今日はわたしの誕生日で満七十七歳の喜寿の祝いの年になります。しかし喜寿の祝いは数え年で行います。
ということは去年の祝いのはずでした。
人間が誕生するのは昔から「十月十日と言われているように、妊娠期間は約十カ月と言われていますが正確には二百八十日(四十週)を出産予定日として計算しているそうです。
ですから単純に十か月プラス十日の日付にはならず、むしろ九か月と少しくらい先の時期になります。
数え年とは、生まれたその時を一歳として、その後、元旦を迎えるごとに一歳づつ年齢を加えていく年齢の数え方です。
現在日本で一般的に使われる年齢の数え方が「満年齢」です。
生まれた日を「0歳」と数え、次の生まれた日(誕生日)が来ると「一歳」年を取るという数え方です。
(正確には誕生日前日の午後十二時とのことだそうです。)
「数え年」とはどのような年齢の数え方なのでしょうか。
満年齢との大きな違いは、生まれた日を「一歳」と数える。正月(一月一日)が来ると年を取る。
この二点が大きな違いです。
それが「数え年」の特徴と言えます。生まれた最初の年齢を「一歳」とする理由は様々な理由があるようですが、代表的なもので考えれば、胎内で赤ちゃんは妊娠期間から命を宿しており、その期間も年齢として考え、生まれた時点で「一歳」とするようです。
命のはじまり、それを出産前(数え年)とするか出産後(満年齢)とするかの違いです。
お正月に年を取るという考え方は「数え年」の特徴の一つが「正月(一月一日)が来ると年を取る」というものです。
なぜ誕生日ではなくお正月なのでしょうか。
家族で初詣に行って、お節料理を食べて、お年玉をもらって・・・様々なお正月行事があると思います。
昔から日本人はお正月を「歳神様」をお迎えする大切な日と考えてきました。
お正月を迎える年末に大掃除を行い、門松・しめ縄を飾り、鏡餅を用意するのは、この「歳神様」を自宅に迎え入れるための準備と考えられます。
そしてこの「歳神様」からいただけるものが「お年玉」です。
「年」は「年神様」、「玉」は「たましい、霊力」のことを示すといわれ、これをいただくことにより更に一年生きる力をいただけると考えます。
故に、お正月が来る = 歳神様が来る = お年玉をもらう = 一年分の力を得る = 一歳年を取る。
この考え方から「正月が来ると年を取る」と日本人は考えるようになりました。
「数え年」は「暦」、つまり何年生まれかを重視し、「満年齢」は「誕生日」、つまり今が誕生日前か後かを重視しているといえます。
「数え年」の計算方法としては、あれ?数え年は何歳だっけ?と迷う方も多いので簡単な計算方法としては
誕生日前 → 満年齢+2歳
誕生日後 → 満年齢+1歳
単純ですが、これが一番わかりやすい数え方です。
この世に見えない姿かたちのないものが陰となってわたしが生きて居られるのです。
年齢は数え年の方が真実のように感じられます。