ナイフで奏でる切り裂きワルツ -8ページ目
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「夏祭り2」    ベル→←フラ  ベル視点  

「センパーイ。あの赤いお魚食べ物ですかー?」

「あ?ちげーよ。あれは金魚すくいっつってあの魚をポイっていうので掬うの。掬った分だけ貰えんの」

「ポイ?・・・やりたいですー」

「ちゃんと捕まえろよ~」

オレの手をあっさり離して金魚すくいの屋台に行くフラン。あっさり手離されるとなんかムカツク

でも浴衣のせいでチョコチョコと走っていくフランは可愛い

「・・・なんですかこれー。不良品ですよー。すぐ破けますー。」

「そりゃねぇぜ、姉ちゃん。」

「は?姉ちゃん?」

「ししっ、お前が下手なの♪もう3回も破ってんじゃん。貸してみ、オレが捕ってやんよ」

「いいですー。ミーが捕らなきゃセンパイに負けるみたいな感じがしてやなんですー。」

「なにそれ。ま、いいけどさ」

夢中になっちゃって子供みてー。けど、超真剣な横顔見てたらこうゆう事に真剣になれるフランって純粋だよなーとか思ったけど・・・やっぱひねくれてるとかも思ったり。

「あーあ、お前袖濡れて「捕ったー!!」」

「ほら、見て下さーい。一匹捕りましたよー」

「って、なんで出目金なわけ?」

フランが捕ったのはでっかい出目金。目ん玉ぎょろぎょろさせながら泳いでる。正直、きもい

「でっかいのにしようと思ってー」

「強欲・・・」

「捕れればいいんですよー。もうポイは破けちゃいましたしー、これでいいんですー。」

「あ、そ。じゃあもう行こうぜ。おっさん、これ入れる袋ちょうだい。」

「あいよ、一匹捕れたのかい。よかったな、姉ちゃん」

「ミー、女じゃ「あー次旨いもん食わしてやるよ」」

「え、旨いもん?さっさと行きましょー。早く金魚入れやがれですー」

「はいはい、デート楽しんでな」

「デ、デート?「ん、サンキューな」」

女に間違えられたり、デート中だと思われたりで色々不満そうなフランは眉をしかめながらオレの横を歩いてる

「んな、不満そうな顔すんなよ。なに、デート中だと思われた事が嫌なの?もしそうだったらオレ結構傷つくんだけどなー。」

「そうじゃなくてー。不満じゃなくて納得いかないだけですー。ミーってそんなに女っぽいですかねー?」

「元々女みたいな顔つきのうえに女装してんだから、女と間違えられても仕方ねぇだろ」

「やっぱりこの格好女の格好だったんですかー!騙しましたねー!」

「騙したわけじゃねぇし」

「いーっぱい奢ってもらいますー」

「はいはい」

拗ねてるフランは手にぶらさげてる出目金を目の高さまで持ってくると、微笑んだ

その笑顔反則・・・。可愛すぎ


「おー、雲みたいですねー。あれを食べるんですかー?」

「そ。甘いよ。口ん中に入れるととけんの。」

次は綿菓子屋に連れてきてやる。初めて見るらしく目をキラキラさせながら見ちゃってる。

ってか、ほんとにキラキラして見えるのはオレだけ?

「はむっ・・・。美味しいですー」

「懐かしい味」

「ジジイみたいなこと言いますねー」

「息でその綿菓子吹き飛ばすぞ」

「だめですー!」

そんなんで綿菓子が吹き飛ぶわけねぇのに。信じちゃってオレに背を向けるフラン。

いちいち可愛いな。

「!」

「?」

フランが少し驚いた顔をするからその目線の先を追ってみると、ボンゴレ十代目とその雨の守護者と嵐の守護者がいた。男3人で祭り?うっわー、まじ無理。

フランが少しオレから離れる。・・・・誤解されたくねぇって事?

