精霊たちーはがき大ペン画 作品1453 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 

〖腹中之書〗

   ふくちゅうのしょ

 

七月七日は「七夕(たなばた)」ですが、この日は短

冊に字を書いて、字がうまくなるように願い、ま

た織姫にあやかり、針仕事が上手になるように

願う節句でありました。

それに加え、中国ではこの日に書物や衣類を虫

干しする習慣がありました。

この日に、古代中国の晋国の郝隆(かくりゅう)

 いう者が腹を出して仰向けになっていました。

 人が訳をその尋ねると「今日は虫干しの日だか

 ら、自分の腹の中の書物を虫干ししているのだ」

 と答えたました。

この逸話から、腹まで書物がつまっているほど

識であること自慢する言葉となりました。(世説新語)

※「世説新語」は中国六朝時代の劉義慶という者が

  編纂。竹林の七賢など、後漢末から宋初期まで

  の貴族、文人、僧侶などの逸話を集めた文言小

  説集。

 

≪仏教語≫

〖悪魔〗

  あくま

 

一般的に「あくま」というと、超自然的な邪悪な

存在とされますが、一神教の世界では主に他

宗教の神に対する蔑称であるようです。

現在、どこかの国で相手を殲滅するまでは戦

いを止めないと、とんでもないことをしでかして

いますが、これも悪魔退治と国民を洗脳している

のではないかな?

日本では災いを為す「モノ(物の怪)」を擬人的

に悪魔と呼ぶようになったといいます。

江戸時代には「天狗」をさしたようです。

 

この「悪魔」のもとは、インドのサンスクリット語の

「マーラ」の音訳「魔羅=まら」からで、意味は「

害・破壊・殺者」ということであります。

これが仏教に取り入れられ、仏道修行を妨げる

悪神のことを指すようになります。

後に、ユダヤ教やキリスト教で神の敵対者を意味

するサタンの訳語に用いられます。

 

仏教では我々の中に潜む執拗な煩悩を「悪魔」

つまり修行を妨げるものとしますが、これが我々

苦の根源であることを人々は知らずにいると。

この我々の中に隠れ棲む煩悩という悪魔の軍勢に

気付き、その一つ一つに対峙して調伏していって、

少欲知足の境地に到れば、輪廻転生の輪を断ち

切ることはさておいて、現世での「覚者」となること

ができそうですね。

※ 「煩悩」  

   心身を悩ませ、苦しめ、煩わせる精神作用。

   貪(欲深さ)・瞋(いかり)痴(無智蒙昧)は根源的

   な煩悩として三毒といわれます。

  「少欲知足」

   多くのものを欲せず、少しのもので満足する

   ことで、「涅槃経」にあることば。

   物欲・地位・名誉などに幅広く用いられます。

 

 

                        今日一日幸運でありますように!

                      

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