ギリシア神話つまみぐい
パルナッソス
アポロンはデルポイの神。
パルナッソスはデルポイの近くにそびえるアポロンの
神託所。
巫女ヒューティアーは謎めいた言葉で神託を告げる。
パルナッソスに登るとは、詩作の道に入ること。
パルナッソスの養子とは、詩人のこと。
パリのモン・パルナスは、パルナッソス山のこと。
すなわち、詩人の理想郷と言うところだろう。
ムーサイ=ミューズ
ゼウスは記憶の女神 ムネモシュネと通じて、9夜
続けて、9人の娘を儲ける。この子たちがムーサイで
、詩人や音楽家にインスピレーションを与る女神たちだ。
クレオは歴史の女神
エウテレペは音楽と抒情詩の女神
韻文詩も、和歌も、漢詩も音節とリズムが大切だ。
詩は歌い、音楽は抒情を奏でる。
クレイアは喜劇の女神。
喜劇はクレバーだ。天狗になったエリートを揶揄する。
メルポメネは悲劇の女神。
有頂天から地獄に突き落とす。落下は加速する。
そこに悲劇が生まれるのであります。
テルプシコレは歌と踊りの女神。
神に捧げられた歌と踊りは、狂喜乱舞する陶酔の中。
エラドは恋愛詩の女神。
近づきすぎると、己が心で身を焼き尽くす。
ウエラニアは天文学の女神。
カリオペは叙事詩。
壮大なスペクタクルは民族の心。カリオペは、伝説
の詩人で、竪琴の名手。オルペウスの母となる。
ポリュヒエムニアは讃歌の女神。
ミュゼは、ミュージアム(美術館)で、元来は、アテナイ
の丘に建つムーサイの神殿のことである。
ムーサイの司る諸芸術の統合されたもの ミシケ、
それがミュージックなのである。
つづく
《絵の中の象徴》
ここはドイツ、ライン川中流の都市ケルン。
調べてみると、古代ローマの植民市として建てられた。
ヴァルラウ・リヒャルツ美術館。
「へえ なんか言いづらいね ヴァルラウ。
ヴァウヴァウ アメリカで犬の吠え声だよね。そんな感じ。」
「そう ドイツ語は犬が吠えるように聞こえるらしいよ。
愛を語る言葉はフランス語 神に祈る言葉はイタリア語
演説をするにはドイツ語ってね」
「へえ フランスはシャンソン イタリアはカンツォーネ
アメリカはカントリー・ウエスタン ドイツ圏は少年合唱
団みたいな」
「さあ 中に入ろう」
「初めて見るけど マリア様はまるで少女みたい」
「そうだね ほとんど少女みたいだ・・・・
そうだよ 当たっている ものの本によると マリアが
受胎告知を受けたのは14歳だったんだ」
「聖母の胸に下がっているペンダント一角獣
ユニコーンが描かれているんだ」
「ユニコーンは中世のタペストリによく描かれているよ
ね」
「ユニコーンはラテン語のユニ=一つ と コーン=角から
なっている非常に獰猛だが 処女に抱かれるとおとなし
くなるといわれている>。 したがって聖母は処女で懐
胎したことを示しているんだ」
「みんな知っていることを わざわざ?」
「そうだろうか このころは 一般大衆は無知文盲だっ
たんだ
というより そうされていたんだ
書物は僧侶が独占していたんだ 共産圏の情報封
鎖みたいに」
「どうしてなの」
「支配するには 無知文盲にするのが一番なんだ」
「ひどいことするのね」
「そうさ 支配する者たちが一番教えを守ってないか
らさ。
まともに聖書を受け止められたら どうなる。
聖書は 平等で上下はないし 財産を持つことも許し
ていない」
「神の名による独占企業よね それも唯一の王様だっ
て従ったんだよね
神の組織に」
「余計な話になったが そこで民間伝承を利用するん
だね」
「キリストが手に持っているのは リンゴだね
自分が新しいアダムであり 人類の救済者を意味
しているんだ」
「前に言ったじゃない 禁断の木の実はリンゴと書か
れてないって」
「そうだけど とりあえず伝わっていることをそのまま
使ったんだよ」
「じゃ いつからリンゴじゃないって言い出したの」
「知らないけど この時代は疑いは禁物なんだそれ
は異端を意味し魔女裁判ものだよ」
「作り話に みなあくせくしているのね」
「よく言ったね そんな本があるんだ
『聖なる妄想の歴史』 しかもキリスト教国の人が
書いてるんだ」
「お花が描いてあるんだけど これも意味がある
んでしょう」
「そうこの絵の題は 薔薇の聖母 薔薇は聖母を
表すんだ」
「でも 聖母の花は 白いユリじゃない」
「これもいろいろで 解説によると白いバラは聖母
マリアを表し赤いバラは改心したマグダラのマリア
の血の涙の色だそうだ」
「いずれにしても 白、青、赤は意味があるんだ
ね」
「聖母の話は 主に聖書外典に出てくるんだが、
キリスト教を広めるために、地元の宗教を取り入
れながら結び付けられたのが聖母崇拝らしい。
ほとんどの地域に、豊穣を司る地母神がいるか
らね」
「すごい戦略家だね 西洋の坊さんは」
「で、活躍するのが先ほどの聖書外典なんだ」
聖書外典で 有名なのが
ユダによる福音
トマスによる福音
マリアによる福音
フィリボによる福音
今日一日 幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
2015.1掲載再考