別によくね?フランはまぁ、男だけどあいつらみたいにむさくないし。何より、誤解されちゃった方が王子的には嬉しいっつーか。でもフランは違ぇんだよな・・・。

「ミー、次あれが食べたいですー」

そう言ってフランが指しているのはタコがハチマキをしながら一生懸命働いてる絵が屋台に描かれているたこ焼き屋

「じゃあ、買ってきてやるからお前あっちで待ってろよ。」

そう言ってオレは祭りの喧騒から離れた神社の境内を指さす

「ミーも行きますよー?」

「いい。お前ちっさくてはぐれそうだからあっちで待ってて。オレの言うこと聞いたら好きなだけ奢ってやっから」

「理由が気に入らないですけどー、今言ったことは忘れないでくださいねー」

「うん、保障はできない」

「なんですか、それー!!」

「うそうそ。ちゃあんと覚えてるよ。ほら、行け」

「もー・・・」

大人しく境内に向かって歩いていくフラン。まじはぐれたりとかしたらシャレになんねーし


「ん」

「ありがとうございますー。・・・いただきまーす」

前を見ると祭りの中肩を寄せ合うカップル、人の足の間を器用にすり抜けながらハシャいでる男の子、親に両手を繋がれて幸せそうな女の子。

色んなヤツがいるのに、オレは今この時間フランと同じ時間を共有して同じ物を見て同じ道を歩いてるんだよな。

それってすっげー幸せな事なんじゃね?

・・・なんて、ガラじゃねーか

オレがちょっとセンチメンタルな気持ちになってる時にコイツはたこ焼きなんか食ってるし

「旨い?」

「おいしいですー。噛んだ瞬間ドロっとして、中のタコがむぎゅっとしててー」

「・・・お前さぁ、もっと旨そうな表現できねーの?」

「えー、これでもかなりいい表現してると思いますよー」

「どこが・・・」

フランって全然旨そうに食わないよなー。黙ってもくもくと食べるだけで無表情だし。量は食うんだけど旨そうにしないから食べさせがいがあんのかねぇのかよくわかんね

「オレにも一個ちょーだい」

オレはフランの返事を待たずにフランがつまようじを持ってる手を使ってたこ焼きを刺しそっから直接食べる

「!なにするんですかー・・・。ミーいいって言ってないのにー」

「てか、もともとオレが払ってんだしいいだろ」

「そうですけどー・・・そうですねー」

納得したのかしてないのかわかんないフランの口元には青ノリが付いてる

「しししっ、お前お子様かよ。口に青ノリ付いてんだけど」

「え!恥ずかしいですー」

そう言いながら青ノリが付いてるのとは反対の口元をゴシゴシと擦ってる

「そっちじゃねーよ」

オレはフランに付いてる青ノリを指でふき取ってそのまま食う。うーん、青ノリだけじゃあんま味ねーな。

そう思いながらフランを見ると目をぱちくりさせて頬が赤いような気が・・・。提灯のせいか?

