右腕が上がらなくなって、かれこれ半年以上。
「そのうち治るやろ」と思っていたら、
その「そのうち」が、なかなか来ない。
腕を上げると痛い。
無理に伸ばすと痛い。
後ろに手を回そうとすると、これまた痛い。
ブラのホック?
……いや、今はそこまで書かんとこ。
(皆さまの想像通り、外せません
)
とにかく、日常のちょっとした動作で
「あ、痛っ」となる。
しかも、右肩が痛いのか、
肩甲骨あたりなのか、
背中なのか、
首のほうなのか。
長く付き合っているうちに、
もう、どこが痛いのか本人にもよくわからなくなってきた・・・
身体の中で、痛みの住所変更があったらしい。

整骨院にも毎週通っている。
鍼もしてもらった。
温活サロンはしばらくお休みしてるけど、
あれこれやっている。
なのに、
「スッキリ治りました!」
とは、ならない。
60代。
身体というのは、なかなかこちらの希望通りには動いてくれない。
若い頃なら、
「ちょっと無理したかな」で済んだことが、
今は、
「ちょっと無理したかな」
↓
「ん?」
↓
「まだ痛いな」
↓
「……半年?」
となる。
でも、先日、電車に乗っていて、ふと気づいた。
吊り革を掴んでいる。
右手で。
……あれ?
私、右手で吊り革、掴めてるやん。
以前は痛くてできなかった。
何気なくやっていたので、その瞬間まで気づかなかった。
劇的な改善ではない。
腕がスッと上がるわけでもない。
後ろにもまだ、あまり回らない。
でも、できなかったことが、
いつの間にかできるようになっていた。
そうか。
ちゃんと、少しずつ良くなってるんや。

人間って、面白い。
毎日「今日はどれくらい治ったかな」
なんて確認していたら、きっと気づかなかった。
諦めかけた頃に、
「そういえば、できてる」
と気づく。
身体の回復って、案外そんなものなのかもしれない。
だから今は、
「早く治って!」
と焦るのを少しやめて、
できることが一つ増えたら、
「お、やるやん、私の右腕」
くらいに思っておこうと思う。
半年以上も付き合っているんだから、
もうちょっと仲良くしてもいい。
……ただし。
吊り革を掴めたからといって、
調子に乗って高いところの物を取ろうとするのはやめておこう。
60代の身体は、褒めると調子に乗る。
そして調子に乗った翌日、
きっちり請求書を送ってくる。
しかも利息付きで・・・
