「言えないこと」は　　　　　　　　　　　　　言いたいことだったりもする。

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12Apr
- 無色生活
  ３月末で退職した。家に一人でいる時間が長くなって、のんびり過ごしている。「明日」を気にしなくてもいいし、少しくらい寝坊しても、焦ることがない。誰かに何かを言われたり、言ったりしなくていい。ソファで寝そべりながらスマホゲームも時間を気にしなくていい。映画を見ながら昼ご飯（昨晩の残り物）を食べて眠くなったら我慢せずに昼寝して。よく晴れてるから散歩してみて。こんな生活いつまで続くのだろうかと、10日過ぎた。仕事になる資格や手に職はないかと探してみるがあまりピンとこない。私に何ができる？精神に負担をかけ過ぎずで生活が送れる仕事。やってみたいことが思いつかないし。ただお金をかける様なことをしてまでやっておいてダメだったことの方が不安で、何かをやってみようという気になれないのだ。空蝉
06Apr
- 言い訳だと思っていた⑤
  これで販売の仕事もトータル３年くらいで退職。社会人になって思ったこと「仕事が続かない」続けることが良いことではないと思うが「普通」を目指すには安定した収入が必要なのだ。でも、これまでで感じたこと、起きたことは、事実であり参考にしないとこの３年おきに退職するループは続くだろう。言い訳だと思って強くあろうと思ったことが自分自身を苦しめていた。その事に気がついたのはHSPという言葉を知ってから。苦しい時「助けて」と叫ぶ声は心の中で口にすることなく誰にも聞かれることはない。それでもよかったのかもしれない。でも、その生き方だと自分が望む人生を歩むことはできないと確信できた。私は何回でも苦しまないと良くしていく方法が見つからないらしい。私は誰より時間がかかる人間で、誰より時間が惜しい人間である。それに気がついた今は、夫の言葉に甘えて1日24時間を善き過ごし方を探している途中だ。空蝉こつぶ
- 言い訳だと思っていた④
  清掃会社に入社してから３年くらい。退職した。理由はまたおいおい。その時期は心療内科に通っていた。会社を通してカウンセラーさんにも話を聞いてもらっていた。初めて薬を呑んだ時、あんなに涙が止まらなかったのに落ち着く実感があった。「これでちゃんと仕事ができるんだ」と思っていた。でも、そう思ったことは間違いだった。薬は、私の助けになったことは確かなのだが私の人生を脅かす代物でもあると気がついたのだ。脅かすは言い過ぎかもしれない。でも吞みすぎて身体に良いものでもなくて。統合失調症になった元カレがそれを証明していて。目の前で見ていたからこそ、なりたくないと思った。薬に頼らないと生きていけない自分にはなりたくない。私はその時既に、現在の夫と結婚していたので子供ができたらより幸せになれるのでは？そんな風に考えていた。だから、薬を処方する医者が信用できなくなって傍からみればちょっと狂っていた。カウンセラーさんの話はとてもじゃないけど参考にはならないし。（狂ってたから聞く耳なかった）夫以外の人間は誰も信用ならない。敵と見なしていた。それも、いろいろあったが割愛して、退職するとスッキリする。早くも次の就職先を探し、販売のお仕事に就くのであった。
03Apr
- 言い訳だと思っていた③
  音楽プロモーターのアルバイトを辞めた。その後は、掛け持ちでアルバイトをしていた清掃会社に新卒採用枠で入社することができた。勿論、ちゃんと採用面接は受けた上で…最初の半年間くらいは研修残りの半年はそれぞれ配属先での勤務となった。研修中、何かが厳しくて辛かったとかこれといって、大きい何かがあったわけでもなく。ただ、週5で働きに出るのがしんどかった気持ちは覚えている。通勤だけでもストレスは溜まるし。何より満員電車に乗り込まないといけないのがしんどいし。だからと言って、朝早く出て満員電車を避けることもできなくはなかったが…（清掃会社の朝は早い。）低血圧で日の当たらない時間に外へ出るのもなかなか苦痛であった。ちょうど、大学生の時から付き合っていた彼氏がいたが。統合失調症で入院しやっと退院。彼の家族と共に支えている時期でもあった。退院した彼はまだ働くことがままならない感じで2人で遊びに行くときは私がお金をだすのがお決まりであった。勿論、私の厚意でやっていた。でもこれが自爆行為で。好きという気持ちがだんだんと薄れていった。正直、今後彼を支えていくべきなのだと思っていた。（こんなところも真面目に自分を犠牲にしがちなＨＳＰ気質か？）自分で稼いだお金は彼の為に…そう考えただけでどんどん辛くて悲しくてもう好きにはなれなくて「ごめんなさい」でいっぱいになって、涙が止まらなくなった。通勤時、会社に近づいたところで背中をパシッと叩かれ、振り向くと、当時の人事部長が「元気ないな！シャッキってしろよ！」と声を掛けてきた時があった。その、なんでもないような一言で、私は、涙を堪えるので精一杯で。こんな気持ちに悩まされる自分が嫌で、不安で、どうしたら元気になれるのかわからなくて。とにかく、その時その時を我慢して生き過ごすことしかできなかった。