「なに、早く食えば?」

センパイがいちいち恥ずかしい事するのがいけないんですよー」

「は?なに?」

「なんでもないですー!」

いきなり大きい声だしてバクバクと残りのたこ焼きを食ってる。なんだコイツ。意味わかんね。


「・・・ふー、ごちそうさまでしたー」

食べ終わったパックを横に置いて律儀に手を合わせてる

「次何がいい?」

「センパイが決めてくださーい。ミーよく知りませんしー」

「んー・・・どーすっかなー・・・」

「それにしてもボスとアホロン毛隊長は来てるんですかねー」

「さぁ。ボスがこんなとこに来るとは思えねえけどスクって天然タラシだから案外ボスも来てたりして」

「だとしたら、騒ぎだけは起こしてほしくないですねー」

「なんで?」

「センパイとまだ一緒にいたいですしー」

「えっ・・・お前、それマジで「冗談ですけどー」」

「まだ食べてない物がたくさんあるので屋台が吹っ飛んだら困りますー」

「てんめ、一瞬ビビっただろ・・・。てか結局食いもんかよ・・・。」

こいつも天然のタラシかよ。まじで心臓跳ねたんだけど。

霧の守護者は騙し合いがモットーだから本音を見抜けない。まぁ、こいつは変な所でわかりやすいんだけど。

「結局食いもんですねー」

「それよりさ花火やんね?」

「いいですけどー、その後はまた食べにいきましょーね」

「はいはい。つっても線香花火しかねーけど」

「せんこうはなび?」

「やりゃーわかるって。ほら」

「はぁ」

「火」



「・・・地味ですー」

「良かったじゃん。お前みたいで」

「ミーは地味じゃないですー。まだドッカーンと活躍してないだけでー、これからハデハデに活躍するんですよー。」
「フランが派手とか似合わなさそー」

「ベルセンパイは派手がものすっごく似合いますよねー」

「ししっ、だってオレ王子だもん♪」

「暗殺者としては最低じゃないですかー」

「いいんだよ、王子だし」

「あ、落ちちゃいましたー」

「あ、オレもだ」

二人の線香花火はポトっという音を後に残し消えてしまった

さっきまでバチバチと火花を散らしながら自分を主張していた線香花火は一瞬にしてその輝きを失い、儚く消えていく

その姿はオレたち暗殺者に似ている

オレもフランもいつかはこんな風に消えていくんだろうか

フランは火花を散らす前に消えていきそうだけど

「今更なんですけどー。センパイ今日はカエル被ってなくても怒らないんですねー」

「そりゃあ、オレが取ったようなもんだし。けど、お前が付けてるそれ。よく似合ってんじゃん」

「女物が似合うって言われても嬉しくないですー」

「素直じゃねえヤツ」

「・・・前任の・・・」

「ん?」

「前任のマーモンって人にもそうゆう事言ったりしたんですかー?」

「は?んな事言わねえよ。大体マーモンは男だし」

「ミーも男なんですけどー・・・」

「お前は特別」

「と、特別・・・。」

「そ、特別」

「マーモンさんとはお祭りに来たりしたんですかー?」

「来ない来ない。アイツ、守銭奴だからこんなトコに来るなんて馬鹿げてるって鼻で笑ってたし」

「そうなんですかー・・・。」

「さっきから、マーモンの事ばっかだな。なんだよ、言いたい事があんなら言えよ」

「なら正直に答えて下さいねー。嘘ついたらミーもうベルセンパイと口ききませんからー」

「嫌だなそれ。からかっても無反応かよ。つまんね。で、なに?」

「センパイは・・・・・」

「オレは?」

「マーモンさんの・・・・」

「マーモンの?」

「・・・・センパイはマーモンさんの事好きだったんですかー?」

「はっ!?いやいやいや!んなわけねーじゃん!!オレがマーモンを?ないないない!!」

「ホントですかー?怪しいですー」

「当たり前だろ!オレが好きなのは・・・!」

「え・・・センパイが好きなのは・・・?」

「っ、なんでもねーよ!」

「今言いかけたじゃないですかー!」

アホかコイツは!今ここで好きだなんて言えるわけねーだろ!!

