感動日記 四五七八 佛の光 令和五年十一月十七日 | 雨にも負けず菩薩道

雨にも負けず菩薩道

菩薩の心で人生を生きる。

佛さまの光について考えたり参考になる言葉がないかと調べてみましたが、これこそが正に佛さまの光りだ、という教えの説明に出会いませんでした。

 

そして行き着いた言葉が法然上人の「月影のー」歌でした。

『月影のいたらぬ里はなけれども ながむる人の心にぞすむ』

 月影とは月の光、すなわち阿弥陀如来のお慈悲の光です。

 

この光はあまねく一切の人々を照らし下さるが、その光をながめなければ、お慈悲に気づくことが出来ないのです。

阿弥陀様はすべての人々をお救い下さるが、そのお救いを願わず、喜ばず、お慈悲に背をむけるものは、如何ともしがたいのです。

 

 親は常に子を守り、育て、救うとの願いをかけて下さっている、その願いに気づき、親を頼れば、親は子を救って下さるのです。たとえば、子が川で溺れている時「お母ちゃんお父ちゃん」と親の名を呼んだら、それを聞いた親は必ずや命を捨てても子を救うのです。

 

それが阿弥陀様と私達との間にも云えるのです。

 阿弥陀様は「わが名を呼べよ、必ず救うぞ」とお誓い下さり。「お願いだから救わせてくれ」と願いを掛けて下さっておるのです。

  

その阿弥陀様の誓願(ご本願)に応えて、南無阿弥陀仏とお念仏をお称えすれば必ずや、苦しみ、迷い、悩み多き現世から喜び、楽しみ、幸せの世界すなわち極楽浄土へと阿弥陀様がお救い下さるのです。

そう信じて、ただ一向に念仏もうすのみです。 大鏡寺 有本亮啓