02Apr
- 言い訳だと思っていた②
  音楽プロモーターの会社で主にやっていたことは各ライブハウスにライブチラシの配送ライブ会場での準備や後片付けチケットのもぎりアーティストのグッズ販売飲食店等にライブ宣伝ポスターを配るなど…泊まりの仕事もあった。ちゃんと宿泊費込みだ。主催フェスの時はすごく規模のでかい文化祭みたいな感じ。同年代のアルバイトの子たちもいたので、仕事なのに普通に楽しかった。でも、緊張感がないなんてのはあり得ない。すぐそばに憧れのバンドやアーティストがいて、こんな夢のような仕事、最高だった。でも、大学卒業してから一年程で辞めた。仕事でやっていくには私の体がもたなかった。「普通」に過ごしたい。みたいな気持ちが強くなって、泣いてしまったこともあった。ただのバイトなのに。ね。
- 言い訳だと思っていた①
  大学を卒業したら。新社会人として少しの期待なんか背負って毎日一生懸命働いて上司に飲みにつれて行ってもらったり休みの日は恋人とデートしたり仕事帰りにライブハウスではッちゃけたり多分、普通だと思っていた。で、実際には、大学卒業時点で就職先決まっていなかったし。なかなか上手くいかない就職活動に嫌気がさして「自分のやりたいことをやってみよう！」ってやりだしたのが音楽プロモーターの会社でアルバイト。（音楽プロモーターとはライブ等の宣伝を業務に行う）界隈では有名な会社だったし、自分が好きなバンドやアーティストと関わっているところだったので、多分、これまで生きていた中で一番刺激が強くてドキドキした。正直、面接通してもらえるなんて思ってなかったけど。履歴書とともに送った「私が好きなバンドランキング」失礼ながら、その時自分の中で流行っていたバンドやミュージシャンをランキング付けて（私のコメント付き）まとめたのだった。何が良くて受け入れてもらえたのかわからない。音楽業界ド素人の大学生を雇うメリットなんて会社にないはずなのに社長はとても良くしてくれた。
31Mar
- ダウンタイムが必要
  私は、気分がとても疲れてしまったとき、イライラしては人にあたってしまうことが多い。性格は温厚な方だと思っているのだが…下記のような時にはとてもイライラし誰とも話したくなくなる。自分の思うように事が進まなかった時夫が仕事から帰宅する前に晩御飯を仕上げていたかったのに、それができなかったとき。癇癪を起して、ますます晩御飯の時間が遅くなるのだ。こんなことでイラつくなんてすごく疲れる。自分自身に疲れる。ハードワークが続いてしまう時今は退職したが、百貨店の和洋菓子売り場のある店で働いていた時があった。接客仕事は不特定多数の人々に出会う場所で、最初は差ほど抵抗なく働けていた。職場の同僚や店長、近隣店舗のスタッフさんも優しく、お互いの助け合いで成り立っているようだった。だが、繁忙期となると売り場の雰囲気はガラッと変わる。商品購入の列ができれば、延々と対応しなければならない。（当たり前）そんなときこそ、スタッフ「私」だけ。売り場面積の小さいお店になると、早番一名・遅番一名ときどき中番で回さなければいけないことがほとんど。時期によっては観光客も多い百貨店で働いていたため、観光シーズンになるとフロア全体が賑わう。バックヤードへ商品を取りに行くのも一苦労。一呼吸付く暇もないのが地獄。ただ頑張るしかない。仕事を頑張りすぎることで、自分が自分でなくなる。イライラしたくないのにしてしまい、夫にあたってしまう日々が増えてしまった。こんな時、「自分を取り戻す」という意味で身体を休める必要があった。それがダウンタイム。外側だけがっちり固めても意味はない。内側がしっかりしていないと人は動けなくなるのだ。我慢ばかりしていた。私がたくさん頑張ればいいと思うことはやめた。
- ＨＳＰを知らなかったから
  私は29歳にして、ＨＳＰという言葉をはじめて知った。それまでに、中学生の頃は「精神的にしんどい」という台詞をよく口にすることが多かったし、高校生の頃は周りとの関りがしんどくて、勉強机の下で小さくなって泣くことが多くなった。26歳ごろに心療内科に通院していたときは「不安障害」と診断された。この頃から幼い子供みたいに泣きじゃくるようになって夫にはすごく苦労させたと思う。ＨＳＰとは、Highly Sensitive Person（ハイリ―・センシティブ・パーソン）のことを短縮して呼ばれている。※１ある特徴を持った人を示した言葉で、「繊細」「敏感」「感受性が豊か」そんな気質を持った人のことをいうらしい。病気ではないので薬を飲めば治るということもない。医者にかかってもどうにかなるわけでもない。とにかくしょうがないのだ。受け入れて生きやすさを模索するほかない。今まで自分に当てはまるものを探してきたがなかなか見つからなかった。自分は何かの病気なのか、発達障害の類の何かなのか、わからないことがとても不安でたまらなかった。10代20代はじめの頃、「普通」でないことに憧れていた私は、だんだんと「普通」になりたいと願うようになっていった。でも、やっと知ることができたＨＳＰという言葉はまだまだ世間には多く知られていないみたいだ。こつぶ※１　「ＨＳＰの教科書」上戸えりな　著から引用