「お前はいんのかよ!?」

「は?」

「いんの?好きなヤツ!」

うわ、やっべー。王子、テンパって聞いちゃったけどこれでフランの口から好きなヤツの名前出たらオレ立ち直れないんだけど。やべーな。

「ミーは・・・・・・っ、いますよー!好きな人ぐらいー!」

「いんのかよ!」

「でも教えてあげませんからー!まだその時じゃないんですー」

「その時ってどの時だよ・・・」

フラン好きなヤツいんのかよ・・・。王子ショック。

どこの女だよ。ぜってー見つけたらぶっ殺してやる

「いつか絶対その時はくるんですー。」

「いつかね・・・」


             ヒュ~  ドッカーン  パラパラパラ


オレたちの真上に赤、青、緑、黄色、紫、藍、橙の花火が打ち上げられていく

「きれーですねー・・・」

「あぁ」

さっきのショックからまだ立ち直れないけど、それを埋めてくれてんのか悲しみを煽ってんのかわかんない打ち上げ花火を見つめながら複雑な気持ちになる。

「オレもいつか教えてやるよ」

「え?」

「好きなヤツ」

「あぁ・・・。別にいいんですけどー」

「ダメ。オレがお前に言いたいの」

「なら、今・・・」

「オレもその時じゃないの」

「その時って・・・ミーが言ってる意味と違う気がしますが・・・、まってますねー」

「うん」

「そろそろ行きましょー。ミー花火はもういいんで、次はあれ食べたいですー」

そう言ってオレの手をとって歩きだす

今のはドキッとしたぞ・・・

「来年も連れてきてやろうか」

「来年も一緒に来てくれるんですかー?」

「いいよ。その代わり、またコレ着てね」

「ヤですけどー、またベルセンパイの奢りならいいですよー」

「わかった、じゃあ来年も来ような」

「約束ですー」

「嘘ついたらナイフ千本ハリセンボンの刑ね♪」

「現実になりそうですねー・・・」

「しししっ♪」



  


そう言って約束したのに


どこにいんの


もうあれから何年アイツの姿を見てないんだろう


いきなり消えやがって


「その時」はオレはとっくにきてお前に教えてやろうと思ってんのに


オレまだお前の「その時」に会ってないんだけど


帰ってきたらハリセンボンだから・・・・



あとがき


超長くなりました(゜д゜;)

ホワイトベリーさんの有名曲「夏祭り」の歌詞をもとに書いた作品です。

最後はシリアスになってしまいましたが、最後まで読んで下さった方々本当にありがとうございました><


「夏祭り」   ベル→←フラ  ベル視点

「あっちー・・・。」

王子、超暑い。なにこの暑さ。やってらんねぇんだけど。今、ボンゴレ十代目からの誘いで日本に来ている。なんでもこっちはお盆休みとかだからボンゴレの傘下にいるマフィアは全部休業らしい。マフィアに休業なんていらないんじゃね?とも思ったけど、寿司の誘惑に負けてこっちに来てしまった。本場は味が違うんだよねー。てかまじ暑い。暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い。王子が汗だくとか似会わないんだけど。無理、死ぬ。寿司食った帰りに風をうけながら暑さを紛らわそうと屋根の上を走って帰ってるけど、熱風が顔にあたるだけ。まじヴァリアークオリティでなんとかなんないかな・・・。

さっさとエアコンがきいたホテルに戻ろうとしてるところにドンドンという音が聞こえてくる。

なんだろ、このくそ暑い中うぜーな。よし、シめちゃおう。王子、暑くてイライラしてんだよね。あ、でもこっちに居る間もめ事はマズイよなー・・・。スクがうるさそーだし。いや、でも一発殴るぐらいなら・・・

