精霊たちーハガキ大ペン画 | ザーアートマンのブログ

ザーアートマンのブログ

ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

  

 

言葉の物語

  <ーヒン・ピン・まずしい>

貧乏神について、以前少し触れましたが、再考ということで。

 

貧者の一灯≫お金持ちの捧げる万灯よりも勝る貧者の

 一灯。

 『賢愚経』の<貧者難陀品>にあるお話し。

お釈迦様がインドの舎衛国を訪れた時のお話です。

有難いお坊様が見えられたという事で、皆が供養する中、

身寄りのない貧しい難陀という女の人が、自分には何も

供養するものが無いことを嘆き悲しみました。

何か一つでも供養したいと、一日中歩き回り、施しをうけ、

そのわずかのお金で油を買って、燈明を作り、それを

お釈迦様に供養します。この灯明は他の灯明より輝き、

長く火を灯したという。

ただ一本の灯明ではありますが、それは身を削って捧げ

られたものでありました。>

哀れで、いとおしくて、涙が出てきそうな話ですね。

今時は、こんな教えなんて、歯牙にもかけないお寺さん

ばかり。

額に応じて扱い方も変わる。

真逆の世界となってしまいました。

 

字源については、第一、第二、第三の辞書とも異論な

しでした。

<「」は「貝=おかね」に「」で、財貨が分散して少

 なくなる。>

お金持とは、集金がうまい人の事ですね。

 

「貧」に関する成句は実にたくさん。貧しさは

色んなドラマを巻き起こすんですね。

 

貧交行 (杜甫)

   手を翻せば雲になり 手を覆えば雨になる

   紛々たる軽薄 何ぞ数ふるをもちいん

   君見ずや 管鮑貧時の交

   この道 今人棄てて土の如し

 

  成功すると、貧しい時の友は忘れてしまうんですね。

  貧賤の交忘するべからずと戒めています。

 

貧者有徳者苦者楽者

人の身の上は、金のない者ある者、苦しむ者楽する者

さまざまです。

心もさまざまで、貧しくても楽しんでいる者もいれば、

大金持ちでも苦しんでいる者がいます。

 

貧賤に戚戚たらず、富貴に忻たらず

金が無くて憂えたり、金があって喜んだりする。

そんなこと眼中にありませんよとです。

こうありたいものですが、次の言葉は真底身に染みます。

 

貧は病よりも苦し

こんな中で、解脱も悟りもあったもんじゃない。

 

貧はは菩提の種 富は輪廻の絆

貧者は執着するにもそのものが無い。

煩悩無きに近し。これ悟り。

屁理屈だ。

富があるから執着する。こちらは正しい。

楽しい世の中なら死にたくないし、

苦しい世の中なら生きていたくない。

 

貧乏神

貧乏神は、老いさらばえて、顔色青ざめ、破れた渋団扇を

持って、悲しそうな顔をして現れるという。

老いてお金なくば地獄であります。

死神は、貧しい老人の姿そのもの。

 

貧乏恐いものなし

何も盗まれる物も無く、なくす物もありません。

 

貧の楽は寝楽

安心して眠れるのも、何もなき故か。

戸締り確認。

床に入って「あそこは締めたかな?」なんてことはない。

 

貧乏は達者のもと

そうです。贅沢できないから、

自ずから生活習慣病予防の生活です。

 

貧乏暇なし

お金がない人ほど、良く働くんですね。

働かないとならないんですよ

 

     はたらけどはたらけど

     猶わが生活(くらし)楽にならざり

     ぢっと手を見る

                     石川 啄木

 

これ以上貧乏にならないように、

これまでとします。

消費税8%、少し貧乏が増しました。

 
2017.9掲載再考

 

 

今日一日 幸運でありますように!

 

 

 

 

                   誤字脱字ご容赦ください。