感動日記 四四九三 大地に生きる 令和五年八月二十四日 | 雨にも負けず菩薩道

雨にも負けず菩薩道

菩薩の心で人生を生きる。

地に足をつける、という言葉があります。両足でしっかり地面に立って揺らがない様子から堅実、地道というような意味に使われます。

各地で盆踊りが開催されています。

踊り子の履物には下駄や草履(ぞうり)に草鞋(わらじ)などを履いて踊っています。

昔、子供の頃に村の祭りに草鞋を履いて旗を持ち、天狗や獅子と一緒に村を回った事がありました。

それ以降は草鞋を履いた事がありません。

草鞋はワラが材料で軽く足に程よい刺激を与え大地と密着した気持ちになります。

子供の頃には大地に大の字になって寝そべったりした事がありました。又、田植えの時には裸足で田圃に入りました。

その時の土との感触がいまだに頭に残っているようです。

心臓病で十七日程、入院しました。風呂にも入れず体をふくだけでした。その中でも顔の次に洗いたい所は何と足なのです。

昔の時代劇を見ていると、旅籠の泊まり客が 宿に入ると、まず盥(たらい)に入れたぬるま湯で客の足を洗ってくれます、これを「濯ぎ(すすぎ)というのだそうです。これが一番のおもてなしだからです。

大地と一体化する事こそが人間の本来の姿のように思えるのです。

 

最近、森ビルで東京タワーと同じ位のマンションが完成したという。

居住用で価格は百億円、以上だという。購入者は地に足が着いていなくても平気なのでしょう。

これは人間の退化ではないでしょうか。エレベーターの中での出産のようなものです。

人類だけが大自然、大地に逆らって生きている。

心臓を患って一ヶ月程経ちます。

駅前の掃除も出来なくなり見た所、ゴミだらけ、よくも汚い街に住んでいるものだ、と思う程、ゴミだらけなのです。

地球上で人間だけが己の住む地球にゴミをポイ捨てして、しかも平気で住んでいるのです。

このような生きものに生きる権利などあるのでしょうか。

人の世の殆どは地獄のようです。だから輝く時があるのでしょう。

足るを知る、という言葉があります。

その「たる」という言葉に何故「足」をあてたのでしょうか。

働き手を人足ともいうように、足で数えた所からのようです。又、足が出る、お足が足りない、などお金を意味し大切なものとの意味もあるのではないでしょうか。

人類は大地に根ざしていなければ必ず罰が当たります。

大地に眠る覚悟で生きたいものです。