※死産後の不妊治療の記録です。

2023年5月
31週0日 原因不明の子宮内胎児死亡により死産
2023年9月
不妊治療を再開するため再び不妊治療の病院へ





不妊治療再開の前に、10月は主に不育症検査をしていました。


検査は血液検査とMRIです。


まず生理中に採血に行き、15本くらい採血しました。

採血後、帰宅してからは眠くて眠くて仕方なかったです。



そして別日に、持病である子宮内膜症(子宮腺筋症、卵巣チョコレート嚢胞)の状態を確認するためMRI撮影。


全部の検査が終わってから、先日結果を聞きに行きました。




結果として、血液検査の数値からは不育症の要因となるものはないそうです。


何十項目もある検査の数値にいくつか、わずかに高いものや低いものもありましたが、ドクターいわく「おおまかに見ればすべて正常範囲内」ということで、不育症と呼べる要因は見つからないと。。


ドクターが懸念していたのは、やはり子宮腺筋症でした。

MRI画像を見ながらドクターから説明を受けます。

(子宮腺筋症に関して言われたことをそのまま書いています。同じ症状の方全てがそうとは限らないと思いますが、シビアな内容なので目にしたくない方はご注意ください)


Dr.:妊娠していた間に、少しチョコレート嚢胞は小さくなってるみたい。
でも、骨盤内はかなり癒着しちゃってるから重度なのには変わりないんだけどね。


MRI所見には、子宮の裏側で直腸を挟み込み、キッシングオバリー(左右の卵巣同士がキスするようにくっついていること)の状態などと書かれていました。
想像したら怖すぎるな…

そして、子宮の後方の壁に腺筋症あり。


Dr.:チョコレート嚢胞はまぁおいといて、、腺筋症は妊娠にとても影響するんですよ。腺筋症がある部分には胎盤は作れません。そして、腺筋症部分は妊娠して子宮が大きくなろうとしても硬くて伸びないんです。
そういうこともあって、腺筋症の方は妊娠したとしても流産や早産になる確率がとても高い。
〇〇さんは子宮の後ろ側に腺筋症があるから、その辺りに着床したら胎盤が作れないので赤ちゃんが育っていきません。

私:それは移植の時には位置をコントロールできないんですよね?

Dr.:それはできません。ある意味、どこに着床するかは運…というかな。。

私:今回どこに胎盤を作ったのかはわからないですよね?

Dr.:それはわかりません。

私:今回29週までは育ったのに、胎盤や子宮が腺筋症のせいでそれ以上大きくなれなくて赤ちゃんが亡くなった…なんてこともあるんですか?

Dr.:ないとは言えません。でも、それが原因とも言い切れない。


ここまで聞いて絶望。。
涙が止まらなくなりました。


私:もう絶対同じことは繰り返したくないんです…!

Dr.:そうですよね。繰り返さないためにできることは、、手術…をすることもあるんだけど、、

私:以前、先生は腺筋症は手術しないほうがいいとおっしゃってたと思うんですが…

Dr.:そうなんですよ。腺筋症は結局全部は取りきれないんです。全部取るということは子宮の壁自体をえぐることになるので、子宮破裂などを起こすので絶対腺筋症は残ります。
でも、腺筋症を取ることによって多少は改善されるかもしれない。
結局、腺筋症を部分的にとってもそこに胎盤を作れないこと、子宮が伸びないことに変わりはないので、手術の有用性はわかってない部分もある。
手術をしたからといって妊娠、出産の確率が絶対上がるとは言いきれません。
もちろん、腺筋症があっても出産されてる方もたくさんいらっしゃいますけどね。


はぁ〜…腺筋症やっかいすぎる。。。


ドクターはさらに、

・手術は開腹手術

・手術をしたら6ヶ月は妊娠できない

・骨盤内で子宮、卵巣、直腸などが癒着しているので、癒着がひどい場合は手術できず、お腹を開けても何もせず、そのまま閉じることもある

・卵巣の癒着を剥がすと、卵巣はほとんど機能しなくなる。手術前には採卵しなくてはならない(事実上、最後の採卵?)

・私は前回の採卵後、感染性の炎症を起こしているので、手術をすることによりまた炎症が起こりやすいかもしれない。その治療にも時間がとられる

・ひどい生理痛は改善されるかもしれない

ということなども丁寧に説明してくれました。


私:先生は、手術したほうがいいと思われますか…?

Dr.:…本当に、どちらがいいかはわからないです…。〇〇さんの気持ち次第になっちゃうかな。
前の病院では、なんて言われた?

私:赤ちゃんが亡くなったのは、年齢、妊娠糖尿病、腺筋症などの何かかもしれないし、そのどれでもないかもしれないと。原因はわからない子宮内胎児死亡だと言われました。

Dr.:本当にそのとおりなんだよね。どれも理由にはなりうるけど、、妊娠糖尿病で胎児が亡くなることはそんなに多いことじゃないです。
赤ちゃんも胎盤も血液検査も異常はなかったから…これから何か治療ができることがあるとしたら、腺筋症の手術、、になると思います。。
手術しない場合は、移植をしていくしかない。
妊娠できるか、育つかどうかは卵が着床する位置にかかっているとしか言えないです。

私:(命にこんな言葉は使いたくないけど)賭けみたいなものですか…?

Dr.:そうだね。。


手術か、運か。。
何が最善なのか。。
このときは冷静に考えられず、ただ涙が溢れるだけ…

私:今、決めきれないです。。

としか言えませんでした。

看護師:そうですよね。とりあえず、これからまた治療を再開するにはご夫婦で受診していただく必要があるので、またご主人と来てもらうことになるから…帰ってご主人とよく相談されてからでもいいと思いますよ。

Dr.:そうだね。ご主人ともよく話してみてね。


ドクターの話を聞くかぎり、私の場合不育に対してできる手立ては子宮腺筋症の手術しかないようです。

でも、メリット(そもそも有用性がわかってないならメリットですらないのでは)に対してリスクが多すぎる気がします。



やはり、死産の原因は私の子宮だったのかな。。

不育症検査も終え原因不明と言われた以上、あれこれ原因を考えても全て憶測になってしまうことはわかっているのですが、、

出産できるまで、私はまた我が子の命を奪ってしまうのだろうか、こんな状態で私はまた妊娠を望むことは許されるのだろうか、、お空の娘、未来の命を考えると何が正しいのかわからなくなってしまっています。。

でも、また我が子に会いたい。諦められない。。


◎ちゃん、こんなママのお腹の中で頑張って大きくなってくれて本当にありがとう。。