感動日記 四五六一 心の寄生虫 令和五年十月三十日 | 雨にも負けず菩薩道

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菩薩の心で人生を生きる。

わたしは新潟県糸魚川市の山奥の溝尾という集落で生まれ育ちました。

山は杉の木だらけで多くの花粉が飛び散っていていたことでしょう。しかし何も気にする事がありませんでした。

畑に行けば母が野菜の肥やしとして撒いた糞尿があり大きな白い回虫が横たわっていました。昔は寄生虫退治のために確か小学生の頃に全員が虫下しの薬を飲まされたのではないかと思われます。

 

最近の研究で寄生虫と花粉症とが因果関係があり寄生虫が体内にいると花粉症を抑制するような研究が行われているようです。

昔の子供たちは杉の木だらけ花粉だらけの山で育ったにも拘わらず一人として花粉症に侵された子供はいませんでした。

所で我々の心の中にも寄生虫が住みついているのではないでしょうか。

 

自己中心虫、煩悩虫、欲望虫などです。欲望虫などは子供を産むが如くに増え拡大していきます。

この寄生虫を閉じ込めて殺してしまおうと幾ら修行を積んでも消し去ることができません。

凡夫とはこの寄生虫が住みついているからこそ生きていられるのでしょう。

しからばこの寄生虫に対してどのようにして住めばいいのでしょうか。

その同居人は吾々凡夫のままでは寄生虫に蝕まれ死滅してしまいます。

吾々凡夫を超越した佛心が芽生えなければ寄生虫に心がむしばまれてしまいます。この同居人を如何に見つけ出すかが人生にとって大変難しいことです。この同居人こそが阿弥陀仏なのです。己が寄生虫に対抗して住み続けることなどできません。全てを弥陀にお任せして寄生虫とともに生かせて戴くしかないのです。

   

追悼「 カイチュウ博士」藤田 紘一郎さん 「キレイ社会が日本人の心を蝕む」寄生虫との共生を訴え続けた四十年

花粉症やアトピーなどのアレルギー性疾患が増えたのは、身の回りの微生物を人間が一方的に排除したことが原因──。微生物の一種である寄生虫には免疫力を高め、アレルギー反応を抑制する効果があるという説を藤田紘一郎さんが唱え始めたのは、四〇年前のこと。医学界で無視され続けた異説 日の目をみたきっかけは、一般読者向けに執筆した記事や本、そして自らがおなかの中に寄生虫を飼って効果を確かめた「実験」だった。