精霊たちーはがき大ペン画 作品1457 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 

〖人はパンのみにて・・〗

 

人はパンののみにて生きるにあらず」、新約聖書

マタイ伝にあるキリストの言葉。

日常は「人間は物質のためではなく精神的にも満

たされることを生きる存在」という意味で使われま

す。

当然キリスト教ですから、この精神的の部分は「信

仰」を言っています。

国家においても文明(生産活動)と文化(精神活動)が

必要であるともいえることですね。

文化のない国は滅ぶといいます。

イエスが荒野で40日間の断食をしている所へ

 サタンがやって来てイエスをためします。

 「もしお前が神の子ならば、これらの石にパンに

 なるよう命じてみろ」と。

 そこでイエスがいいます。「人はパンのみによら

 ずに神の口から出る全ての言葉(信仰)によって

 生きるべきであると書いてある」と。

※書いてある?これは「旧約聖書ー申命記」にある

モーセの言葉のことであります。

 

古代ローマの民衆は「パンとサーカス(娯楽)」を

求めました。権力者は人気取りのためこれを満た

すために力を注ぎ、政治の何たるかを忘れてしま

っようですね。この風潮はローマ帝国滅亡の一因

となりました。

 

 

≪仏教語≫

〖梵語からの漢字〗

 

インドのサンスクリット語は古代インド・アーリア語

に属する言語で、文学・哲学・学術・宗教などで

広く用いられています。

サンスクリット語は正しく構成された言語(雅語)

のことだそうで、このほかインド文献には俗語の

パーリー語というものがあります。

漢語の「梵語」というのはサンスクリット語のこと

であります。名前の由来は造物神・梵天(ブラフマー)

により作られたとするインドの伝承によるものであ

ります。

〖よく知られる漢語〗

ーそう

サンスクリット語の「サンガ=僧伽」の略。

盂蘭盆ーうらぼん

『盂蘭盆経』(偽典とされています)にあるもので、

目連尊者が餓鬼道で苦しんている母を見つけ

これを救いたいとおしゃかそ様に相談します。

「夏安居の最終日に僧侶たちに供物をあげな

さい」と釈迦は答えました。これがこの供養の始ま

りといわれます。

日本ではお盆といわれ、旧暦の7月15日、または

新暦の8月15日行われます。

卒塔婆ーそとうば

「ストゥーバ=塔(仏塔)」からで、釈迦の遺骨を安置

し供養する建物を意味していました。

檀那ーだんな

「ダーナ(布施)」からで、旦那とも表記します。

日本では特定の寺院に属して、その経営をする人。

(特定の寺に一戸単位で所属しなければならないと

檀家制度というものがありました。江戸時代の宗教

統一政策で、葬儀や供養などの仏事をその寺(檀那

寺)に任せる代わりに、寄付をして経済的支援をする

檀家という関係であります。)

これから派生したものが、日常使われる奉公人が

その主人を呼ぶ呼称となり、また女性の配偶者の

呼称となりました。

奈落ーならく

「ナラカ=奈落迦」の略で地獄のこと。

これから派生して、劇場における舞台の下や歌舞伎

の花道の床下の通路の意として用いられます。

荼毘ーだび

「jhãpeti」kの音訳で、意味は「燃やす」ということで、

火葬にするということであります。

菩提ーぼたい

「ボーディーサットバ」からで。意味は「仏の正覚の智」

、悟りの意味で、「菩提心」というと「悟りを求める心」

のことをいいます。

これから死者の冥福を祈る、菩提を弔うという意味

が派生します。

 

袈裟ーけさ

「カーシャーヤ」からで、「糞掃衣」といみで僧侶の

法衣のことであります。

本来僧侶は財産となる私有物を持つことを禁じられ

ていました。これにより衣は捨てられて価値のなく

なった端切れを繋ぎ合わせて作られていました。

「糞を掃除するくらいしか役に立たない布」という

ことであります。

現在ては位が高くなるほど袈裟は金糸銀糸の絢爛

豪華になってますね。むしろ、修行が深まるになる

に従って質素になって行くべきですね。

そうはいうものの、仏の住む所は金銀瑠璃玻璃で彩

られているそうですね。

 

                        今日一日幸運でありますように!

                      

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