二三日前、ここ木更津東泉寺を菩提寺とする上総武田氏城主の令室(鳳昌院殿)の墓所に手向けた百合の蕾が、きれいに花開いていた。

 

【訂正】
アマリリスでした。大変失礼いたしました。

 

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切り花、それも蕾の部分だけでも、ちゃんと水が上がれば花開くということは最近知った。

 

先日結婚記念日に、東泉寺の境内で採らせていただき自宅に持って帰ったアヤメ

 

ちゃんと包まずにバケツに挿して車に乗せていたら、帰宅した時にはせっかくの蕾が折れてしまっていた。

 

それを妻が浅い器に入れて水をやっていたところ、私が木更津へ帰った、もとい、また出かけた後で、ちゃんと咲いたというメールがあったのだ。

 

植物の生命力は、素晴らしい。

 

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その夜、銭湯から戻ってきて思い出した。明日は燃やせないゴミの日だ。

 

重い金属がたくさんあるので、夜のうちに出してしまおう。

 

ゴミ置き場まで出たついでに、ちょっとだけ体幹を鍛えることにして、猫がたくさんいる山門並びの隣人の家(*)まで、参道の坂を登って行った。

 

どうやら隣人は不在のようだったが、暗闇の中で猫たちが目を光らせていた。

 

そうそう、この春生まれた子猫たちもいるんだっけ。

 

懐中電灯で見てみると、お〜!

 

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眠そうでまぶしそうな子猫の同胞(きょうだい)が、たぶん二組、折り重なってふわふわ・コロコロ。

 

この子たち皆んなノラのはずだが、優しい隣人が見守ってくれることを知っている親猫が、ここで仔を生み育てているのだ。

 

それでも隣人は、野良はあくまで野良、例の美少女猫のような特別な例外以外、直接手を出したり、貸したりはしない。

 

動物の生命力も、素晴らしい。