精霊たちーペン画トリミング | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

ことばの物語

  ≪Ⅱーこれ・ゆく・シ

 

「之=ゆく」を共有する字ー「之」の音符を含む

形成文字

形成文字は、意義を表す意符と音を表す音部を

合体させたもの。

「河」は「水+可(音符)」で、漢字の八割以上が

形成文字でありますと。

 

ーとき・ジ

」に「寺=之に通じゆく」で、すすみゆく日

ときの意味。

時耶命耶(ときかめいか)

時のめぐりあわせであろうか天命によるもの

であろうか。

時に及んでまさに勉励すべし

学ぶべき時を失うことなく、つとめ励むべきで

ある。

 

   国破れて山河あり

   城春にして草木深し

   時に感じては 花にも涙を濺(そそ)ぎ・・・・・

   (この戦乱の時を思うと花を見ても涙が落ち

                      杜甫/春望

 

ーからうた(唐歌)・シ

「寺」は例により「之に通じすすむ」で、内面的

なものが言語表現に向かっていたもの、うた

の意味。

唐歌漢詩のことでこれに対するのが大和歌、

和歌でありますね。

詩経(しきょう)

中国最古の詩集で、王が各地の歌謡を集めたも

の(約三千編)で、之を孔子が三百一編を選んで

儒教の経典としてもの。

「詩集」ですが「詩経」といわれるのはこれにより

ますね。

内容は儀式用(音楽の歌詞で、大雅小雅があり

ます)、祭典用(廟歌で(しょう/たたえる意味)と

いわれます)、大半を占める民謡(国風)に別れて

います。いうなれば日本の勅撰和歌集でありま

すね。

 

ーいち・シ

もとの字の成り立ちは複雑であります。(省略)
物品を売買するために人々が行く場所、いちの
意味。
【字義】
いちー市場。転じて人や物が多く集まるところ。
    門前市を為す⇔門前雀羅を張る
しおきばー刑場。これはおもしろいです。なぜ刑
    場の事かというと、昔の刑罰は人が多く集
    まるところでなされたと。まさしく「刑罰」
    は「みせしめ」であったということですね。
まちー人が多く集まるところ。
市虎(しこ)
市中に虎とは?
三人が同じことを言えばそれが事実として信用さ
れる。
三人言いて虎を成す
市井(しせい)
まち。昔、井戸のある所に市ができたところから
井戸端会議程度では「まち」はできませんね。
市井の徒(しせいのと)
」は「輩(やから)」で、市中のならず者。
 
ーこころざし・こころらす・シ
「心」に「之」で、心のゆき向かうむところ、こころ
づすの意味。
【字義】
こころざしー心の向かうところ。→初志、大志
こころざすー心向ける・目標を立てる。
しるすー記憶する・書きしるす。→三国志
しるしーめいじる・旗・のぼり
 
ーしるす・シ
心が動いて言葉に定着しておく、しるすの意味。
【字義】
しるすー記。記録する・日誌・地誌
しるしーめじるし・ほくろ、あざ
 
 
2017.10掲載再考
 
 

今日一日幸運でありますように 

 

                  誤字脱字ご容赦ください。

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)

字訓:白川静著(平凡社)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)

暮らしのことば 語源辞典(講談社)

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編