精霊たちーはがき大ペン画 作品1453 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 

〖一酔千日〗

  いっすいせんじつ

 

美酒のたとえ」であります。

中国の三世紀の『博物誌』にあるお話し。

ある男が「千日酒」という強い酒を買って家に帰り

 ます。その時酒屋の主人はその酒について大切な

 ことを伝えるのを忘れました。

 それは酒の限度量でありました。

 その男はいつものように酒を飲み始めましたが、た

 ちまち酔っぱらって昏睡してしまいました。

 家族の者たちはその男が死んでしまったものと思い、

 棺桶に入れて埋葬してしまいました。

 これを売った酒屋の亭主は、千日経ってふと思い出し

 て、どうなっているかその男の様子を見に行きました。

 男の家に着くと、心配した通り男は埋葬されていまし

 た。そこで事象を話し、その男の墓を掘って棺桶を開

 けてみると、中から目覚めた男が大あくびをして出て

 きましたと。

(千日も)土に埋められていて、どううして息がてきたの

か、食事はどうしたのかなんて、無粋な考えはするもの

ではないですね。なにせ物語はつくりもの。非現実的で

あってこそ、面白く夢があるであります。)

 

私は酒がほとんどの飲めませんが、このような者を

下戸(げこ)というのはなぜでしょうか?

〖上戸・下戸〗

大酒飲みを「上戸」、その反対を「下戸」といいま

すが、この「」は「家の戸口のことから家」の意

味を表す。

律令制で家族の人数や資産によって、階層が大戸・

上戸・中戸・下戸と決められていました。これから

上戸は上流階級、下戸は最下流れを表します。

婚礼でも酒の量が決められていて、上戸は八瓶、

下戸は二瓶とされていました。

これから多く酒が飲むことができるのを上戸、酒が

少ししか飲めないのを下戸というようになりました。

(階級制度は統治の方法としてもってこいであった

ようですね。)

ちなみに、大酒飲みを左党というのは、大工仕事

鑿を持つのが「左手」で「のみ手」というところか

らだそうです。

 

≪禅語≫

〖応無所住〗

  おうむしょじゅう

 

応無所住而生其心(にしょうごしん)」の略。

「応(まさ)に住する所無くして而(しか)もその心を

生ずべし」と訓じます。(金剛般若経)

と意とするところは「心はどこにもと留め置かない。

そうすれば心は天地いっぱいに広がり、生き生き

とその真価を発揮する」ということであります。

 

  年毎に咲くや吉野の山桜

    木を割りて見よ 花のありかを

                    (伝一休) 

 

 

                        今日一日幸運でありますように!

                      

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