精霊たちーペン画トリミング | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 故事のある言葉

 仏教からの言葉

 

〖渾沌〗

  こんとん

 

渾沌とは、天地開闢の初め天地がまだ未分割の状態

を指します。

これから「物ごとの区別、なりゆきのはっきりしないさ

」を言います。

「渾沌」は「渾敦」とも表記され、

「渾沌」は中国神話に登場する、または怪物とされ

ます。

『荘子』に「渾沌」の寓話があり、こちらの渾沌は「神」

とされる方であります。

ある時、南海の帝と北海の帝が中央の帝・渾沌の

 所で一緒になりました。混沌は彼らを快くもてなしま

 した。彼らはこれに気をよくして「人間には眼・鼻・耳

 ・口など合わせて七つの穴があり、見たり聞いたり

 味わったりしする。渾沌神にはこれが無いから、お

 礼としてこれらの穴をあけてあげょう」と、混沌神に

 穴をあけてあげますが、憐れや渾沌神は死んでし

 まいました。

南海の神は儵(しゅく)といい、北海の神しは忽といい、

儵忽」というと「たちまち・瞬間」という意で、「はかな

きもの・有限の生命・人間の作為」を象徴します

このお話しは人間の作為を加えることによって、結

果的には破壊、死滅を招くという寓意であります。

人の手を加えないで、何もせずあるがままに任せる。

人も宇宙の大自然の一部であり、自然のままに生

きて天寿をまっとうすべきであると。

つまり、老荘思想の無為自然ということでありま

すね。

〖怪物としての渾沌〗

『山海経』に登場する混沌は、身体が黄色い袋の

ようで、のっぺらぼうのの顔をしていて、脚が六本

と四枚の翼があります。

『神異経』に登場する渾沌は、犬のような姿で長

い毛が生え、脚は熊に似ていると。

眼はあるが見えず、みみもあるが聞こえず、いつ

も自分の尻尾を咥えぐるぐると回り、空を見ては

笑っていると。

善人を忌み嫌い、悪人に媚びを売るといいます。

 

ギリシア語で渾沌は「カオス」といい、意味は

大口を開けた」「空っぽの空間」の意味だそうです。

ギリシア神話の原初の神で、タルタロス(奈落)、

ガイア(大地)、エロス(愛と欲望)、エレボス(暗黒)、

ニュクス(夜)を生みました。

 

≪仏教語≫

〖八相成道〗

 はっそうじょうどう

 

お釈迦様の生涯を特徴づけるものであります。

下天・・・兜率天(とそつてん)から下ります。

      ※兜率天は菩薩が住む天の世界。

                菩薩であった釈迦が仏陀になるために

        人間界にやってきます。 

託胎・・・母摩耶夫人の胎内に宿る。

        摩耶夫人は白象が体内に入る夢を見る。

降誕・・・母の右脇から誕生。

        生まれてすぐに七歩あるいて右手で天、

         左手で地をさして、天上天下唯我独尊

         と唱える。

出家・・・真理の法を求めて家庭生活を離れる。

        生・病・老・死の四苦を諦めるための

         修行に出る。→四門出遊

         時に釈迦二十九歳

降魔・・・悟りの為に種々の障害を破る。

         瞑想中に悪魔が成道の邪魔をする。

成道・・・悟りを得る。

         悪魔を退け菩提樹の下で正覚し

         仏陀になる。

         時に三十五歳

転法輪・・・鹿野苑における最初の説法。

         梵天の勧請で説法。

          四諦・八正道・中道

入涅槃・・・クシュナーラで大往生を遂げる。

         釈迦八十歳

 

 

                        今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経の文庫