昨日に引き続き背中が痛いので、今日も「植木屋さんの真似事」はしないことにした。

 

剪定鋏やノコギリを手にすると、ついつい枝打ちなどをしたくなってしまうので、代わりにカメラだけ持って車で出かけてしまうことにした。行き先は真如寺。

 

昨秋の紅葉の時期に訪れた後、木更津に暮らす(?)ようになって一度だけ訪問したものの、ご住職も奥様もご不在だったため挨拶も叶わずにいた。

 

一路木更津の最奥部へ、とも思ったが、昨日のステーキの付け合わせで使い切ってしまった人参を買い足して、また生でボリボリ食べたかったから、かずさアカデミアパークにある農産物の直売所に寄ることにした。

 

そこで色々物色していると、フキノトウの小さなパックが200円という法外な値段で売られていた。


 

なぜ法外だと思ったか。

 

つい先日、東泉寺に隣接する市営アパートの住民のおじさん(私よりは年長なので「おじさん」と呼ばせて頂く)が境内を散歩していたのでおしゃべりをし、有り余っているフキノトウを一緒に採った。

 

とてもおしゃべりなおじさんだったが、採り終わった途端にサッといなくなった。たぶん新鮮なうちに食べたいのだろう。

 

そう思って私はカエデの枝打ちなどをしていたのだが、「おーい、どこいった?」と件のおじさんに呼ばれて出て行くと、スーパーのお弁当の空き容器らしきトレーに山盛りにしたフキノトウの天ぷらを頂くことになった。

 

離れにお住まいのご住職のお母上にもお裾分けし、晩のおかずにと思う間もなく、外でむしゃむしゃと全部平らげてしまった。

 

つまり、フキノトウというのはそういうものだ、と思っていたわけだが、それが1パック200円とは!


 

さて、真如寺に着くと、今日はめずらしくお法事があったようで、ご住職も奥様もお忙しそうだった。

 

そこでおしゃべりはほどほどにしておいて、境内を散策させて頂いた。東泉寺も広大だが真如寺は本寺だけあって、それに輪をかけた広さ。

 

秋の紅葉(cf.花鳥風月 縁もゆかりも)も素晴らしかったが、これからの花の季節もさぞかしきれいだろう。

 

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檀家の方々が山の竹木を整理しては、管理しやすいような植樹を進めておられるようだったが、その一画に、ありました。そうフキノトウの群生が。

 

嬉しくなって20~30も採り、奥様の所へお届けした。実は自分ではできない天ぷらなどのおすそわけをいただけるかもしれない、という下心があってのこと。

 

ところが奥様は、自分達はフキノトウなどいつも採って食べているので、お持ち帰りなさい、とのこと。

 

しまった! 自分で調理することになるとは、全くの計算外。東泉寺ご住職のお母上に押しつけることなど、できようはずもない。

 

天ぷら? いや粉なんか用意していないし、上手に揚げられる自信もない。使えそうな鍋も見かけた覚えがない。

 

となると、蕗味噌?

 

ネットで調べてみると、20分くらいでできそうなことが書いてある。ただ、みりんは買ってない。砂糖・塩・酢・醤油・味噌に加えて料理酒までは、だんだんに買い整えたのだが、みりんはいらんだろうと思っていたのだ。

 

東泉寺に戻って離れのお母上に相談すると、みりんを少々貸して頂けることになった。

 

以上だらだら書いてしまったので、あとは1時間20分かけて(うち1時間は砂埃を洗い流すのにかかった時間)出来上がった蕗味噌の写真だけ。

 

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立派なティファールのフライパンのお陰で滞りなく仕上がったので、一口味見をしてみると、何とも良い香りがして素晴らしく旨い(と個人的には思った)。そこで小さな瓶にほんの少し詰め、お母上にもお裾分け。

 

あとは週末に自宅へ戻る際の土産にし、どうせ残るだろうから、また持って帰ろう。あ、いや、また持って「来よう」。