シャボン玉
ある晴れた日のお昼時
フランはヴァリアーのアジトから少し離れた森の中でシャボン玉を飛ばしていた
木々が茂っているため太陽の光があまり届かず、薄暗い。それでもお昼ということもあり、周りの景色が確認できる程度には明るい。そんな中、フランは倒れている大木の上に座ってシャボン玉を吹いている
どんどん生産されていくシャボン玉はふわふわとただよい、地面に落ちるまでに割れてしまうものもあれば地面についても粘り強くその形を保っているものもある
そんなシャボン玉たちを見ていたフランだが、自分の背後に気配を感じた。それは毎日と言っていいほど求めている存在
「ベルセンパーイ、何しに来たんですかー。」
「何って、お前がこんな所でわけわかんない事してっからだろ」
ベルには到底理解できないだろう。せっかくの貴重な自由な時間をわざわざ森にまで来て、なんの得にもならないシャボン玉で遊んでいるのだから
ベルは当たり前のようにフランの隣に腰掛ける
そんなちょっとした事に嬉しいと感じる反面、どこかとても切なくなるのは自分だけなのだろうか・・・とフランは考える
「シャボン玉ってー、ミーたちみたいだと思いませんー?」
「?どこが」
いきなりの問い掛けにベルは相手には見えない目を少し大きく見開きながらフランを見つめる
「どこがと言われても困るんですけどー。・・・例えばー・・・」
そう言ってフランはまたシャボン玉を作り出す
「あのシャボン玉がルッスさんですー。ほらー、他のシャボン玉に近付こうとしてるのに避けられてますしー。」
「なにそれ。じゃああっちのあれはレヴィじゃね?一つのシャボン玉についていってるから」
「あっちはスク隊長ですねー。地面についても割れないしぶとさがそっくりですー。」
「お、あれはお前じゃん。ふにょふにょ浮いてるし・・・あ、ほらすぐ割れた」
「ミーそんなに頼りなくないですー。ならあっちはベルセンパイですー。触れてくシャボン玉たちを割っていってますー。凶暴ですねー。」
「ししっ、いいじゃん。あ、あれは・・・」
「あー・・・あれは・・・・ボスですねー。」
二人が見るその先にはひときわ大きく、七色に光り輝くシャボン玉があった。そのシャボン玉はしばらく浮いていたかと思うと、風に流されて上手いこと木の間をすり抜け空高く舞い上がっていった
二人はしばらく飛んで行った方向を無言で見ていたが不意にベルが口を開いた
「オレたちもすぐ消えちゃう状況にいるんだよなー」
その言葉には死への恐怖や興味といった様々な感情が含まれていた。それを感じ取ったフランは今度は泣きそうになった。死への恐怖からではない。ベルが自分の隣からいなくなる日は唐突に来る。それは明日かもしれないし、数時間後かもしれない。むしろ、その逆もあるのだ。自分がベルの隣から消えてしまう時が必ず来る
それは暗殺部隊という立場にいる以上、消せない真実
「センパイはミーが消えたら怒るのでー、ずっとそばにいてあげますー。」
「ししっ・・・そーしろよ」
フランは残りの液体をすべてシャボン玉に変えると容器を投げ捨て立ち上がり、ベルの前に手を差し出す
「ミーお腹がすきましたー。お昼ご飯食べに行きましょー。」
その手をベルがしっかりと掴む
「オレも腹減った。さっさと帰ろーぜ」
二つのシャボン玉は離れることなくアジトへと飛んで行きました
あとがき
どゆことー
何が書きたいのか・・・(汗)
切ないお話が書きたかったのです(泣)
穏やかな酔い
フランの部屋に行ってみると、なぜか珍しくテーブルの上にフランが突っ伏して寝ていた
おかしい。いつものフランならちゃんとベッドで寝るはずなのに・・・
好奇心と少しの心配を胸にそっとフランをゆり起してみた
「おい、カエル、なんでこんなトコで寝てんだよ。風邪ひくぞ」
全く反応しない。心配がどんどん胸の内で膨れていく中、テーブルの上に置いてある物に気付いた
「・・・・ジュース?」
そこにはシンプルに「Gusto di pesca」と書いてある文字がラベルに書かれているビンがある
「これ飲みながら寝てるわけ・・・?」
不思議に思ってコップに注がれている飲みかけであろうそれを飲んでみると、途端に喉と胃がカーッと熱くなった
「うげ、なんだこれ、酒じゃん。しかもアルコール激強っ」
