ことばの物語
<ともー友>
「困ったときの友こそ真の友」。これが親友であります。
逆に、困っている時にこそ、手を差し伸べてくれる本当
の友がわかるということですね。
地位や名誉、富のある人には、親しくさせてもらっていま
すとなり、その他は「知っているけど?」の知人とね。
友ーとも・ユウ
異字体は「又を上下に重ねた形」。
字の成り立ちは「又(右手の象形)+又」で、手に手を取
り合うともの意。
(補)
「友」は「又」を語根とする右・佑・祐と同源で、右手の
機能(中の物をかばって助ける)を意味しています。
従って「友」はかばって助け合うともだちのとととなりま
す。
〖親友〗-故事
[刎頸の交わり]
友のためなら首を切られても悔いがないというくらい
深い友情。
<中国は戦国時代のお話。
趙の将軍廉頗(れんぱ)は、新参の藺相如(りんそうじょ)が
自分よりも上位になったのを恨んで敵対象としますが、
藺相如は二人が争うようになると国が危うくなるとして、
争うを避けようとしているのを聞いて、大いに恥じ入り
藺相如の所へ出向いて詫び、以後刎頸の交わりを結
びました。>
※藺相如は和氏(かし)の璧を無傷で取り戻した人です→完璧
[管鮑の交わり]
互いによく理解し合っていて、利害を超えた親密な友。
<管仲と鮑叔牙は若い時から仲が良く、共同で商売を
したとき、管仲は利益を余分にとったが、鮑叔牙は
管仲が貧しいことを知っていて、それを非難せず、
管仲が事業に失敗して鮑叔牙を困らせたとき、時に
は利と不利あるとして愚か者とは言わなかった。
管仲を宰相に推薦したのも鮑叔牙でありました。>
[竹馬の友]
これを親友と勘違いしている人が多くいますが、もとは
親友とは言えないお話であります。
たんに幼いころの遊び仲間であったというだけのこと
であります。
<中国の晋の国のお話。
桓温(かんおん)は殷浩(いんこう)と並び称されることを
不満で、少年のに自分が乗り捨てた竹馬を殷浩が拾
っていたのだから、自分が上に立つべきだと主張した
と。>
※この時代の「竹馬」は、子供が竹の枝を馬に見立てて、
それに跨って駆け回る遊びでありました。
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店)
新大字典(講談社) 字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版
