誰もいない大自然の中でマスクをして散歩とは何と馬鹿げた事であろうか、掃除が終わって綺麗な所にタバコの吸い殻をポス捨てする人がいる。足の具合が悪く辛いはずなのに朝早くから通勤の為に懸命に駅に向かって歩いている人。ハットを被った太目の紳士がジュースボックスの小銭を確認しているとは何たる事であろうか。そんな妄念が次から次から湧き上がってくる。
そんな自分が嫌になってしまいます。しかし深くは思ってはいませんがそのような煩悩だらけな己とは全く別の真実の世界があるとも思えてきます。
道端の舗装の間から生えている草の生命力の真実。この場所にあらわれる事のないはずなのに真っ黒な糸トンボが飛んでいた。
全く己の煩悩など関係のないのが真実の世界の真相だと思えるのです。
この真実の世界がある事に目覚めよという言葉が南無阿弥陀仏というお念仏なのではないだろうか。