呑んだそれからは全く酒の匂いがしなくむしろ無臭だった
そこでベルはピンときた
多分、食い意地(飲み意地?)のはってるフランの事だからルッス専用のキッチンから盗んできたのだろう
あそこは色々危険な食糧が置いてあるからな
当然、酒とも書いてないし匂いもしないものだから間違えてしまっても無理はない
アルコールに強くはないフランが呑んだから一気に酔っぱらって寝てしまった・・・大体、こんなとこだろうとベルは推理した
「おい、マヌケ。ベッドで寝ろよ」
いつもは被っているカエルが今はない頭をバシッと音がするぐらい叩くとようやく目を覚ます
「・・・・んー。」
まだ酔っているのか開いた目と頬はほんのりピンク色にそまっている
「お前、酒呑めねぇくせに呑んでんじゃねぇよ。ほら、立て。ベッドで寝ろ」
力の入っていない腕を掴んで無理やり立たせるとうまく立てないらしく、ベルの胸の中に寄りかかるようにして倒れこんでくる
「おいっ、いつまで寝ぼけてんだよ。・・・ったく」
そのままズルズル引きずりながらベッドまで行くと腕をからませてくる
「動きにく・・・」
そう言いながらも嫌そうではないベルはフランを優しくベッドに寝かした
すると、フランが薄めを開けてベルを見つめる
「・・ベルセンパーイ・・・?」
「んだよ」
「一緒に・・・寝ましょー。」
「はっ?」
その言葉を最後にベルの首に絡みついてきたフランの腕を振り払う事も出来ずに、倒れる体をなんとかベッドに手をついて踏ん張る
「こいつ・・・理性飛ぶだろ・・・・」
寝ているにも関わらずガッチリと絡みついている腕を解く気にもなれず、そのままベッドに倒れ込んでしっかりとフランを抱きしめながらベルも心地よい眠りへとおちていく
あとがき
おお!短編になった!・・・はず
こんな感じののんびりした物が書きたかったのです!
短く収まってよかったよかった
あ、「Gusto di pesca」ってのはイタリア語で「桃味」という意味です(^_^;)
深い意味が全くない
バトン
蛙姫さんから頂きました^^
いつもいつもありがとうございます!
【二次創作物書きさんに、
きっと誰かが知りたがって
いることバトン】
※答えられない設問は
飛ばしても可です
1:作品が出来上がるまでをできるだけ詳しく教えて下さい(使っている手段など)
書きたいなーと思ったら書いています
・長編の場合
一気にダーッと書いたり、少しの空き時間に書いたり飽きないように努力しなきゃです><
・短編の場合
何故かかなりの確率で長編になってしまうので、もっと短い文章でまとめられるようにしたいです(泣)
2:今公開している作品、公開していた中で気に入っている作品はありますか?
どれもこれも駄作ですので・・・
3:好評だった、またはコメントなどをもらった作品はありますか?
皆さまの温かすぎるお心によってこんな駄作にコメを頂いてます。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
感謝してもしきれません! ありがとうございます!!
4:話を書いている時の苦労や楽しさはありますか?
またそれはどんなものでしょう?
苦労⇒ネタが全く思い浮かばない時
楽しみ⇒みなさんがくれたコメを読んでいる時
5:今の更新頻度と理想の更新頻度はありますか?
今⇒すごくまちまち
理想の更新頻度⇒一週間に一回ぐらいですかね・・・(汗)
低くてごめんなさい(x_x;)
6:話を書く時に心がけていることは何でしょう?
うち自身が情景描写がある作品が割と好きなので、真似するようにはしてます
7:スランプに陥った時の対処はありますか?
ないですね・・・
強いて言うならみなさまからのコメを読んで、頑張ろうという気持ちをリ・ボーン!!させます
8:ネットにて作品を公開する際、フォントの大きさや書体、
また文章全体のレイアウトで心がけていることはありますか?
「。」「、」はなるべく使って長くなっちゃっても一区切りさせるようにしてます
後、書いた後は誤字・脱字がないか必ず読み返す事ぐらいです
9:後書きって書きますか?
自分で書きたいと思って書いた作品には書きます!
なのでお題の時は書かないです
10:このバトン、気になる管理人様に自由に回してみましょう。
えっと・・・フリーでお願いします!
