毎年のように極楽浄土をこの世にみせてくれている満開の桜も時を待たずして散ってしまいました。
散り際がいいなどと言っている内に吾が命も、後、何年この春爛漫の桜を迎えることができるであろうか。
田植えが皆で競争しているかのように、こぞって始まりました。
この田植えの時期になると昔は牡丹餅を戴きました。
大きな牡丹餅を懐かしく思い出します。
四月の別名を卯月と言います。
「卯の花」を指すとする説が有力です。
卯の花とは、生垣などに多用されるアジサイ科の落葉低木「ウツギ」のことです。
令和6年春の褒章受章者にNHK大河ドラマ「光る君へ」に出演の段田安則さん(67)が紫綬褒章に選ばれました。
その時の彼の言葉が「米一粒作れず、世間のお役に立っているとは思えない私が紫綬褒章を賜るとは、まさに望外の喜びです」。と語られました。
段田さんは『光る君へ』で藤原兼家役を演じています。
演出の見事さは物語の中に吸い込まれてしまうほどの名演技ではありますが更に今回の彼の褒章を戴いた時の「米一粒作れず」の言葉が「光る君へ」の物語全体を大羅するような米から光が輝いているような素晴らしい言葉なのです。