精霊たちーはがき大ペン画 作品1456 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 

〖敗北〗

    はいぼく

 

敗けて北へ逃げる?

もちろんそうではありませんね。ただ敗けること

ですが、なぜ「北」と書くのかとなると、簡単に説

明できる人は、そう多くはなさそうですね。

もともと「北」という字は「右と左を向いて人と人

がを背を向けている姿」で、「そむく・にげる・せ・

せなか」という意味でありました。

これが方位の「北=きた」を指すようになったのは、

王が儀式などを行うとき、南を向いて座ったことか

らで、その背中側(北)を指す意で用いるようになり、

そのため「せなか」の原義を明らかにするために、

身体を表す「月=肉月」を付して作られたのが「

であります。

敗北にはいくつかあって、「三北」は三回敗けるこ

と、「大北」は大敗すること、「遁北・逃北」は勝利無

くして逃げることを言うと。

 

≪仏教語≫

〖真人〗

    しんじん

 

「真人」はもともとは、道家の理想とされる道を体得

した者のことで、道教に到って神仙を指すようにな

りました。

これを仏教で「阿羅漢」の同義語として用いるよう

になりました。

阿羅漢」はサンスクリット語の「アルハット」の漢音

訳で意味は「供養を受けるのにふさわしい者」とい

うことであります。仏教では真理(仏法)を悟った人

ということで、人々から尊敬、布施を受ける資があ

る高僧を指します。

真ひとについて「荘子」は次のように言ってます。

無心に天命に随順し、全てを自然としてそのまま

に受け取り、一切の差別と対立を離れて、万物斉

同の境地に生きる人」と。

 

[禅語:臨済]

  赤肉団上に一無位の真人有り

   この生身の肉体に何の位階のない真人がいる

  常に汝等諸人の面門より出入りす

   常にあななたちの目や耳や鼻などから出入りしている

  未だ証拠せざる者は看よ看よ

   まだはっきり見届けていないものはしっかりとよく

   看よ看よ

 

〖茶席で役立つ禅語/朝山一玄著・淡交社〗に次

のように解説してありました。

あらゆるものに対する執着やとらわれをなくした

 ところに自然に働きだす力、そこに生きている「真

 人」と一体化すれば、そのまま真の自由人になれ

 る>。

 

もともと我々に備わっていた無垢な心、この真人

に気付くことが悟りでもあるようですね。

 

 

                        今日一日幸運でありますように!

                      

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