感動日記 四三三八 和食と洋食  令和五年二月二十五日(土) | 雨にも負けず菩薩道

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朝ランニングをしていると何とも言えない朝げの匂いがしてきました。所でこの朝げの「ゲ」はどのような字だろうかと辞書で調べてみました。食事に向かうと書く「餉」という字でした。朝餉、昼餉、夕餉などで食事という意味です。わたしは田舎の農家の家で育ちました。

学校から帰ってくると腹が減っていて、いつも帰ってくるとお櫃の中の御飯を大きなおにぎりにして味噌を付けてむさぼって食べていました。弟も同じものをつくって食べていたので二つの大きな握り飯なのでお櫃の中は空っぽになってしまっていました。しかし親からは一度も叱られた事がありませんでした。

わたしは世の中で一番美味しいものは、この時、食べた味噌御握りだと今でも思っています。

ユーチーブで座頭市の映画を時々みますがやはり握り飯を食べるシーンが多く出てきます。子供の時の遠足も皆、おにぎりでした。

母親の実家が寺でお参りなどがあると大勢の参拝者への食事の為、大窯で御飯を焚きました。その時に塩を振ったおこげが美味しく今でも思い出します。やはり日本人の食事の主食はご飯なのです。しかし最近はパンやハンバーグに変わってきているようです。美味しい御飯の味を知らないようでもあります。

日本人は草食民族です。一方、西洋人は食事にはナイフにホーク、スプーンを使い食事をします。肉食からナイフで肉を切りホークで刺して食べます。日本人から見ると残酷な食事方法です。

日本人は箸を使います。そして箸を持つ前に箸置があり同じ命ある生きものの命を戴くという感謝と懺悔を考える作法があり間をとってから食べ物に箸を付けます。そのような民族が他国にはいません。外国人から見たならば種類の違う人間だと思えるのではないでしょうか。

和食が世界の無形文化遺産に登録されましたが、この中で箸置きの作法の感謝と懺悔の心をあらわそうとする間についての記述がありませんが、この事こそが世界の文化遺産ではないでしょうか。