そんな事を考えながら、いつの間にか音のする方向へ。


「・・・祭りじゃん」

音の原因はどうやら太鼓らしい。地響きみたいなこんなうるせーのが楽器っていうのも納得いかないけど。

今寿司を食ってきたばっかだけど、正直全然まだ入る。ちょっと見て帰ろうかな。

あ、でもフランはこういう食べ物がたくさんあるところに目がないだろーな。これを口実にあいつと出かけるチャンスじゃね?よし、連れてこよう。ししっ、楽しみー♪



「カエル!カエル!」

「うるさいですねー。カエルじゃないので返事しませんー。」

「なぁ、王子行きたいとこあんだよね。王子優しいから連れてってやんよ。」

「はぁ?ベルセンパイが行きたいとこに連れてってもらってなんでミーが喜ぶと思うんですかー?」

「食いもんいーっぱいあるぞ」

「え」

「食わなきゃ絶対損!あー、あの匂い思い出したら腹減ってきた」

「寿司?でしたっけ?それ食べてきたんじゃないんですかー?」

「その寿司を食ってきたにも関わらず匂いだけで食欲をそそるぐらいなんだぜ?来たくないなら別にいいけどさ」

「行きますー・・・食べ物があるから行くだけなんですからねー。けしてセンパイから誘われたから行くとかじゃないんですからねー。」

案の定、食いもんで釣ったら食いついてきた。うーん、簡単すぎておもしろすぎるぜw

「ゔぉぉぉい!ベルとフランどこか出かけんのかぁ?」

「あ?関係なくね?」

「ミー、ベルセンパイにご飯奢ってもらいに行くんですー」

「おい!いつ奢るなんて話になったんだよ!」

「えー、たまにはいいじゃないですかー。いっつも誰かさんのお守で疲れてるんですからー。」

「なら、ぐっすり眠らせてやろうか?」

そう言ってスラッとナイフを取り出す。本当、生意気だよな。

「永眠はまだいいですー。ミー、まだ食べたい物がたくさんありますのでー。」

「結局食いもんかよ・・・。」

「あ、もしかして祭りかぁ?」

「そうだよ。スクアーロも行くの?」

「うーん・・・ボスさんが行くならなぁ。」

「はっ、ノロケはいいし。ところでルッス知らない?」

「祭りってあの祭りですかー?」

「ルッスーリアなら、自分の部屋にいるはずだぜぇ。なんか用かぁ?」

「あの、屋台とかいうものがいっぱい出てるとこですかー?」

「ししっ、ドレスアップしてもらうの♪」

「ちょーちんとかあるんですよねー?」

「あぁ・・・。そうゆー事かぁ・・・。」

「たこ焼きとかー、わたあめとかー、ヨーヨ・・・」ボコっ!

「うるせーよ。行きゃーわかるっての」

あんまりにもうるさいんでカエルを殴ってやった。そしたら見事に顔面から床へダイブした。倒れてるカエルをかついでルッスの部屋に連行する。

「なにするんですかー。下ろしてくださーい。ミー自分で歩けますー。」

「王子の方が足長いから、こっちのが速い」

「否定はしませんけどー、事実なだけにムカつきますー。」

「フラン・・・。化けろよぉ」

スクアーロが後ろでポツリと呟いてた。




「・・・なんか女っぽくないですかー?」

「あらぁ、よく似合ってるわよ❤ホント、別人みたいよ~」

「嫌な予感しかしないんですがー。」

「だいじょーぶよ。変な虫がついてきたらあなたの王子様が追い払ってくれるから☆」

「ミーは女じゃありませんー。」

「はいはい、行ってらっしゃい」


ルッスの部屋からフランが出てきた。オレはすでにルッスに着せてもらった甚平に下駄という格好で待ってた。ティアラは外せねーけど。それより・・・・・・

「ベルセンパイこんな格好してないじゃないですかー。なんでミーだけこんな格好・・・。・・・・・・センパーイ?顔真っ赤ですけど、暑かったですかー?」

ヤバいヤバいヤバい。超可愛いんだけど。つか、こいつ女だっけ?そこらのモデルより絶対可愛いし。

紺色にアジサイ柄の浴衣。いつものカエルの替わりに髪の毛をお団子にして赤いかんざしを付けてる。

「・・・お前、ヤバすぎ。」

「はぁ?こんな格好させたのベルセンパイじゃないですかー。ヤバいなら今すぐ着替えてきますー」

「違うから!!はぁー、お前ってアホだよな。」

「意味がわかりませんー」

「うん・・・もういいからさ。行こう」

「むー・・・動きにくいですー」

フランは動きやすいように浴衣の前を開こうとしてる。

こんっのクソガエルが!! わざと!? 脚が出てるんだよ!! 

「オレが手繋いでやるから前は開けないで・・・。」

「え!? 手繋ぐんですかー。まぁ、こんな格好させたのはセンパイなんでー責任はとってもらいますー。ミーが転ばないように手繋いでくださいねー」

そう言いながらきゅっとオレの手を握ってくる。こんなに外は暑いのにフランの手はひんやり冷たい。それがすごく気持ちいい。

ご機嫌そうなフランをちらっと横目に見る

真っ白な白いうなじにサラサラとこぼれおちる細くて柔かそうな髪の毛

メイクをしてもらったのか頬がほんのりピンク色

いつもは眠そうな目がいつもよりパッチリして見える



王子理性もたねぇかも・・・




長くなりそうなので一旦うpします><

ここまで読んで下さってありがとうございます!



