デフヴォイス【小説】 | エンタメがカルシウム

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デフヴォイス。

 

 

 

元警察事務の男性が法定手話通訳をする話。

 

個人的には、予約待ちの繋ぎで借りた本。

 

だけど文庫本で持ち運び可能なため

 

隙間時間に

 

サクサク進んで最後は家でギャン泣きしてました。

 

数冊、文庫本が続き

 

続けざまにクライマックスで

 

ギャン泣きしてるんですわ。

 

①墨のゆらめき⭐︎

 

 

②デフヴォイス

 

 

③猫を処方いたします②⭐︎

 

 

泣いてから水分へって少し痩せた感じ

\それ以上、乾燥してどうするの/

ねー

 

 

結論

 

最初こそ⭐︎3つスタートで最後は4つて感じかな!

 

なんせ登場人物が多すぎて。

 

私の頭脳では混乱しがちでした。

 

主人公は中年です。

 

後で調べたらNHKでドラマ化されており

 

草彅剛さんが演じられたのだとか。

 

 

情報なしで読んでたところ

 

脳内再生では草彅剛さんではなかったかな〜

 

もう少し年老いてる感じがしました。

 

韓国ドラマのレミノで観た

 

“輝くウォーターメロン”と同じで

 

コーダなんです。

 

 

 

 

コーダとは、家族の中で1人だけ聴覚に障害がない人。

 

家族は全員ろう者だけど

 

1人だけ耳は聞こえる。

 

それはそれで孤独に苛まれ疎外感を感じてるんですね。

 

そして社会間での手続きに通訳

 

トラブルシュレッダーなど

 

健常者が故に

 

家族を1人支えていかなければならない圧迫と生き辛さも

 

思春期に抱えて今に至る。

 

 

輝くウォーターメロンもそうでした。

 

向こうは高校生から始まりますけどね。

 

コーダ

 

中年の主人公は言います。

 

『今更自分達に名前が与えられたところで

 

どうしようもない。今は自分は、その仲間から外れたところにいる』

 

そう仰います。

 

彼は虐めを機に

 

猛勉強のちに成績優秀で警察の事務の職につき結婚もします。

 

 

『今更自分達に名前が与えられたところで

 

どうしようもない。今は自分は、その仲間から外れたところにいる』

 

幼少期や思春期に判断を下されず社会に放たれた

 

境界性知能や大人の発達障害にも

 

近い感覚があるかなと思います。

 

 

 

320ページくらいあるんですけども

 

何せ登場人物が多くてですね。

 

そろそろ本題はどこ?思ってたころに

 

 

ろう者施設の“海馬の家”の知られていない真実とは?

 

と、やっと展開を感じる感じで進みます。

 

去勢、避妊、命の選択

 

優生手術を健常の親が障害を持つ子供に施してる

 

そんな痛々しい話もあります。

 

作者の奥様は頚椎損傷という障害を持ってるそうです。

 

だから聴覚障害とは無縁だそう。

 

 

障害を持たない人でも共感できるものを書こうと思ったのが

 

動機だそうです。

 

障害を持たないものでも、その葛藤が手の取るように分かればみたいな感じで書いたとかありましたわ。

 

手話の世界にも言語種類があって、

 

ろう者の中に人権革命を起こすものやら

 

その革命の大義のためなら後天性のろう者を、ろう者としては認めないみたいな空気になるところやら。

 

何だかなあという場面も、よく出てきます。

 

ラベリングされると、その世界に檻ができて

 

カーストというかヒエラルキーができてくる感じが、ちょっとうんざりでした。

 

その首謀を担ぐリーダー的女性

 

この女性ちょっと苦手やなあ思ってたら

 

実際にいらっしゃる人格者?みたいな人をモデルにしてあるそう。

(NHKの手話の人らしい)

 

 

でも最後は泣きました。

 

ニュースみてても

 

幼児性的虐待ちょっと多すぎるし無くならないですね。

 

いわゆるペドですね。障害者だからでなくて

 

この問題は、もう別問題で腹立たしいです。

 

聡明な少女たちの決断に泣けてくるんですね。

 

それを見護る義理の親に産みの両親たちも。

 

お金のあるなしに関わらず

 

親御さんも辛かったろういうのが読んで伝わったので。

 

ルッキズム文化に警鐘ならす話も多い中

 

大抵、不幸な少女は美少女設定は治らんみたいですけどね。

 

近頃は

 

逆転美人や52Hzの鯨たちにもある

 

美少女は

 

おばさんなったらロクなことにならんいう話が多かったので

 

不幸に見舞われても捻くれず健気に生きる美少女設定はシンプルではありました。