ハロウィン 4.ミイラ&5.魔女
「Trick or treat!!」
「お菓子くれなきゃイタズラしますよ~。」
カーテンの影から出てきたベルとフランは見事に仮装していました。幻術で
ベルはリング戦の時のように包帯を巻いています。顔にもグルグル巻いていて口だけしか見えていません。隊服のコートを開けている中にはいつものボーダーではなく包帯がのぞいています。ちょうどへその上あたりから包帯がきれていて、きれいに割れた腹筋が見えています
フランは頭にはいつものカエルではなく魔女の帽子が乗っかっています。先がカクッっと折れていてなんともファンシーな星が付いています。魔女らしくもありながらどこかおとぎ話のような茶目っけもあるヒラヒラのコートを羽織って、手にはこれまた先に星が付いているステッキを持っています
「フランンンン!!!ベルゥゥゥゥゥゥ!!お前らの仕業かぁ!!!」
「ししっ、面白れぇだろ?」
「面白いわけあるかぁ!!」
「そんなに怒ると血圧上がりますよー。そんなに若くないんですからー。」
「誰が怒らせてると思ってんだぁ!!」
三人が言いあいをしている中部下たちは大笑い。ルッスリーアは呆れ顔。レヴィはザンザスを見つめている。ザンザスは・・・・
「ベル!フラン!」
「・・・なに、ボス?」
「はーい?」
ザンザスが二人の名前を呼んだ瞬間部下たちは笑うのをやめ、スクアーロも怒鳴るのをやめ、ルッスーリアは真剣な顔でザンザスを見守り、レヴィは変わらず。会議室は静寂に包まれました。聞えてくるのはベルとフランがゴクリと唾を呑み込む音だけです
「・・・さっさとすべてを元に戻せ」
ザンザスが命令を下したと同時にマッハ並の速さでフランがすべての幻術を解きました
「ほら、ボス、その、ハロウィンだからさ・・・。たまにはこうゆうのもいいかなーっと思って」
「ちょっとしたおふざけですよー。かっ消さないでくださいー・・・。」
二人(一人?)が懇願の目でザンザスを見つめています。いや、会議室にいる誰もがザンザスの次の言葉を待っています
そんな中、ザンザスはフランとベルの元へツカツカと歩み寄ってきました。ベルとフランは冷や汗が背中を伝いました。ザンザスが右手を二人の前に突き出しました。二人はかっ消されると思って身構えましたが、ザンザスがその手を開いた時に拍子抜けしました。そこにあったのはなんと飴玉が二つ
「ボス・・・・」
「わーい、ありがとうございますー。」
フランが飴玉を受け取るとザンザスは踵を返して扉の方に歩いていきます
「おい!予定会議はどうなんだぁ!」
スクアーロの問いかけを無視して、ザンザスは会議室を出て行ってしまいました
「ボスったら照れちゃって。んもう、みんな可愛いんだからv」
「ボス!何故こんな奴らにだけ!俺にも!」
「ったく、しょうがねぇなぁ。おい!ベルとフラン!こんな事はもうすんじゃねぇぞぉ!寿命がいくらあっても足りねえぜぇ・・・。さっきの続きは俺が今から言うからよく聞いとけよぉ!」
部下たちが状況についていけてない中、ベルとフランは大満足でした
「うしし、ボスってやっぱかっきーよな」
「そーですね。」
「やっぱオレ一生ボスに付いていくぜ♪」
「飴玉一つでですかー。アホですねー。」
「アホじゃねぇよっ!」
ハロウィン 3.お菓子
「っていうか、ボスったらまだ自分の格好に気付いてないのね」
騒がしいスクアーロを見ながら、ザンザスの頭の中は色々な妄想でいっぱいです
それを見守る部下たちは笑いを堪えるのに必死な様子。みんな、今にも爆笑しかねないほど肩を大きく震わせています
「おい、カエル。あれじゃあ、ボスが気づくのも時間の問題だぜ」
「ですねー。さっさとイタズラを完成させましょー。・・・・えーい。」
ポフッ
というような音が聞こえてきそうな感じでルッスーリアに変化が起きました。ルッスーリアのいつもの派手な頭にはいつも以上に派手なお菓子たちがいくつもくっ付いています。ほっぺにはキャンディのぐるぐるが書かれていて、水色と白のフワフワなドレスを着たルッスーリアはそう・・・アリスのようでした。筋肉隆々の体にドレスは合わなかったらしく、ボタンがどこかへ飛んでいきそうです。ゴツイ足にはいつもの隊服であるブーツではなく、可愛らしい黒くて先が丸い靴が履かれています
ただし、残念なことにこちらもアンバランスでした。本人はとても気にいったようですが・・・
「あんらまあ~!!可愛いじゃない!!あたしにピッタリだわ~んv ね、みんなどう?あたしの為にあるような服でしょ~??」
部下たちはとうとう我慢できなくなって一斉に吹き出しました
「ぎゃはははは!!ボス!ボス・・・ボス!ひ~っひっひっひ!」
「ス、スクアーロ作戦隊長!!・・・ぶはっ!うわはははは!!」
「ルッスーリアさん・・!!それは・・・それはないですよ!あはははは!!」
みんなが一斉に笑いだしたものだから会議室が大きく揺れます
ザンザスもやっと自分の異変に気付いたようです
「こ、これは・・・」
「ボスぅ・・・どうなってやがんだぁ!!」
「お似合いです!」
「なによ、もう。みんなあたしの魅力がわかってないなんて」
その時、可愛らしい悪魔二匹も仮装をしてカーテンの影から出てきました