています。
天竺という言葉は最近、余り聞きません。
イメージ的には理想の国、極楽浄土という所です。
お釈迦さまがお生まれになられたインドの事を天竺というのです。
竺とは厚い篤い尊いと言った意味もあるようです
人間とは理想や希望を求めたがる生きものです。
しかし最近の社会は将来に暗雲が漂っていて、憧れが浮かばない世の中のようです。