感動日記 四五六〇 明るい人・暗い人  令和五年十月二十九日 | 雨にも負けず菩薩道

雨にも負けず菩薩道

菩薩の心で人生を生きる。

わたしは新潟県上越地方の能生町という山間部で生まれ育ちました。

毎年二mも雪の降る山奥の傾斜地でした。

半年位は雪の中でじっと我慢し耐えて暮らしていました。

しかしそれを意識もせず、苦にもせずに当たり前だとして育ちました。

   

越後は雪が多く他の県との交流があまりなく、閉鎖的で自ずと人は根暗な性格になってしまいます。

同業で女性の社長さんは徳島の出身で十五人も使っているやり手です。

明るく優しく積極的な人柄で皆から愛されるリーダーです。

両親共に徳島出身でくよくよしない明るい人でした。

浄土門の二人の開祖である一遍と親鸞もいささか性格が異なっておられるようです。

 

一遍さんは四国の松山の生まれで風光明媚な温暖で明るい場所の生まれです。

一方、親鸞さんは歴史ある京都盆地の生まれです。

徳島の阿波踊りが有名です。

その掛け声歌は「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」と言う文句がありますが、皆が喜んで踊っているのに一人考え事をしているなどは違和感があります。

   

やはり心配事は脇において踊らにゃ損々の方が素直なのです。

わたしが勝手つくった熟語で今生弥栄という言葉があります。

それは今こうして生きていられることはこの上ないめでたい事である、という意味です。

 

そのように目出度いのに何で踊るほどの喜びが湧かないのかと親鸞は問うのですが一遍は考えることの前に踊ってしまいなさいそうすれば踊躍歓喜の心が自ずと湧いて出てきますよ、と言っているようです。

   

一遍さんの方が素直のようですが果たして素直に踊りの仲間に入ることができるでしょうか。