ことばの物語
故事のある言葉
仏教からの言葉
〖ノアの箱舟〗
のあのはこぶね
楽園追放後、アダムとイヴの子孫は地上に増えてい
きますが、しだいに人間たちは堕落して悪が地上に
はびこりました。
神はそれを見て地上の人間を滅ぼそうと決めました。
そして「人々の中で唯一正しく、神の教えに従ってい
る義人ノア」に命を下します。
神はノアとその家族に箱舟を造らせ、地上の全ての
生き物の雄雌一組をノアの家族と一緒に積み込
むように命じます。
そして、大雨を降らし大洪水をおこします。
雨は四十四日降り続き、水は百五十日の間、地上
で勢いを失わず、ノアの箱舟はアララト山の頂まで
押し上げられました。
四十日後、ノアは鴉を箱舟から放ちますが、地上に
止まることがなくて戻って来ました。次に鳩を放って
見ますが、これもまた戻って来ました。その七日後、
再び鳩を放つと、オリーブの葉を咥えて鳩は戻って
来ました。さらに七日後、鳩を放ちますが、鳩は戻
って来ませんでした。
オリーブを咥えた鳩が平和の象徴になったのは、
このお話によるものです。
なお、今後二度とこのようなことをしないという誓い
の印として、神は空に虹を架けました。(希望の虹)
二度と神は人間を滅ぼさない?
神は知っていたのでしょう、人間同士が自ら戦って
滅んでしまうというこを。!!
ギリシア神話にも似たようなお話があります。
それは「デウカリオンの洪水」といわれるものです。
<最高神ゼウスは卑劣で貪欲で神に不従順の人間
に腹を立て、これを滅ぼそうとします。
それを知った予知能力のあるプロメティウス(一説に
人間を創ったといわれます)は息子のデウカリオンに
箱舟を作ってそれに食料を積み込み、妻のピュラと
共に乗り込むよう警告します。・・・・・
結果、洪水は起きて多くの人が命を落としました。>
これらの話しの大本と言われるのがシュメール文明
に伝わる『ギルガメッシュ叙事詩』で、これはこれらの
地域に起きた大洪水か、神話化されたものとされ
ます。
≪仏教語≫
〖一味〗
いちみ
特に悪事に味方する仲間の集団のこととして使われ
ますが、もとは仏教語で「仏の説法は時や場所、相
手の能力に合わせて、多様に説かれるが、主旨は
変わらない」ということを言います。
それは一つの雲から降り注いだ雨が、大小さまざまな
草木を成育結実させるのと同じであるということであり
ます。
一味は他に次の意味があります。
・一つの味。または副食が一品ということ。
・漢方で多くの薬の中の一品。
・ある味わいのあること。→一味の涼風
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店)
新大字典(講談社)
字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武
部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)
動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)
中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)
中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫
