感動日記 四五八六 おかしい 令和五年十一月二十五日 | 雨にも負けず菩薩道

雨にも負けず菩薩道

菩薩の心で人生を生きる。

高校生の女の子が、ささいな事で大騒ぎして大笑いしている事があります。

花びら一枚がヒラヒラと舞い落ちるのをみても可笑しく感じるのでしょう。

男性には余りそのような事がないようです。

多分ではありますが年頃の女性は直感的にこの世は仮の世界であり真実が別にあり、それが面白く可笑しいというような気持ちからなのでしょう。

その別世界である佛の世界をも感づいているような所からの出来事ではないだろうか。

平安時代の清少納言により執筆された随筆に枕草子があります。

【春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる。夏は、夜。月のころは、さらなり。闇もなほ。螢のおほく飛びちがひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。雨など降るも、をかし。秋は、夕ぐれ。夕日のさして、山のはいと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ、三つなど、飛びいそぐさへ、あはれなり。まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。― ―】

彼女は35歳ではあるけれども、ものを見るたびに「をかし」という言葉が出てきます。

その「をかし」という意味は「こっけいだ。

おかしい。変だ。興味深い。心が引かれる。おもしろい。趣がある。風情がある。美しい。優美だ。愛らしい。すぐれている。見事だ。すばらしい。」などです。

乙女たちは人生の真実に察しがついて大騒ぎしているように思えてならないのです。