精霊たちーはがき大ペン画816 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

  ≪がんだれー

 

「厂」を「がんだれ」というのは、「雁」の略字を「厂」と書く

ところからで、意味は雁とは関係なく、「けずりとられたが

け」の意味であります。

ちなみに、「雁」は「隹=ふるとり」の部首にはいります。

 

ーほのか・かたむく・ソク

「厂=がけ」に「人」で、人が危険ながけで身を斜めに傾

ける意味で、かたむく

仄日(そくじつ)

かたむく日で、夕日のこと。斜陽。

仄聞(そくぶん)

うわさ。ほのかに聞く。風の便りに聞く。

 

ーわざわい・ヤク

「厂=がけ」に「卩=ひとのひざまずいたひざがしら」で、

木のふしぶしのふくらんだ部分を意味する。

厄介(やっかい)

めんどうなこととか、世話になることとして使われます

が、これは他人の苦しみを助けることをも意味をする。

厄年(やくどし)

陰陽道で、災難に遭う可能性が多い年、忌み慎むべ

き年。

ものの本によると、四国の巡礼地八十八か所は、

子供の厄年十三、女の厄年三十三、男の厄年四十二

を合わせた数だそうです。

 

ーあつい・コウ

「高の字をさかさまにした形+厂」で、土が分厚くた

まったがけを意味する。上にたかく出たのを「高」と

いい、下にぶあつくたまったのを厚というと。

厚貌深情(こうぼうしんじょう)

顔つきは親切なようでも、心の中は奥深くて考えて

いることがわからない。人の心の知りがたい喩。

詐欺師の常套手段のようですね?

 

ーはら・ゲン

「厂=がけ」に「泉」で、がけ下からわき始めたばかり

の泉の意味。

源の原字で、みなものと意味を表す。

原泉混混として昼夜を舎(お)かず

泉はこんこんと昼夜を問わず湧き出る。

休まず努力するたとえ。

 

ーあきる・いとう・エン・オン

「厂=がんせき」に「猒=奄に通じ、おおう」で、岩石

でおおう、おしつぶす

の意味を表す。

厭離穢土(おんりえど)

穢土とは「けがれた国土」、現世のことですが、こ

れを離れて清浄な国土である極楽浄土に往生す

ることを願うことであります。

この世を穢土にしたのは人であります。

夏目漱石は『草枕』の冒頭でこう書いています。

山道を登りながらこう考えた。

智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。

意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにく

い・・・・・

人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。

やはり向こう三軒両隣にちらちらするただの人で

ある。

人の世が住みにくいからといって越す国はあるま

い。

あれば人でなしの国へいくばかりだ・・・・>

 

浄土は仏の国。煩悩具足の人が往生したとて、

人にとって果たして良き国かな?

 

2017.11掲載再考

 

 

今日一日幸運でありますように 

 

                  誤字脱字ご容赦ください。

 

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)

字訓:白川静著(平凡社)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)

暮らしのことば 語源辞典(講談社)

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編