「雨の日」   ベル+フラン  ベル視点

外では雨が降っている。本格的にどしゃ降り。こんな日は髪の毛もキマらないし、じめっとしてるし、フランでもからかおーかと思っていたのに・・・。


「あんの、クソガエルどこに行きやがったんだよ。」

お目当てのカエルがどこを探してもいない。あいつの部屋にはカギがかかっててノックしても出てこなかった。

お菓子でも食べてるのかと思い、休憩室に行ってもいない。

雨だから本でも読んでんのかと思って本の倉庫と行っても過言ではない図書室に行ってもいない。

散々探し回ったあげく、オカマに会った。クソガエルを見つけられないイライラからついキツい態度でルッスに聞く。

「ねぇ、クソガエル知らない?」

「フランちゃん?フランちゃんなら一時間前ぐらいに本屋に行くって出ていったわよ?」

「あ?んだよ、外かよ。」

「あー・・・でもあの子が出ていく時はまだ雨が降ってなかったから傘を持っていってないわね。どこかで雨宿りでもしてるんじゃない?迎えに行ってあげたら?」

「えー、王子メンドイ」

「よろしくねー」

別にルッスによろしく言われる覚えはないんだけど。とりあえず、カエルに電話でもかけるか


「今どこ?」

「センパーイ。助けにきて下さーい。ミー、傘持ってきてないのに突然雨が降ってきて・・・。しかも公園にいたんで、一気にずぶ濡れですー。」

なんで公園なんかにいたんだよとか、さっさとどっかの店ん中に入ればよかったのにとか、色々言いたいけど

「んで、今どこ?」

「そのまま公園ですー。」

「待ってろ」

カエルを迎えに行くのが先だろ




「お、いたいた」

「ベルセンパーイ。こっちですー。」

公園に行ったら滑り台の下で雨宿りというなんともよく見かける光景に出合った

「こっちですー。じゃねえよ。なんでこんなとこで雨宿りしてるわけ」

「いやー、本買ったのでせっかくなら無邪気に遊びまわってる子供よりもうるさい邪気満々の誰かがいないところでゆっくり読もうかと思いましてー。」

「てんめ、やっぱ濡れて帰れ」

「あー、ごめんなさいー。迎えにきてくれてありがとうございますー。」

「その棒読みヤメロ。感謝の気持ちが全く伝わってこないから。」

「はぁ。でも助かったのは事実ですよー。本濡れたらいけないから、ここから動けなかったですしー。」

「んなもん、また買えばいいだろ」

「もう今すぐ読みたい気分だったんでー、ここで読んでましたー。」

わけのわからない事を言ってるカエル。そんなに読みたいなら、オレが後で奪って読んでやろうか

「さっさとアジトに帰んぞ。お前だって、そんなに濡れてると風邪ひくよ?つか、カエルは風邪ひかねーか。」

「ミーはカエルじゃ・・・ふぇくちっ!」

「言わんこっちゃない。ほら。」

そう言って、カエルの肩を抱き寄せる。そうすると、カエルは頬をほんのり染めて慌てだす。ほんっと可愛いなー♪

「何するんですかー。傘・・・、ミーの分は?」

「は?二人で一つでも十分足りんだろ。」

「え、・・・いやそういう問題ではなくてですねー・・・。二人だと狭いですしー」

「平気平気、お前ちっこいし。」

「むー。ミーはちっこくありませんー。その内、センパイのつむじが見えるぐらい大きくなりますよー」

「オレそんなでかいカエルやだよ」

「すれ違う人々に変な目で見られますー。」

「カエル被ってる時点でじゅーぶん変な目で見られてるし」

「これはセンパイが被らせてるんですー。」

「一々うっせーな。押し出すぞ」

「むー・・・。」

隣でブツブツ言ってるカエルと一緒に大雨の中を傘をさして歩きだす。

帰ったらカエルにお菓子とホットミルクでもだしてやるかな。そんなことを考えながらアジトへと帰る雨の日



(ベルセンパイ肩濡れてるんですけどー。そんな優しさいらないのに・・・。)



あとがき


初ベルフラ小説です!!

書いてて楽しいですね♪最後は、ベルがフランが濡れないように自分の肩を濡らす・・・そんな優しさにフランが気づいて切なくなるというね!

説明しないとわかんないorz



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