人間は自己中心で生きています。この自己中心の中に煩悩が巣くっているのです。
何故、自己中心なのかは煩悩の仕業のようです。
「煩悩」は、人が生きる時に感じる苦しみの原因になるものです。
端的に、欲望や欲求、妄念、妄執を示す言葉としても使われます。
煩悩に打ち勝てば、人はより良く生きられるといわれています。
人の心を苦しめる煩悩は除夜の鐘ほど多く108種類あるといわれますが、これは煩悩がたくさんあることを示した俗説にすぎません。
この除夜の鐘の音を聞いても幾ら修行をしたとしても自己中心の執着心は無くすることが出来ないのが人間です。
しかしこの煩悩が己中心の我欲の中にある事に目覚める時、己の心の中の惨たらしさを覗き観た時、己の心の中の地獄を自覚した時、煩悩即菩提の世界が待っていて下さるのでしょう。