感動日記 四五七九 無事生還 令和五年十一月十八日 | 雨にも負けず菩薩道

雨にも負けず菩薩道

菩薩の心で人生を生きる。

三ヶ月位前に心臓が六回も止まりましたが、まぐれなのでしょうが生きていることができました。

車を下りると目まいがして気分が悪くなり車の中で休もうと思って乗ったまでは覚えていたようなのですが後のことは何も覚えていませんでした。

猛スピードで電柱にぶつかり車はめちゃくちゃでエアーバックが出てきて顔などには怪我はありませんでしたが意識がなくなったのでした。

散歩で通りががった人に見つけてもらい救急車で東埼玉病院に搬送されましたが意識は殆どありませんでした。

東埼玉病院でも手に負えず越谷の独協まで医師の付き添えで救急車で移動しました。

独協についても意識は朦朧として十日間位は幻覚のようなものが見えたりした状態でした。

病名は、たこつぼ型心筋症という原因不明な病気で心臓のくびれている所が締まってしまう病気のようですが三日間位で治ってしまったようでした。

約二十日間位入院して何とか退院しましたが実は既に前に下高野の杉戸クリニックさんに掛り獨協医科大学病院で心房細動の手術の予約をしてあったのでした。

心房細動とは心房が十分な収縮をせず、けいれんするように細かく震えることで脈が不規則になる病気です。

このため動悸、息切れあるいは倦怠感などの自覚症状をきたします。

今回はその手術を今月の十四日に行って戴きました。

 

手術室に入る前には旅姿三人男の歌を鼻で歌いながら手術室に入ったのですが、天井向きで寝かされているので周りはあまり見えませんでしたが若い看護師さんや先生のおしゃべりがまるでゲームセンターにいるかのような雰囲気の中でした。

今の若者たちは皆、子供の時からゲームをやっているので手術もゲーム感覚のようにかんじました。

周り中が機械で体には多くの器具がくっつけられました。

 

手術名はカテーテルアブレーションといい、その異常な回路や異常な部分に対して、カテーテルを用いて焼灼を行い、不整脈を抑える治療です。

局所麻酔を行い、首、鎖骨の下、足の付け根を走る血管に径二ミリ程度の管を入れて、血管をたどって心臓の中へと進めます。カテーテルの先端には電極と呼ばれる金属がついていて、カテーテルによって、心臓の中の電気の流れを記録したり、電気刺激したりすることができます。

 

検査によって診断がつきましたら、治療に移ります。焼灼用のカテーテルを心臓の中に進め、高周波電流を流して心臓の筋肉が温められます。

一定の温度以上に上昇するとタンパク質が凝固し、心臓の筋肉が電気を伝えることができなくなるため、不整脈の発生を抑えます。

 

終了後は、カテーテルを抜去し、圧迫止血を行います。止血が終了したら、ベッドに移動して病棟へ帰ります。カテーテルを入れてあった部位からの出血を防ぐ目的で、数時間安静にしています。

手術は三時半頃から始まり三時間後の六時半頃に終わりました。

はじめは鼻から管をいれて暫くすると意識がなくなりました。

地獄も天国もありませんでした。

 

目が覚めた時には「ああ生きていたんだ」というかんじでした。

そして十六日には無事帰還となり不整脈がなくなり体、全体が甦り別人になったように感じました。

しかし心の脱皮はできませんでした。