精霊たちーハガキ大ペン画 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

言葉の物語

  <ーシン・ふかい>

 

第一の辞書に字源としてとんでもないことが描か

れていました。

<篆字で、「氵=水」に「胎内から赤子をまさぐり

だす」で、 水が奥へとふかいの意味を表す。>

 昔の時代に、帝王切開でもあったのでしょうか。

 また、それが深いとどうつながるんでしょうか。

 そうだとしても、もう少し違った表現ないものです

  かね。

第二の辞書は

<「深」は右の元の字は「穴+火+又(手)」からなる

   字で、穴の中に奥ぶかく手を入れて火を探るさま。

 「探」の元字。それに水をつけて、水の奥深いこと>

 手で火を探る?どういう状況でしょう。「火をかざ

   して探る」となると解りますが。

第三の辞書

<「深」の右の字は、穴の中の物を火で照らして捜

  す形

 穴の中で火をかざすことを「探」で、水の中で物を探

  すことを「深」という。>

やはり、火をかざしてですね。

海の底などはいまだに深すぎて、未知の世界のようで

すね。

底が見えない湖なんかは確かに深いっていうイメージ、

ピッタシですね。

 

遠藤周作の小説『深い河』、良かったですね。

「深い河」というと、黒人霊歌で歌われるヨルダン川

のことらししいですが、この小説の舞台はインダス

川です。

インドで思い出すのが、岡本太郎さんが書いてい

たんですが、最下層の母親が生まれた子供の手を

切る話。
これは、母親の子を思ってのことであると。

子供が障害者であればそれだけ貰いが多くなって、

餓死することなく、生きていけるという親心だそう

です。

 

男と女の間には 深くて暗い川がある・・・・♪

黒の舟歌」、作詞は野坂昭如

火垂るの墓』、これ野坂昭如の小説なんですね!

可愛そうで途中で読むのをやめました。

本を読んでね、涙が流てきて先を読めなかったのは

この小説と『レ・ミゼラブル』。

 

深院

奥深いところにある中庭

 

深淵に臨むが如し

深い淵のそばに立っているように慎重に恐れ慎む

こと。

 

深間

間者。スパイ。

間者といえば時代劇に出てくる忍者ですね。

情報収集はもっぱら床下か天井裏。

そこへ剣の達人が来て剣を静かに抜いて「曲者!」

ぐさりと畳を突き刺すが、仕留めることは出来なくて、

間者の前に剣がぐさり。

 

深居

世間を離れた奥深い所に閉じこもる。

都会の中にあっても、世間から離れた深居ありそう

ですね。

心は世を離れ深居をなすなんてね。

 

深言

真心を打ち打明けて話す。

 

深故之罪(シンコノツミ)

役人がひどくきびしいことをしたり、わざと人を罪に

陥れたりしたことに対する罪。

これ冤罪のもと。深故之罪を逃れるために多くをか

かわらせ、うやむやにしていますね。

 

深矉(シンピン)

眉を深くしかめて憂えるさま。

 

深墨

喪に服してやつれた顔。

 

深淵に臨んで薄氷を履が如し

危険な立場でびくびくしているたとえ。

 

深窓の佳人

上流の階級の家で大切に育てられ、

世間の汚れに染まっていない美人。

 

  深林人知らず

  明日来たりて相照らす   (王維)

 
2017.10掲載再考

 

 

今日一日 幸運でありますように!

 

              誤字脱字ご容赦ください。